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電池持ちの悪すぎるSONY α7にVG-C1EM互換バッテリーグリップを装着してみた

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今年に入って、やや今更感のあるSONY α7を使い始めた私。型落ちとはいえカメラ自体はそれなりに気に入ってのですが、どうしても気になるのがバッテリー持ちの悪さです。
当初は「α7はフルサイズセンサー機とは思えない軽さこそ魅力!」と主張していたはずが、少々おかしな方向にカメラが増量してしまいました…。

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α7は本当に電池が持たないよね…

α7系(α7II系も同じ)専用バッテリーのNP-FW50は1020mAhとミラーレスカメラの中でもかなり容量が小さく、EVF撮影をしているとあっという間に電池がなくなってしまいます。

先日の50mm相当レンズ録り比べの際も、3台のカメラの中で唯一α7のみ帰宅した時点で電池残量が10%台。残りの2台(K-S2、E-PL7)はまだ1メモリもバッテリーインジケーターが減ってない状況だっただけに、さすがに驚いてしまいました。

できればα7を登山カメラとして試したいと思っているのすが、これではあまりに不安です…。山の中で電池を何度も入れ替えるのは面倒ですし、どうしたものか… と考えていた所、互換品のバッテリーグリップ(縦グリップ)があることを知りました。

α7はメインで使っているカメラではありませんし、そもそも中古品を買ったぐらいなので、なるべくお金を掛けずに楽しみたいカメラ。2万円以上する純正のVG-C1EM(↓)をわざわざ買おうとは思いませんが、6千円ちょっとで買える互換品なら話のネタに試してみるもアリでしょう。

ソニー 縦位置グリップ VG-C1EM

ソニー 縦位置グリップ VG-C1EM

  • 発売日: 2013/11/15
  • メディア: エレクトロニクス

只でさえ今更感のある初代α7の、更に互換バッテリーグリップなんて、誰も興味がないかもしれませんが(笑)お付き合いくださる方は続けてどうぞ…。

ロワジャパン/VG-C1EM互換バッテリーグリップ

α7の専用バッテリーグリップVG-C1EMには、いくつかの格安互換品が存在するらしく、どれも価格は純正品の半額を切る1万円以下。今回買ってみたのは、互換バッテリーでもお馴染み(?)のロワジャパン製のものです。過度の期待は禁物ですがはてさて…。

外箱はこのようなブルーのもの。α7の他に、α7S、α7Rといったα7系に対応しているようです。ちなみにα7 II系のバッテリーグリップVG-C2EMの互換品もあるようです。

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箱の中身はVG-C1EM互換グリップ本体と、一応ペラいちの取説も付属していますが、英語と中国語のみ。取説を読み込まないと使えないものではありませんが、英語を読むのが面倒ならば、SONYページにある純正VG-C1EMの取説でも基本的な使い方はほぼ同じと思われます(図版は純正品の取説からパ○っているようですし…)。
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互換グリップはエンプラ製でグリップの滑り止め部分にゴムが貼られている一般的なもの。高級感は皆無ですが、α7のボディも大半がテカテカのエンプラなので、違和感などは特になし。むしろよくこれだけの物をこんな価格で出せるなぁ…と関心する位です。

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バッテリーはトレーを引き出して、両側から2個はめ込む仕組み。オリンパスやニコン、ペンタックスのような本体側とグリップ側の両方に電池が入るのでなく、グリップ側に電池2個という仕様(キヤノンタイプ?)。一度カメラに装着してしまうと、グリップだけ外してすぐ撮影や、電池1個だけ蓋を開けて交換… とはいきませんね。オリンパス方式に慣れてるだけに、微妙に不便な気もします。

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VG-C1EM互換グリップをα7に装着

それでは互換グリップをカメラに装着してみます。グリップを付けるにはまず本体の電池蓋を外しておく必要があります。これは簡単に外れます。

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外した電池蓋はグリップ側に収納しておくことができます。この辺は、純正VG-C1EMと同じ作りのようです。よくできていますが、このひと手間が面倒といえば面倒です。

