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「撮り鉄 in スイス」美しいスイスの鉄道(国鉄、トラム、登山鉄道)の写真をまとめてみた!

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スイスの写真を整理していたら随分と鉄道の写真があるなということで、少しまとめてみることにしました。「撮り鉄」という程のものではありませんが、スナップでも美しく見えてしまうスイスの鉄道たちです!

いかにもスイスらしいアルプスの登山鉄道

スイスは国土が日本の九州程度の大きさということもあってか、国内の鉄道網が非常に充実していて、都市間の移動はスイス国鉄のIC(インターシティ)という特急電車を使うととてもスムーズ。近隣のヨーロッパ諸国へも電車での移動が可能で、隣国のドイツやフランスなどとはICE、TGVなどの高速鉄道網で結ばれています。
また、大きな都市や山間部の観光地では、色とりどりのトラムや登山鉄道が走っていて、訪れる我々観光客の目を楽しませてくれます。

スイス首都のあるベルン中央駅

スイス国鉄(SBB CFF FFS)

まずは、スイスの国鉄、正式には「スイス連邦鉄道」。「SBB CFF FFS」という略称が付けられていますが、これはそれぞれドイツ語、フランス語、イタリア語というスイス各地の公用語毎のものです。例えば、ドイツ語圏のツェルマットからフランス語圏のモントルーへ移動していると、車内アナウンスや検札がドイツ語からフランス語に変化します。

列車の種別ですが、まず特急電車(都市間特急)のIC。今回の旅のようなチューリッヒ、ベルン、モントルー…… といった大きな都市間の利用はこのICを利用することが一番多かったです。車両はこの2階建ての客車を含むものが一番多かったかな?(当然、2階側に乗ってしまいますね)


自転車を畳まずにそのまま輪行できる車両もあります。また、スイスの鉄道はどれもドアを入ってすぐ、スーツケースなどの荷物を置くスペースが設けられていて、さすが観光立国といった所。

IR(インターレギオ)はICよりもやや停車駅が多い急行な運行の電車。他にもRE、R、Sなど停車駅などの違いで急行から普通まで種別がありました。車両での区別はちょっとよく分かりません。

そういえばフィスプからモントルーへの移動はICでなくIRでしたが、車内に冷房が効いてなく恐ろしく暑かったです。あれはIRだったからなのか、単に冷房が壊れていただけなのか……?

写真のように乗り口が大きくなっている車両もあります。空港付近や観光地は大きいスーツケースを持った乗客が多いのでありがたいですね。また、乗り降りの際にはドア付近に付いているボタンを押して扉を開く必要がありますが、私は青梅線で経験済みだったので問題ない。

そういえば、スイスのホームは非常に線路との段差が小さく、ホームに停まった車両の車輪が見えるぐらい。それでは乗り降りしづらくない?というと、このように車両からステップがニュッと飛び出してくるので問題ないのです。

また、スイスの電車は動力車が先頭車両として牽引するタイプのものが多かった印象。この可愛らしい動力車は駅に客車を移動していたのかな?

こんな感じで真ん中に動力車が挟まれていることもあります。

凄いICが走ってました。これは落書きなのかディスプレイなのか…?

この白と赤の電車は… インターラーケンからシュピーツという短いエリアで一瞬だけ乗りましたが、ドイツの高速鉄道「ICE」です。ベルリン行きという電光掲示板の表示が見えますでしょうか?


私が乗ったのは比較的旧式のICE1という車両。日本の新幹線なら100系といった感じかな?

そういえばチューリッヒの駅にはフランスの高速鉄道「TGV」も乗り入れていたはず。すっかり探すのを忘れておりました……。見たかった、テジェヴェ。

チケット、等級について

スイスの鉄道は基本的に改札がなく電車には自由に乗れます…… が、当然車内検札があるので切符を買う必要はあります。観光客の多くは、「スイストラベルパス」「ハーフフェアカード」などの乗り放題、割引チケットを利用するのですが、この辺についてはまた別の記事にて解説したいと思います。
あと、車両に書かれている「1」「2」といった数字は座席の等級で、我々は今回2等のパスしか買っていなかったので、2等にしか乗ってません。座席は2等でも充分広いので、通常の観光旅行なら多少荷物があっても全く問題ないでしょう。

左上の電光案内を見ると、ホームのどの位置に2等と1等の車両が来るか分かるようになっています。

ちなみに食堂車のある列車も多かったですが我々は利用はしませんでした。


トラム

東京に住んでいると都電荒川線などの一部を覗いて、路面電車を見る機会はなかなかありませんが、チューリッヒ、ベルン、ローザンヌ、ジュネーブといった旧市街の残る都市部では様々なトラムが走っていました。
都市によっては、その都市のホテルに宿泊すると市内の公共交通が無料になるパスが貰えたりするので、ベルンでは結構頻繁にトラムや電気バスに乗ってみました。

これはチューリッヒのトラム。到着日、すぐチューリッヒからベルンに移動してしまいましたが、チューリッヒも中世の街並みが残る素敵な街らしいので、次の機会にはぜひゆっくり訪れてみたいですね。

首都ベルンはこのように街のあちこちにトラムや電気バスが利用する架線が張り巡らされています。景観的にうるさいか?というと、これはこれで味があって見えてしまうのは、観光客的な視点でしょうかね。

