I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

JINSとZoffで格安メガネを作る、検眼、使い心地、価格はどう違うか? 実際に買って比較してみた

本ページは商品、サービスのリンクにプロモーションが含まれています

人気の格安メガネ量販店「JINS」と「Zoff」。東京立川駅にある、JINSとZoff両方の店舗で同じ日に1本ずつ眼鏡を作ってみたので、実際に利用してみた両店の使い心地、検眼等の対応、価格、完成したメガネの感想などをまとめてみました。

Zoff SMARTとJINS Air frameのメガネ

2019.10:この記事から4年…… 今度は「OWNDAYS」でメガネを2本作っってみたのでその体験記。

自宅用のメガネが壊れたので買わないと……

普段はコンタクトレンズを着用していますが、休日などはメガネで過ごすこともあります。
自宅用のメガネはかなり昔に作ったもので、あまり度も合っていなかったのですが、先日洗濯をしていたところ、変わり果てた姿の家用メガネが洗濯物の中から出てきました。マジか……。

フレームが折れてしまったメガネ

右耳側のつるが付け根部分からポッキリと逝ってます……。
ということで、急遽新しいメガネを作る必要に迫られてしまったのです。

JINSとZoff、両方の店でメガネを作ってみることに

常用するメガネではありませんし、以前から興味のあった格安メガネブランドの「JINS(ジンズ)」と「Zoff(ゾフ)」の2店舗でメガネを作ってみることにしました。2本作るなら安心して運転ができるぐらいキッチリと度を合わせたものと、自宅でくつろぐ際に使う少し度を落としたものを作ることもできますし。
メガネのJINS【公式】| JINS - 眼鏡(メガネ・めがね)
メガネのZoffオンラインストア【眼鏡・めがねブランド】

ちなみに、両ブランドのPCメガネやスポーツ用サングラス、花粉対策メガネなどはこれまでにも買ったことがありますが、度入りのメガネを作るのは初めてのことです。

ランニング用サングラスの「Zoff Runnning with Q」はレンズが天候に合わせて3種類の明るさから選択できるので、山登りの際にも重宝しています。

ブランドイメージも比較的似通っていて、ライバル関係にあると思われるJINSとZoff。大きな駅なら両方の店舗があったりします。新宿だったり原宿だったり、この日利用した立川もそうです。

立川の場合はルミネとグランディオという近接したJR系の駅ビルにそれぞれの店舗が入っているので、2つの店をハシゴして2時間程度で2本のメガネを作ることができました。

Zoffで軽量フレームの「Zoff SMART」のメガネを作る

まずは、ルミネに入っている「Zoff(ルミネ立川店)」へ。店頭のサンプルを色々と試してみた所、「Zoff SMART」という形状記憶フレームのシリーズが、とても軽く掛け心地が良かったので、その中から9,000円のフレームを選びました。

ブルーのZoff SMART(メガネ)
これまでかけたことのないブルーの軽量フレームにしました

店員さんに現在使用しているコンタクトの度数を伝え「車の運転ができる度数で作りたい」という希望を伝えます。必要書類を書き、付けているコンタクトを外して入れるケースを貰い「コンタクトを外して10分程目を休ませてください」との指示。

これ、とても大事なんですよね。
昔、コンタクトを外した直後にメガネを作ったら、やたらと度の強いメガネになってしまい、結局作り直したことがあります……。できることならメガネを作る日はコンタクトでなく、メガネで出掛けるのがベストでしょう。

15分程で検診に呼ばれます。視力測定をして度数の確認、最初は両眼で視力1.0程度になるレンズを組んでくれましたが、最終的に度数と乱視をそこから1段階ずつ落としたものに決定しました。

薄形レンズは基本料金では入れられない罠

そしてレンズのチョイスですが、やはりフレーム代に含まれる無料レンズでなく、薄型のレンズを薦められます。これ、メガネ屋さんのお約束ですが、毎度このやり取りが煩わしい。「無料のレンズはフレームからはみ出ますし、像も歪むからお勧めしません」みたいな感じで追加料金が発生するレンズを奨めてくるやつ。