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本体に刺さる部分の付け根にゴムパッキンを確認。純正品は防塵防滴(に配慮)となっていますが、互換品とはいえ電池ボックス周りはちゃんと作られていて感心です。

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互換VG-C1EMを装着したα7。せっかくのコンパクトさが失われてしまうのは残念ですが、バッテリーのためなので仕方ない。普段は付けてない方がストレスなさそうです。大きなネジがが正面から見えてしまうのはちょっとかっこ悪いなぁ…。

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握り心地は確かに良くなりますが、元々小指が余る云々…ってあまり気にしないのですよね。小指が余るならカメラの底に当てて支えればいいのでは?位の感覚です。
オリンパスの初代OM-D E-M1のグリップ付きと並べてみるとグリップ分、縦幅が大きくなっています(ちなみに、E-M1 Mark IIだと電池サイズアップによりバッテリーグリップがかなり巨大化していたはず)。

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FE28-70mmレンズを装着してみます。軽量の標準ズームなので元々持ちやすく、グリップを付けたからといってさほどバランスは変わりません。重量のあるZEISSレンズなどを使うならば、持ちやすくなるのかな(買わないですよ)。

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グリップ重量は本体のみで250gでこれも純正VG-C1EMと同じ。電池を2個装着してα7とセットにすると721gに。だいたい中型一眼レフぐらいの重さでしょうか。

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FE28-70mm装着でギリギリ1kgを越えてしまいましたが、FE50mmF1.8だと877gで1kgを切ります。なかなかこれらの軽量レンズだけでα7系を運用する人もいないかとは思いますが、フルサイズセンサーのカメラとしては相変わらずの魅力的な重量です。

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バッテリーグリップを装着すると、本体モニターには電池の状況が2本が表示されます。満充電ならば「1」から、又は容量の少ない方から先に使われ、試用中の電池の残量が表示されます。これはなかなか便利な仕様ですね。

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バッテリーグリップ装着時はUSB充電不可

バッテリーグリップを装着することで、倍の電池持ちを手に入れた訳ですが、重量増とは別に残念な点があります。それはグリップ装着時にUSB充電ができなくなってしまうこと。

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α7は本体横のマイクロUSB端子にケーブルを挿すことで、直接充電池への給電を行うことができます。これは外出時などに、充電器なしでもモバイルバッテリーから直接充電を行えるα7系の魅力の1つ。それが、バッテリーグリップ装着時には、残念ながら直接の充電機能は失われてしまいます。別途充電器を用意するか、本体側に電池を挿して(一時的なら電池蓋を戻さなくても充電可能です)USB充電を行うことになります。

「縦グリ」としての機能も純正品同様?

そうそう、私はあまり使わないのですが(横位置の持ち方のまま縦に構えてしまうことが多いかも?)、最後に縦位置撮影用の「縦グリ」機能についても確認しておきましょう。

グリップには縦位置用のシャッター、前後ダイヤル、C1ボタン、AF/MFボタン、これらのボタンのON/OFFスイッチ。この辺の構成、配置も純正VG-C1EMとのようです。

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シャッターは半押しで一度クリックがあるタイプ(α7本体はクリックなしのグンニャリしたシャッター)で、前後ダイヤルは本体よりも少し軽めのもの。本体側と比べてみても悪くないフィーリングです…(笑)(この写真を見ると、ダイヤル周りの滑り止めゴムの接着剤がやや雑なのが分かりますね)

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純正品と詳細に比較した訳ではないので使用フィールなどについての差までは分かりませんが、ネットの画像などを見た限りでは純正品から型を取ったのでは?と思うぐらいにソックリな互換グリップのようです。
今の所何も問題なく使えていますが、耐久性などはアウトドア環境で使ってみるまではまだ分かりません。ただ「常用する訳ではないけど縦グリ試してみたいな…」なんて用途には悪くないかもしれません。ちなみにロワジャパン製のバッテリーグリップはVG-C1EM互換だけでなく、α7 II系のVG-C2EM互換品も出ているようですが、Amazonのレビューを読むとこちらは純正品と多少仕様に差があるようです。