今まで絵画や写真作品を購入したことはありませんでした。もちろん写真集やポスターレベルならありますが、額装された写真家の写真を買おうと思ったことはなかったんですね。そんな私が写真作品を買ったよ、という話です。
先日、写真展を紹介した友人の自然写真家・クマグラファーの二神慎之介氏。
彼の写真展で見た動物写真が、どれも動物たちの生き生きとした姿を捉えていて素敵だったこと、かつ写真作品としても自分の部屋に飾ってみたい!と思えるものだったので、会場で購入を申し出てみました。
もちろん、写真家として活躍する友人を応援したいという気持ちも後押ししていますが、それだけではなかなかこれは買えませんからね。本当にいいと思ったのが一番の動機です。
本人の反応は「マジっすか!? OKPさん無職なのに…」と(笑)
なんか気使わせてスマン。
作品の仕上げなどについて、二神氏と何度かやり取りののち本日作品が我が家に配送されました。額装のフレームは米ニールセン社のアルミフレームです。
ということで開けてみました。ばばーん!
そう、私が選んだのはこの写真。キタキツネがカラフトマスを捕らえた決定的瞬間を写した1枚。クマじゃないけど… いいでしょ、私は犬科が好きなんです(笑)
ヒグマを撮るために川の対岸で待ち続けていた氏が、そこで何度かマスを運ぶキツネの姿を目にしていたことから、この瞬間が来るのを狙って撮ったのだとか。
キツネが産卵後のサケマスの死骸を咥えているシーンは、私も写真や映像などで見たことがあります。しかし、まさか泳いでるマスを、しかも自分の体長の半分以上はありそうな魚を、川から直接ハンティングするなんて、この写真を見るまで考えもしませんでした(実際この瞬間を撮った写真ってかなり貴重なのでは!?)。
しかもこのキツネ、よく見るとかなり若そうな個体です。体もそれほど大きくないですし、体つきだけ見ているとまるで小型の日本犬のような愛らしさ。
しかしその顔と目は紛れもない野生動物のもの。捕まってしまったマスも産卵期とは思えない綺麗な魚体ですし、水しぶきの一滴一滴まで完璧なピントで切り取られています。こんな瞬間が撮れたときって、一体どんな気持ちなんでしょう!?(私なら、つい声を上げてキツネを驚かせてしまいそうですw)
ちなみに最後まで今回の写真と迷っていたのが、この1枚です。会場では決めきれず、数日間じっくり考えた末、本人に伝えました。
コンデジで会場のパネルを撮ったこの写真ではよく分かりませんが、吹き付ける激しい吹雪に向かいほぼ目をつぶってしまいながら雪上を歩くキタキツネの姿。厳しい環境の中を必死に生きる姿なのに、どこか愛らしく見えてしまう、こちらも素敵な瞬間を切り取った作品。カメラを趣味にする人間としては、撮ってる側の過酷さも気になってしまいます。
どちらも甲乙付けがたいいい写真で、うちの奥さんなどは断然雪の中のキツネ推しだったりもしましたが(カワイイですもんね)、今回は「自分の部屋に飾るならどちらかな?」という観点から選びました。
確かにリビングに飾るなら雪の方かなぁ、とは思ったのですが、せっかく自分の部屋に飾るのですから、野生動物のカッコイイ姿を飾りたい。しかも釣りを愛する私にとって川や魚が写ってるなんて最高じゃないか!と(笑)
プリントサイズは恐らくA3判くらいでしょうか。ダイナミックな写真ということで、枠部分を通常よりもギリギリまで広げて貰っているようです。うーん、カッコイイ!
さて、これを壁掛けするのに普通の画鋲では難しいですし、賃貸マンションということもあるので、何か工夫しないといけませんね。
早速、ホームセンターに行って調べてきます!
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今回の二神氏の写真展。現在は横浜みなとみらいのモンベルにて開催中で、本日27日が最終日です。今回の写真展では私のような素人だけでなく、多くの関係者からも注目されたらしく、写真の販売の方も好調という話を聞いています。
二神慎之介写真展 〜Northern Colors〜 北海道の動物たち
■ 横浜 — モンベル リーフみなとみらい店
・2015年12月12日(土)〜12月27日(日)
モンベル | 店舗情報 | モンベル リーフみなとみらい店
自然や動物と相対して写真を撮るスタイルについて、自然との関わり方について独自の拘りを持っている二神氏については、機会があれば色々と話を伺ってこのブログで紹介できればと考えています。個人的に機材オタク的な質問も色々としてみたいですしね(笑)