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平湯温泉&お宿 栄太郎で味わう山のよろこび(3ヶ月ぶり4度目)/平湯大ネズコと平湯大滝にも行ったよ!

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昨年の11月に訪れて以来、すっかりリピーターとなってしまっているのが、岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷 平湯温泉。なかでも温泉旅館の栄太郎さんには何かと縁があって、この1年の間に3度お世話になっています(山帰りに温泉に入りに来てるだけのときも)。

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先日行って来た北アルプルの涸沢カールですが、天候の悪化により穂高登山を諦めて当初の予定より1日早く下山をした我々…。
そのまま帰ってしまうのはちょっと寂しいよねと、上高地に戻る道中電話で問い合わせてみた所、当日の飛び込みで栄太郎の予約に成功しました。やったね!

奥飛騨温泉郷・平湯温泉「山のよろこび お宿 栄太郎」

このブログでは既に何度か記事にしていますが、初めての方に栄太郎を簡単にご紹介。
「掛け流しの源泉を2つ持っていて、宿泊はリーズナブルなのにめっぽう食事が美味しくかつボリュームがあって、登山者も大満足の温泉旅館」です(簡単)。

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あまり温泉旅行をしない我が家が、たった1年の間に4度も来ているということでも(近所の居酒屋じゃあるまいし)、その惚れ込みっぷりは想像して頂けるかと思います。

上高地からのシャトルバスで、あかんだな駐車場には14時過ぎに到着した我々、チェックインは15時からということでひとまず駐車場に車を停めさせて貰い、これまたお馴染のつるや商店のはんたい玉子(温泉卵)を食べたりして過ごします。

チェックインでは急な宿泊についてお詫びしつつも、宿の方と顔馴染みになってきたこともあって、温かく迎入れて頂きました。
お楽しみの夕飯は18時からなので、さっそく温泉に入ったり(2本ある源泉の「家上の湯。」が私はお気に入り)、濡れた荷物を片付けたり部屋でお茶を飲みながら過ごします。本当なら涸沢のテントで凍えていたかもしれないのに、こんな贅沢いいのだろうか…?

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夕食メニューの内容を拡大して見ることができます

何度食べても絶品の夕食

さて、標準コースでもやたらと豪華なことでお馴染の栄太郎の夕食。その内容はぱくたそのフリー素材でも見ることができますが、季節のもので小鉢などが微妙に変化するので、この日の夕食をご紹介。

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食堂スタッフの方ともすっかり顔馴染みになったので「また来ちゃいました(笑)」と挨拶して、いつもよりお料理の話などを色々聞くことができました(だいたいは「社長が山で採ってきた」「社長が考えた」「社長が仕込んだ…」とご主人すげー、な内容)。

一切手抜きのない栄太郎コース

まずは地物の山菜小鉢が2品と、奥は野菜の炊き合わせ。食前酒は日本酒の山葡萄割り。A5飛騨牛のステーキは既にテーブルに並んで、常温でスタンバイ。

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この小鉢と煮物がそれぞれにいいお味で毎回楽しみなのです。

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煮物の鶏肉もふっくら柔らかなのです

桜肉のお刺身と飛騨牛が並びました。馬刺しに合わせて栄太郎オススメの日本酒「白真弓 吟醸仕込み」を頂きます。栄太郎のお料理はとにかくボリュームがあるのでビールをグビグビ飲んでしまうより、美味しい日本酒が合うかも。

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頭からガブリと食べられる焼きたての鮎の塩焼き。こちらの食事の頃合を見て、熱々のお料理が出てくるのが毎度のことですが嬉しいです(飛び込みで用意して貰うには、大変な料理なのでは…と)。小鉢には今が旬のきのこの和え物と飛騨牛のしぐれ煮。きのこは栄太郎のご主人が山に入って採ってきたものだとか。

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さて、飛騨牛の朴葉炭火焼きステーキが始まりました。この時期は緑の朴葉を使っています。昨年の11月に泊まりに来た際は茶色い朴葉になっていたので、丁度変わり目なのでしょうか。

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焼き方は片面を焼きつつ上に味噌を乗せて、片側に火が通った所でひっくり返して、軽く味噌を焦がす程度に逆面に火を入れるのが私のお気に入り。

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鯵とズッキーニの天ぷらの餡かけ。今まではここで鮎の天ぷらでしたが、鯵は初めて。当然美味しいのです(むしろ、塩焼きとの変化が付いて鯵いいかも!)。
そして個人的に影の主役(?)と思っている飛騨ケン豚や鶏団子の蒸し鍋。この蒸し鍋のつけダレであるぽん酢が絶品で、やはりご主人の調合なのだとか。