ベルンのトラムはとてもカラフルなものが多いですね。

ちょっとバランスが悪そう?な縦長の車両がオモチャみたいで可愛らしいです。

トラム同様に市内の公共交通を担っている電気バスも、トラムと同じ架線を利用しているように見えます。

右はトラム、左は電気バス

橋を渡るトラムも絵になります。

そんな↑の写真の橋に行ってみたら、蒸気機関車?のトラムが走ってきました。これ、乗りたかったなぁ……。

スイス西部の大都市ジュネーブのトラムはちょっと近代的? ローザンヌやジュネーブでは一面、広告でラッピングされたようなトラムが多く走ってました。


登山鉄道

やはりスイスといったら登山鉄道!? 今回の旅行ではベルナーオーバーラントとツェルマットという2つのエリアで、様々な登山鉄道に乗ることができました。

まずは、ベルナーオーバーラントエリア。インターラーケンとラウターブルンネンを結ぶ「ベルナーオーバーラント鉄道」です。

「ヴェンゲルンアルプ鉄道」はベルナーオーバーラント鉄道から先。グリンデルワルトやヴェンゲン回りでクライネシャイデックなどへ通じる、より山岳エリアを走る鉄道です。



この辺り(↑↓)の写真はヴェンゲンという山間の小さな街の駅。ヴェンゲンには外界と通じる自動車道がなく、電気自動車のみが走る静かな街です。

スイスは登山鉄道も国鉄もバスだって犬は乗り放題の犬天国。本当に様々なところで犬を連れた人を見ました。

ベルナーオーバーラント鉄道の一部エリアもですが、ヴェンゲルンアルプ鉄道はこのようなラックレールが敷かれているラック式鉄道です。

ユングフラウ三山のお膝元、クライネシャイデックでのヴェンゲルンアルプ鉄道。これはグリンデルワルト方面へ下りていく列車。

同じ路線を様々な新旧車両が走っています。

ヴェンゲン方面からクライネシャイデックに上がってきた(下りていく?)列車。なかなかの勾配を走っています。

そして、最もスイスらしい(?)登山鉄道である「ユングフラウ鉄道」。ヨーロッパでも最も標高の高い海抜3454mのユングフラウヨッホとクライネシャイデックを結ぶ鉄道。なんとアイガー(写真奥に見えるのが有名なアイガー北壁)やメンヒの中をくりぬいたトンネルを走りながら、ヨーロッパ最高峰駅を目指すという(詳細はまた改めて)。

アイガーのトンネルに入る直前。アイガーグレッチャー駅に停まったユングフラウ鉄道。ちなみにこの列車は下りていく向き。観光客の数で調整しているのか、同じ時刻発で複数の編成の電車が連なって走っています(次の車両が後方に見えていますね)。

アイガーグレッチャーからのハイキングで下ってくる最中に見えたクライネシャイデック。まるで絵本のような風景です。



どうしても「江ノ電」に見えてしまう車両のペイント。

シルトホルンの帰りにミューレンから乗った「ラウターブルネン・ミューレン鉄道」もとても可愛らしい登山鉄道でした。

インターラーケンへ戻るベルナーオーバーラント鉄道の車内から見た「シーニゲプラッテ鉄道」。これまたレトロで可愛らしい電車ですね。よく見るとラックレールの形状がちょっと違います?

フィスプからマッターホルンのお膝元ツェルマットとを結ぶ「マッターホルン・ゴッタルド鉄道」です。

当然、輪行もOKです。

こちらもラックレールの登山鉄道で、車内はこんなパノラマ仕様で非常に開放的。ツェルマットへの深い峡谷をグングンと走っていきます。

ツェルマット駅に可愛らしいディーゼル機関車が停まっていました。

そしてツェルマットから標高3089mのゴルナーグラートまで1500m近い標高差を一気に登る「ゴルナーグラート鉄道」。

ここはラック式の中でもアプト式という複数枚のラックレースを用いたラック式鉄道になっています。

もの凄い急勾配をマッターホルンやモンテローザといった山をバックに登っていきます。


「アプト式」は、静岡県の山奥にある「奥大井湖上駅」に行ったときに、大井川鐵道の井川線で覚えました。

スイス4大急行

と呼ばれるスイスが誇る4種類の特急である「氷河急行」「ベルニナ急行」「ゴールデンパスライン」「ウィリアムテル急行」ですが、今回は乗る機会がありませんでした。列車移動を目的にしてしまうと、そのエリアの観光やハイキングの時間を取られてしまうこともありますし、移動経路にもうまくこれらの特急が絡んでいなかったので……。
このうちゴールデンパスラインは我々が持ってるスイスパスで乗れる列車だったので一時は乗る計画もあったのですが、結局モントルー滞在中はジャズフェスやローザンヌ観光を優先してしまいました。

モントルー駅では頻繁にゴールデンパスラインの車両は見たんですけどね。

スイス国鉄オフィシャルなMONDAINEの時計、やはりお土産として買っておけば良かったかなぁ……。


2015 スイス旅行関連記事など

旅行の記録は以下にまとめておきます(エリアごとに枠を変えてあります)。