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マムート(MAMMUT)のタウン向けバックパック3種類を使い比べてみたので感想まとめ

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マムートのバックパック「ROCK PRO SE 28L」「ROCK COURIER SE 20L(現行SEON COURIER 20L)」「SEON TRANSPORTER 26L」をそれなりに使い込んでみたので(半年〜1年間以上)、それぞれの特徴、善し悪しなどまとめておきます。

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それぞれに気に入って使っているものですが、やはり各々「この用途には合うけど、これにはイマイチ」みたいな所があって、完璧なザックはないなーと感じています。

それぞれのザックの詳細・特徴は各レビュー記事にて

「ROCK PRO SE 28L」「ROCK COURIER SE 20L」「SEON TRANSPORTER 26L」については、これまで個別にレビュー記事を書いているので、個々の特徴を知りたい方は、先にそちらの記事をご確認ください。

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どのザック(バックパック)もターポリンという防水性、耐久性に優れた素材が使われていて軽い雨程度ならば防いでくれるもの。各ザック、ノートPC用の保護材入りスペースを備えていて、登山・アウトドア向けのバックパックというよりは、タウン用途も考えられていると思いますが、決してそれだけに利用シーンは限定されません。
解説:ターポリンとは(2020年更新)|ターポリンの用途、分類に関して解説しています|福岡で横断幕、印刷、ターポリンならフジアート株式会社

3つのザックのシルエット比較

171cm 60kg体型の私が背負った際のシルエット比較になります。普段は自分でも見ることがないので「へー、こんな感じなんだ」と自分でも思ってしままいました。ザックの中身は全て同じで、ノートPCが1台と畳んだタオルケット1枚です。

まずは背中側。左から「ROCK PRO SE 28L → ROCK COURIER SE 20L → SEON TRANSPORTER 26L」の順です(以下同じ)。一番容量が大きいROCK PRO SE 28Lはコンプレッションベルトでサイズ調整できることもあって、最もコンパクトに見えるかも。逆に一番小さいはずのSEON COURIER 20Lはロールアップ上部が横に広がって見えます。

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(画像クリックで拡大します)

身体の正面から見て大きく違うのは、ヒップベルト(ウエストベルトとも)、チェストベルトの有無。SEON TRANSPORTER 26Lは背中の荷物が重くなると、ややストラップが両側に広がっていくような感覚があります(別にずり落ちる訳ではないのですが感覚的に)。

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(左手が変な感じなのはスマホでシャッター切ってるから)

横から見た際のザック形状も随分と異なっていたようです。SEON TRANSPORTER 26Lは本来あまり厚い荷物を入れるものではないので、少し余計に膨らんでしまってますが、こう見えて背中への密着感は強いザックになっています。

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続きまして、各バックパックを使い比べてみての「良いところ、イマイチなところ」について正直にコメントしてみたいと思います。

「ROCK PRO SE 28L」のここがイイ&ここはイマイチ

まずは一番最初に手に入れたROCK PRO SE 28L。既にディスコンとなったモデルですが、ほぼ同型で素材の変わったNEON CRAG 28Lというモデルが現行であるので、その辺りのモデルを狙ってる人にはもしかしたら参考になるかも?

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「ここがイイ」

  • とにかく大きな荷物が入る!
  • コンプレッションベルトによるサイズ調整
  • ヒップベルト装備で背負い心地抜群、重い荷物もOK!
  • 登山でも十分使用可能

「ここはイマイチ?」

  • 大きい(長い)ので電車で座る際に邪魔
  • メインコンパートメントへのアクセスはイマイチ

「総評」

  • たっぷり荷物を入れるなら大きな口からガバっとなんでも突っ込めるこのモデル。気室が別れてないので細かい荷物を分けて入れるのには向いてませんが、旅行の際のメインバッグには最適。サイドのコンプレッションベルトでサイズ・収納量が調整可能なので、日常使いから2泊旅行程度の荷物(男性)は行けます!
  • タウン用ザックではまず付いてないクラスのヒップベルトがあるので(しかも着脱可能)、かなりの重量を突っ込んでも体全体で支えることが可能(10kg位まで行ける?)。レインカバーさえ用意すれば、登山にだって安心して使えます。
  • マイナスポイントは内部へのアクセスの悪さ。雨蓋のバックル2箇所と巾着の両方を開ける必要があるので、頻繁に中身を出し入れしたいビジネス用途にはやや不向きかも。また、全長だけはどうにもならないので、電車での着席時に膝の上でのポジショニングに難儀しがちです(立派なヒップベルトも邪魔になる)。

「ROCK COURIER SE 20L」のここがイイ、ここはイマイチ

ROCK PRO SE 28Lよりもひとまわり小さなサイズのザックが欲しくなって購入したもの。現在はSEON COURIER 20Lという名前で売られています。

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「ここがイイ」

  • 大きすぎずバランスのいいサイズ
  • ロールトップで収納サイズ調整
  • PCスペースの開口部が別
  • チェストベルトで身体との密着度アップ!

