先日、Twitterでからあげ(id:karaage)氏が以下のようなツイートをしていたのを見かけたので、リプライを付けました。
妻がまさにヒートテックで痒くなる人ですが無印の「綿混あったかインナー」を愛用してます。私も持ってますがヒートテックより肌触りがいいですねhttps://t.co/qz0061F1Nx
— OKP (@iamadog_okp) 2018年11月26日
そう、うちの妻もヒートテックの肌着を着ると肌が痒くなる体質のようで、そんな妻が以前から愛用しているのが無印良品の「あったかインナー」シリーズ。私もそんな妻に勧められたこともあって昨シーズンからヒートテックと併用して着ています。
コットン混のハイブリッド肌着
ヒートテックで体が痒くなる件について私自身は全くそんなことがないので確かなことは言えませんが、化繊の肌着が合わない敏感肌の人は結構多いみたいです。原因が乾燥なのか摩擦なのか生地の発熱なのか、はたまたそれらの複合的な要因なのかは分かりませんが、とにかく妻はヒートテックは目の敵にしていて「絶対に着ない」と断言してます。
そんな妻にしてもモンベルのジオラインやfinetrackのスキンメッシュといったオール化繊インナーも普通に着ているので、化繊素材の全てダメという訳でなく、素材の配合具合だったり、汗抜けや汗乾きの性能なども関係しているのでしょう。
ちなみにアウトドア系のインナーは確かに高性能ですが、普段着として着倒すにはややコスパが悪いこと、洗濯で柔軟剤を使ってくれるなという仕様もあり(速乾性能などに差し支えるそう)、洗濯の手間を考えるとアウトドアウェアはあくまでアウトドアで使うもの、としています(2軍落ちさせたウェアを普段着にすることはあります)。
さて、本題の無印の「あったかインナー」ですが、オーガニックコットン(つまり「綿」)に吸湿発熱効果のある化繊やウールを組み合わせたインナーウェア。比率や組み合わせで数モデル(今シーズンは3種類)ありますが、どれも綿の混合比が47〜93%と最も割合が多くなっています。
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綿のシャツといえば肌触りがサラっとした肌着の代表格なので、当然綿が含まれるあったかインナーはオール化繊のヒートテックより自然な着心地です。
私が着用しているのは昨年モデルの「コットンウールストレッチあったかインナー」ですが、綿の肌触りにウールの柔らかさが加わってることもあり、身に付けた瞬間からヒートテックのようなオール化繊の下着とは全く異なる着心地です。
逆に綿100%シャツのサッパリした肌触りとも異なる柔らかさがあり、これは一度袖を通してみればすぐに分かると思います。
あったかインナーにも吸湿発熱効果あり
ヒートテックといえば凝縮熱を利用した吸湿発熱を売りにした肌着ですが、無印のあったかインナーも吸湿発熱効果のある化繊素材やウールを綿に混合することで、ヒートテック同様に発熱効果を持たせているようです。
素材や混合比はモデルによって複数あって、例えば今シーズンのモデルの場合「綿であったかインナー」「綿混あったかインナー」「綿とウールで真冬もあったかインナー」の3パターンのラインナップがあります。
- 最もコットンの割合が多く着心地を重視した「綿であったかインナー」
- 化繊の割合が50%以上あるベーシックモデルの「綿混あったかインナー」
- ウール混で暖かさ重視の「綿であったかインナー」 といった具合でしょうか
妻が使っているのは全て以前のモデルですが、やはりコットンやウールの混合比の違う複数のモデルを用途に合わせて使っているようです。
これらの各モデルですが素材の混合比は異なれど生地の厚みにほぼ差がないので、一見しただけではその違いがよく分からない位(ヒートテックの「極暖」のように明らかに生地が厚い訳ではない)。重ね着の際に厚みが影響しないので、保温性や用途などで好みのモデルを着回す際にも向いています。
ちなみに各モデルの価格などもかなり異なるので、素材の混合比と価格について以下にまとめておきます。基本モデルの「綿混あったかインナー」が最も安く、ウール混の「綿とウールで真冬もあったかインナー」がその倍の価格になっています。
参考:ヒートテックと無印あったかインナーの繊維混合比(と参考価格)
- ヒートテック(2017年モデル:筆者私物)
- レーヨン:34%
- ポリエステル:33%
- アクリル:28%
- ポリウレタン:5%
- 長袖Tシャツ:980円
- 綿であったかインナー(2018年モデル)
- 綿:93%
- ポリウレタン:7%,
- 長袖Tシャツ:1280円
- 綿混あったかインナー(2018年モデル)
- 綿:47%
- アクリル:28%
- レーヨン:19%
- ポリウレタン:6%,
- 長袖Tシャツ:903円
- 綿とウールで真冬もあったかインナー(2018年モデル)
- 綿:90%
- ウール:10%
- 長袖Tシャツ:1990円
- コットンウールストレッチあったかインナー(2017年モデル:筆者私物)
- 綿:84%
- ウール:10%
- ポリウレタン:6%
肝心の吸湿発熱性能については、一時的なものですし個人的にはどの素材であってもそこまで期待する程のものではないと思います。一定量の汗(湿気)を吸収してしまえば発熱は治まるはずですし、以後は汗冷えなり気化熱すら発生する状況なので、むしろ汗をかきすぎないようなシチュエーションに合わせて着用する下着だと考えています。
コットン混でも洗濯乾燥はヒートテック同様レベル?
ちなみにコットン混シャツということで「オール化繊に比べて汗乾きが悪いのでは?」と思われる人もいるかと思いますが、あくまで私感ですが1シーズン着てみてヒートテックと大きく差があるようには感じませんでした。
実際に、私が着ている2017年モデルの「コットンウールストレッチあったかインナー」と、同様に2017年モデルのヒートテックを洗濯・脱水状態から室内で自然乾燥させながら、重量を計測して乾き具合をチェックしたのですが、なんと同じ時間で(3時間)両方が乾き上がりほぼ差のない結果でした(15分置きの計測だったので多分誤差はある)。
あったかインナーそれぞれのモデルでも恐らく違いはあるかと思いますが、普段着として使う分には気にするレベルではないでしょう。特にスポーツの際に着るものでもありませんし、なによりも肌触りや痒みが出ないなどの観点から、自分にとって着心地のよいインナーを選べばいいと思います。
コットンシャツでよく見られる生地の伸びや型崩れなどは、やはりオール化繊のヒートテックに比べると「それなりにある」と感じます。数着を着回して2シーズン着られたら頑張ったかなといった所でしょうか。
簡単にまとめるならば、着心地ならば無印の「あったかインナー」ですし、耐久性は「ヒートテック」に軍配があがるなといった所でしょうか。吸湿発熱性能については筆者が懐疑的な所もありますが、ウール混の「あったかインナー」に関しては確かに着ていて暖かさを感じることが多いです。
今シーズンはその他の「あったかインナー」シリーズにも手を出してみようと思うので、着用データが溜まったらまたブログで紹介できればと思います。
ベルメゾンの綿混インナー「ホットコット」もコスパよさそうで気になりますね。