Zoffの薄型レンズを入れたメガネ
フレームからのはみ出しが少ない薄型レンズ

今回はある程度ちゃんとした運転にも使えるメガネを作るつもりだったので、「プラス7,000円」掛かる薄型レンズをチョイス(敗北感)。40分後に完成するということで、引き替え券混みの保証書を受け取って店を後にしました。

JINSでは「Air frame」、レンズ代込みで5,400円ポッキリ

Zoffの完成待ち時間の間に「JINS(グランデュオ立川店)」へ移動します。もう1本は自宅のみで使うつもりのメガネなので、軽い気持ちで5900円の安いフレームをさくっと選びました。奥さんも同様に自宅用のメガネを作るというので、「2本で1,000円引き」というセール対象になりました。ということはメガネ1本あたりたったの5,400円

JINSのAir frameメガネ
JINSは赤いフレーム(後日待ちでよく見かけるフレームだと知る)

先ほどのZoff SMARTに対して「Air frame」というやはり軽量フレームですが、両ブランドは同じようなラインナップを展開しているので(スポーツ用、PC用、花粉用……等々)、商品名がごっちゃになりますね。

受付を済ませ、検診まで30分程待つことを伝えられます。コンタクトのケースを受け取り(コンタクトケース、Zoffは返却でしたがJINSは貰える)、こちらは「検診の5分前までには外しておいて下さい」とのこと。
視力等の検診は、この日2度目なのでやり取りもスムーズ。ちゃんとした度のメガネはZoffの方で作ったばかりなので「自宅用に少し度を落としたメガネが欲しい」と伝え、今度は両眼で視力0.9程度の度数で設定して貰いました。運転には一応ギリギリ(運転免許の条件は両眼の視力が0.7以上)。

JINSのフレームと追加料金なしで薄型のレンズ
そこまでレンズのはみ出しは気にならないかも……

レンズの在庫があるので、40分程で完成するとのこと。JINSはレンズに関しての追加料金は発生せず(PC用などでなければ)、視力によってレンズが薄形になろうともフレームに表示されてる料金のみでOK。
ということで、JINSの検診を済ませ待ち時間に軽く食事をしてから、両店舗で完成したメガネを受け取りました。

ZoffとJINSで格安メガネを作った比較

同じ日に2つの店舗でメガネを作るなんて、滅多にできない経験だと思うので、お互いのブランド(店舗)の違いや感想など簡単にまとめておきます。どちらが良かったという訳ではありませんが、何かの参考になればと。

Zoff SMARTJINS Air frame

Zoff & JINS利用雑感[価格、コストパフォーマンス]

最終的に私のチョイスによるものではありますが、薄型レンズで差額を取るZoffの方がフレーム代+αの分が嵩んで行く傾向がありますね。
メガネ用レンズガイド|メガネのZoffオンラインストア

JINSの場合はレンズの屈折率が4段階で薄型のレンズが追加料金なしで選べます。うちの奥さんは私より更に目が悪いのですが、追加料金ナシの基本料金のみでメガネを作って貰うことができました。
レンズガイド(LENS GUIDE) | JINS - 眼鏡(メガネ・めがね)

Zoffではフレーム9,000円+レンズ追加料金が7,000円かかったのに大して、JINSでは5,900円のフレーム2本分でレンズ代込み、さらにそこから1,000円割引という価格でした。
Zoffのフレームの方が元値が高い分、作りはしっかりしてそうですが、掛け心地はそこまで変わりません。コストパフォーマンスの観点からはJINSが上回っているようです。

Zoff & JINS利用雑感[接客、視力測定]

個人的な感想ですが、ここは大差なかったと思います。測定でのやり取りや説明は、どちらの店も分かりやすかったですし、度数の調整も細かく要望を聞いて貰えました。

Zoffでは度数を調整するにあたり、左右の視力が同じになるように矯正するのでなく、あえて左右の矯正視力を1段階ずらしても両眼の視力で調整を取ることをを提案され、悪い感じがしなかったのでそのように決定。
JINSは両眼の視力を揃えながらの矯正でした。

測定後の数値を比較した所、JINSの方が両眼共に若干SPH(球面度数)が弱くなっていたので、2本の度の設定は当初の目論見通りかなと。CYL(乱視度数)はZoffの方が若干弱めでしたが、これは球面度数を強くした分乱視度数を落として、目の疲労を下げて貰った感じでしょうか?