「ここはイマイチ?」

  • 思ったよりもすぐに開かないロールアップ
  • 背面ポケットがマジックテープでセキュリティ的にやや不安

「総評」

  • ROCK PRO SE 28L程ではないものの、5kgの米袋をそのまま突っ込める大口のメインコンパートメント。ロールトップで収納量の調整も可能です。ロールアップは両サイドのベルト調整が必要で、思ったほどスムーズには開かないものの、ノートPCやタブレットの収納スペースは別口ジッパーになっているので、素早く取り出したい荷物はそちら側に入れてしまえばOK。
  • ヒップベルトがないので登山というよりハイキング用途ぐらいまでですが、高さ調整可能なチェストベルトもあるので、軽めの荷物を携行するならば非常に安定しています。
  • 休日からウィークデイまで幅広く使えるバランスのいいデイパック。

「SEON TRANSPORTER 26L」のここがイイ、ここはイマイチ

とにかく仕事や街での使いやすさ重視で選んだバックパック。二層式のツインコンパートメント(二気室)仕様。実はカメラバッグとしてもなかなか使えるやつ。

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「ここがイイ」

  • WORKとCLIMBに別れた二気室仕様
  • 上部のセンターポケット超便利
  • シューズポケットを利用してカメラバッグ化できる?

「ここはイマイチ?」

  • マチはそこまでないので、容量の割に大きな荷物は入らない
  • チェストベルトがないのもちょっと不安感
  • ストラップベルトが無駄に長い

「総評」

  • 先の2ザックはPCスペースなどはあれ、やはりクライミング用途の流れ。それに比べるとSEON TRANSPORTER 26Lは完全に仕事とアフター(クライミングジム)を意識した設計になっているので、仕事道具と遊び道具(私の場合はカメラ)を持ち運ぶのに最高のバックパック。
  • 3辺をグルリと囲んだジッパーにより、スーツケースのようにフルオープンになるのでとにかく荷物が取り出しやすく、また細かなポケットが多いので収納のカスタマイズが容易です。
  • 地味に嬉しいセンター上部のポケットは意外に容量があって、財布にスマホ、コンデジまで突っ込めてかつ小物も整理できる優れ物。
  • 不満らしい不昧は特にないのですが、2気室&サイドジッパーなので米袋のような大きく重い荷物は入らないかも(入れるな)。また、チェストベルトがないのであまり荷物を入れて背負うと、ストラップが両側に開いていくような不安感が少々。あとショルダーストラップの調整ベルトが無駄に長いので、気になるならカットしていいかも?

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結局どれが一番オススメなのか?

それはもう「用途に依るでしょ」としか言えません(笑)

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私ならば、

仕事(+オフ)ならば「SEON TRANSPORTER 26L」
アウトドアを含む旅行なら「ROCK PRO SE 28L」
少ない荷物をスッキリ持ち運ぶなら「ROCK COURIER SE 20L」

といった感じ。ただし、やっぱり3つも持っている必要なくて、自分の使い方にあった1個に絞るなり2個を使い分ける程度で十分だと思います。最後に私見バリバリで、各バックパックの向き不向きを用途別に表にまとめてみました。

  Rock Pro28 Rock Courier20 Seon Transporter26
オフィス
通学
買い物
デート
ハイキング
軽登山 ×
雨の日
パソコン携行
一眼カメラ携行*
大きな荷物
重い荷物
荷物の小分け収納
女性にも?

*カメラ保護用のインナーボックスを併用するのを忘れずに

私の場合だとROCK COURIER SE 20L(SEON COURIER)の用途はその他の2つと被ってしまうので、どちらかに寄せてしまったも構わない感じがします。かといって手放すのも惜しいまま、出番は激減しているのでどうしたものかちょっと悩んでいます…。

妻が使ってくれるかな?とも思ったのですが、どうもちょっと大きかったみたい(特に女性の方はフィッティングしてください。現物は登山ショップやマムートストアにあります)。

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