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iPhone 6で食事写真「デジカメ専用機並の画質」って本当なの?

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話題のiPhone 6のカメラ性能について少々。iPhone 6ではスローモーションやタイムラプスなど動画機能は劇的に進化したようですが、個人的に動画はほとんど撮りませんし、やはり気になるのは制止画の画質。

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http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140915/1060002/?P=6
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140915/1060002/?P=6
iPhone 6のカメラはやはりすごい―とうとうコンデジを捨てる決心がついた | TechCrunch Japan
AppleのiPhone 6 Plus―5.5インチ、1080p、デジイチなみカメラのスーパーファブレット | TechCrunch Japan
この辺りの記事では「デジタル一眼も脱帽」とか「高級コンパクト並みの画質」などカメラ性能がベタ褒めされてますが(同じ記事の中で一眼とコンデジを比較に挙げるとか「どっちだよw」と突っ込みたくもなりますが…)実際どんなものでしょう?
ということで、iPhone6から届いてからのの1週間、これまでコンデジで撮っていたような食事写真をiPhone6で撮ってみました。

iPhone6で食事写真

▼私の好きな地元のとんかつ店。ロースが抜群に美味いです。
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▼京王堀之内あたりにできたステーキ松木にて。

  • ここは、お好み焼きの店からの業態変更(どちらもヴィアホールディングスの経営)。専門店にしては凡庸なステーキで、これなら次回からはまだステーキに力を入れてるファミレス(ココス、びっくりドンキー等)を選びます。焼き加減もムラがあり微妙。以前のお好み焼きは良かったんですけどね。

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▼昼食に食べに行く牛肉炒飯。いつ食べても本当に美味しい。
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▼久々に大戸屋に行ったらメニューが一新されてました。「鶏と野菜の黒酢あん定食」美味しくてコスパ高し!
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▼昨夜は奥さんがグラタンを作ってくれました。
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以上。うーん、悪くはないけど、これを見る限りは絶賛する程でもないですね。
確かにAFの合焦は速くなりましたし、画質もiPhone 5からはやや進化したようにも思いますが(そんなに変わらない気もするw)、「高級コンデジ並」はいくら何でも盛りすぎでしょう。
低ISOでもあまり解像感がなくシャドーはノイジーですし、WBも屋内では転びやすい。あくまで「極小レンズのスマホカメラにしてはよく写る」という感想です。(これは歴代iPhoneのカメラと基本的に同じですね)
さらに上に掲載している写真はどれも、Lightroomでそこそこ露出やWB、ハイライトや彩度を調整してこの状態。撮って出しは、さらにのっぺりした印象なので、そのまま載せるのはちょっと厳しく感じました。最後のグラタンは自宅ですが、自宅ダイニングの照明ではWBが全然ダメでした。
もちろん、ど素人な私が撮っての結果なので「これがiPhone6の静止画の性能」ではありませんが、では私が普段持ち歩いてるコンデジで撮った場合ではどうでしょう。以下は、一応高級コンデジの端くれ?…といっても最近まで実売2.5〜3万円で売られていた富士フイルムのXQ1です。

コンデジ(XQ1)で食事写真

▼同じ店でのとんかつ。こちらはヒレ。キャベツにピントが…

▼ステーキ写真がなかったのでハンバーグ。また食べに行きたい!

▼かなり暗めの店内でもさほどノイジーになることはありません。カニカニ!


どうでしょう。写真のできはともかく、これを見てiPhone6のカメラの方が写りが良いとは思わないでしょう。
やはりいくら最新型とはいえ、センサーのサイズ比、レンズ性能の差はいかんともしがたいかなと。一昔前のエントリー機コンデジ位が相手なら、様々な局面で有利なのかもしれませんが、現在の1/2.3型センサー(エントリー機に使われがちなサイズ)コンデジと比較してもそこまで秀でた描写性能とは思えませんでした。私の持っているTG-850も1/2.3型センサーかつレンズは固定式の、コンデジとしては凡庸なスペックのカメラですが、写りはもう少ししっかりしていますしね。

これは野外の遠景ばかりなので単純比較はできませんが、恐らくiPhone6では(画角の面だけでなく)これ位の写真も撮れないような気がします。あくまで私が使う分にはですけども。

こちらの記事を見ても、野外での特別描写が優れてる訳でもなさそうです(木の描写などかなり潰れて見えます)。

iPhone6はコンデジの代わりになるのか?

これはもう「人による」としか。私の場合は「ならない」ですが、「iPhone6のカメラで充分」という人も多いと思います。実際、このエントリをスマホで見たら、PCディスプレイで見る程はiPhone6とXQ1の差は分かりません。
iPhoneも写真を熟知した方が、デフォルトアプリ以外のカメラアプリを使うなどすると、驚くような写真も撮れるかもしれません。私個人が手軽にそこそこ満足できる写真を撮るなら、現時点ではまだコンデジを選びます、という話です。


個人的にはこの辺りが妥当な評価だと思います。「各社スマホで比較してバランスの取れた良いカメラ」というなら納得感もあります。もちろん動画機能は一部のコンデジよりも多機能ですし、コンデジを持ち合わせていない状況では、iPhone6のカメラ性能は充分以上に有り難いものとなるでしょう。
また、スマホでの写真は撮ったままで完結でなく、その後に多様なアプリで自由にレタッチ、加工ができることが魅力なのは今更言うまでもありません。単純比較できるものではありませんが、今回はあくまで「私の使用環境においてコンデジに変わるカメラになるか」といった視点で考えてみました。 「やや過剰気味?」と感じる高評価ばかり目にしたこともあり、自分の中で一旦評価しておきたかったのでやや意地悪な比較もしてみましたが、せっかく常に持ち歩いてるので、iPhone6のカメラも積極的に使っていこうと思っています。
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さて、春から続いたXQ1の底値更新も一段落して、ほぼ市場在庫のみとなってしまった感じでしょうか? 今なら初代RX100がかなりお得な気もしますが、やはり私はXQ1のサクサク動作を推した。

(おまけ)iPhone 5で食事写真

fotolifeの方にiPhone5で撮った写真があったので、おまけとして張っておきます。




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iPhone6 カメラの画質はそれほど変わらない!? ~ iPhone5sカメラ比較レビュー(その2) | 適当に生きてます!
iPhone5sとiPhone6の比較記事がありました。基本的にはAFの進化や高感度耐性の進化が主のようですね。