  コンタクト Zoff JINS
SPH(右) -5.25 -5.75 -5.50
CYL(右) -1.75 -1.0 -1.25
AXS(右) 180 180 180
SPH(左) -4.75 -5.25 -4.50
CYL(左) -1.75 -1.0 -1.25
AXS(左) 180 169 180

写真はメガネの受け取り件保証書で、レンズ度数の処方にもなっています。
手書きのZoffに対して印刷されたJINS。個人情報保護の関係から店舗には控えないとのことだったので(JINSにて)、大切に取っておきましょう。

メガネ度数の控え、受け取り票、レシート

受け渡しの際に加工済みのレンズが入ってたと思われる空袋を貰ったのはJINS。お店の方の話では薬事法の関係で渡す必要がある(けど必要ないなら捨ててくださいと)との話でしたが、Zoffでは特にそのようなものは貰いませんでした。

HOYA製のJINSレンズ空袋
JINSのレンズはHOYA製だそうです

Zoff & JINS利用雑感[フレーム+レンズ重量]

Zoff SMARTとAir frame、どちらも軽量を売りにしたフレームです。その差は…… 約3グラム。たった3グラムか、されど3グラムか……?

Zoff SMART(18g)JINS Air frame(21g)
Zoff SMART(左:18g)とJINS Air frame(右:21g)

確かに比べてみるとかけ心地はZoff SMARTの方が若干軽く感じるのですが、Air frameも充分な軽さです。レンズ込みで価格差が3倍あることを考えたら、Air frameの優秀さが光ると思います。

Zoff & JINS利用雑感[付属の眼鏡ケース]

メガネを買うと無料で貰えるメガネケース、ZoffとJINSのものを並べてみました。

ZoffとJINSのメガネケース
Zoff SMART専用ケース(左)とJINSのメガネケース(右)

これはもうZoffの圧勝ですね。Zoff SMART専用ケースとのことですが、薄く軽いケースで旅行や登山の際にも重宝してくれそうです。JINSの方はほとんどのサイズのメガネに対応するようなひと回り大きいタイプ1種類のみで、色違いの中から選ぶのみでした。

ちなみにZoffからは、自立させたメガネスタンドとしても使うことができる、このようなケースも出ています。

ZoffとJINSの両店舗でメガネを作ってのまとめ

今回、初めてこの2ブランドでメガネを作ってみましたが、まず驚いたのはやはりその価格です。
以前から低価格のレンズセットメガネというのは存在していたとは思うのですが、5千円、1万円とちょっとの価格で1時間も掛からずにメガネができてしまうのは、今更ながらにカルチャーショックです。

私の場合、ひと昔前の「フレーム2万円+レンズ2万円から」といった感じで、「メガネは高いもの」な感覚が刷り込まれていたせいか、「えー、本当に5千円でいいの!?」みたいな。
その分フレームの調整など、以前はかなり時間をかけていたような作業が簡潔になった感じもありますが、接客全般に全く不満も感じませんでしたし、個人的にはいい割り切りだと感じました。

もちろん、私の眼鏡の使用目的が「常用でなくコンタクト非装着時」なので、常用のメガネを選ぶならば、もっと時間や価格をかけた方が、満足度の高いメガネに出会えるのかもしれませんが、少なくとも私の需要にこの2店はピッタリでした。

余裕があったら、もう1本位メガネを作ってもいいかななんて、そんなことも考えてしまいましたし。2個のメガネの度数データもあるのでネット通販で作ってみるのも面白いかもしれません。最近はネット経由で無料試着のできるメガネ通販もあるらしく、次回はJINSやZoffも含めてそのようなサービスを利用してみるのも計画しております。

JINS SCREENのラバーモダンは無料交換してくれるらしい?