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ぽん酢に使う柑橘はわざわざ四国から取り寄せているそう

味付けが絶妙の山菜の釜飯が炊き上がりました。お汁にはシャキシャキとした歯応えで今が旬の舞茸。こちらは若主人が取ってきたものとのこと。

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最後の茶碗蒸しまで美味しくいただきました。この日は涸沢から下りて来た後で、食事も徳沢でトーストを食べたのみだったこともあり、それはもういいペースでするすると栄太郎のご飯が入っていきました。

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とはいえ、デザートのココナッツプリンを食べ終えてお部屋に戻ったら満腹でもう動けません…(笑) 幸せ過ぎます。

朝食がちょっとした夕食並み!?な栄太郎

そして翌朝、栄太郎朝食の紹介はもう何度目だか分からなくなってしまいましたが、相変わらず朝から豪華でボリュームもたっぷり。おかずに合わせてご飯を食べていたら、お茶碗5〜6杯は食べる必要がありますからね(笑)

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卵かけご飯の専用だしもご主人のお手製

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朴葉味噌。ご飯が、ご飯が進むのです……

飛び込みのレギュラーメニューでも相変わらず大満足だった栄太郎のご飯。これだけでなく、冬はスッポン河豚、春には山菜の天ぷら天然の渓流魚など味わってみたい料理が盛りだくさん… これからも折を見ては通いたいお宿です。

「平湯大ネズコ」と「平湯大滝」ウォーキング

さて、土曜日はチェックアウトして帰るだけだったのですが、(まだ未見だった)平湯の観光スポットを案内してくれるという方が颯爽と栄太郎に現れ、我々を平湯の森の中へと誘ってくれたのです…(温泉入浴施設「平湯の森」じゃないよ)。

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標高1,250mの平湯温泉、紅葉はこれからですが、緑の森では既に所々黄色やオレンジに染まった木々を見ることができました。

雨に濡れた森を歩いて「平湯大ネズコ」へ

まずは、林野庁の「森の巨人たち100選」にも選定されているという巨木「平湯大ネズコ」を見に行きます。国道沿いにある駐車場からはちょっとした山道を10〜15分程歩くことになります。

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前日からの雨でしっとり濡れた森はなかなかいい雰囲気。足下はぬかるんで決して良い状態ではありませんが、山帰りの我々とデフォでアウトドアウェアを身に付けている人なので、雨が降ってようと気にする様子はなし(笑)

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そしていよいよ「平湯大ネズコ」が目の前に。推定樹齢1000年、樹高23m、幹の周りは7.6mという巨大樹です。巨大化した木が周囲の木々を飲み込みながら成長を続けているようなど迫力の巨木です。

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ちなみに平湯大ネズコへのウォーキングは栄太郎でも無料サービスとして行われているそう。朝食前に平湯の山を知り尽くしたご主人の案内でウォーキングなんて最高ですね。ボリュームたっぷりの朝食もさぞ進むことでしょう(笑)

無料露天付貸切風呂と岐阜料理師範の宿 お宿 栄太郎 【公式ホームページ】
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想像以上の巨瀑だった「平湯大滝」

さらに続いてこちらもまだ見たことがなかった「日本の滝百選」に数えられる「平湯大滝」へ。やはり駐車場からは徒歩10分程でしょうか。

目の前に現れたのは巨大な落差64mの名瀑でした。冬になるとこの大きな滝が結氷するそうです(ライトアップなども行われるそう)。

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写真で見て想像していたものを張るかに越える大迫力の滝です。平湯に来て今までこれを見てなかったのは確かに勿体なかったかも…(平湯大ネズコをも)。お忙しい中、突然の案内を買って平湯の人には感謝の言葉しかありません。

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周囲の紅葉はまだこれからといった所ですが、これから平湯大滝、大ネズコのどちらも周囲の紅葉が楽しみな季節。昨年の11月に来たときは、丁度このあたりの標高が見頃だったので、今月末にかけての平湯旅行はかなり楽しいものになるかもしれませんね。

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帰京前にあんき屋にて高山ラーメン

そんなこんなで平湯観光をしているうちに、お昼の時間になってしまいました。平湯を発つ前に、こちらも毎回来ている気がする「あんき屋」で軽く食べて行くことにします。

実はこのあんき屋では高山ラーメンの有名店である、宮川伊吹のラーメンを食べることができるのです。詳しいことはよく分かりませんが「宮川中華そば」「麺屋伊吹」という高山ラーメンの人気店の流れを汲んでいる店なのだとか…?

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鰹の出汁が効いた魚介&鶏がらスープの醤油ラーメン。シンプルですが、とても満足感のあるラーメンです。本場の高山ラーメンはまだ食べていなかったので、平湯でその片鱗を味わうことができて満足。

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あんき屋のメニューにしてはややボリューム控えめですが、栄太郎で食べまくった上この後に東京までの運転が控えている私たちには小腹を満たしてくれる丁度良さ。

やはり平湯に来ると、食べてばかりいる気のする我が家なのでした…(多分太ったね)。