そういえば、2年前にJINSで買ったPC用メガネ「JINS PC」(現在は「JINS SCREEN」へと進化)ですがつる部分のゴム素材(ラバーモダン)は加水分解したのが、随分とベタついて来てしまいました。

加水文化してしまったメガネのラバーモダン

どうしたものか?と思っていましたが、店舗に持っていけば(対応する在庫があれば)交換して貰えるそうです。無償交換して貰えることもあるそうで、それはありがたいですね。

よくあるご質問 - 店舗に関するご質問 - アフターサービスについて - ラバーが取れた(汚れてきた)のですが交換できますか? | JINS - 眼鏡(メガネ・めがね)
Q. ラバーが取れた(汚れてきた)のですが交換できますか?
A. オンラインショップでご購入の商品についても全国のJINS店舗で対応しております。

JINS PCがJINS SCREENへと名称変更してからのブルーライトカット眼鏡は利用したことがないのですが、どの程度効果があるのでしょうね。機会があったら使ってみたいとは思っているのですけども。

追記:2本のメガネを3年間使ってみて

2018年5月追記:3年前にJINSとZoffでメガネを作ってから3年が経ちました。その間に私の生活も変わり(会社員から在宅フリーランへ)、スポットでメガネをかけるのでなく、外出する用事がなければ1日中メガネをかけたまま過ごすことも多くなりました。

どちらのメガネも湾曲の少ない薄形のレンズということもあって、カメラのファインダーを覗く際にもさほどストレスになりませんし、平日ちょっと外出する位ならばカメラを使う用事があっても、メガネのまま出掛けてしまうことも……。

* *

メガネの洗浄ですが、メガネ屋の店頭でもお馴染みの超音波洗浄機を使っています。あまり頻繁に出番はありませんが、時計やアクセサリ類の洗浄にも使えるものです。

超音波洗浄機でメガネを洗浄中

我が家にある東芝の超音波洗浄機ですが以前はもっと安価だったのですが、現在はかなり値上がりしてしまっているようです。そこまで性能の変わるものでもなさそうですし(?)、我が家での使用頻度を考えても安価な製品でも十分な気がします。

使用頻度はJINS Air frameからZoff SMARTへ……

当初は自宅用に作ったJINS Air frame(赤い方)ばかりかけていたのですが、徐々に低めに接待した度数に物足りなさを感じるようになり、ブルーのZoff SMARTを使うことが多くなりました(検眼についても結果的にZoffで作ったメガネの方が両眼の度数、乱視のバランスが良かったように感じます)。

実は昨年辺りから(購入から約2年)、JINS Air frameの方はつるの部分が加水分解なのかややベタつくようになり、洗った後などにティッシュで水分を拭き取ると細かい粉が付いてしまうのもややストレスになっています。

加水分解が始まったJINS Air frame

そんなこともあって、最近はJINS Air frameの方は登山や旅行の際にテント内で過ごす用のメガネとして登山装備に入れっぱなしです。

また、つい先日のことですがZoff SMARTのつるを固定するネジを紛失してしまい、応急処置的に自宅に在庫していた小ネジで止めています。これで特に問題はありませんが、店に修理に持っていくべきか考えています。

Zoff SMARTのネジZoff SMARTのネジを交換
左:本来のネジ 右:交換したネジ

そんなこともあって、そろそろどちらのメガネも防災袋や車の常備用に引退させて、新しいメガネを買ってみようかな、と考えているところ。次回はJINSにするかZoffにするか、それともメガネトップ系の眼鏡市場やALOOKを試してみるか……? メガネをかける時間も延びたことですし、格安メガネ店以外も含めて検討してみることにします(→ 結局オンデーズで2本作りました)。