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OLYMPUS OM-D E-M1X(?)の情報が小出しにリークされているのを極めて心穏やかに眺めている(追記)

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数ヶ月前からマイクロフォーサーズユーザーの間で、静かな話題となっているオリンパスのOM-D E-M1 MarkIIに続く最新フラッグシップモデルの噂について……。
(最終更新:2019.1.11)

徐々にその全容が明らかになってきたニューモデルの名前は「OM-D E-M1X」。年早々1月に発表予定と噂されている(翌2月から発売とも?)オリンパスのミラーレス一眼カメラボディです。ちなみに現時点でメーカー公式からは全く発表のないあくまで噂です。

OM-D E-M1Xと噂されるモデルのディザー映像が公開 NEW

ラグビー、水泳、ビーチバレー、そしてモータースポーツといった撮影シーンへの特化を匂わせるティザー動画がオリンパスから公開されています。発表タイミングも2019年1月24日と具体的な日付が出ています。


ぱっと見はHLD-9装着のE-M1 MarkIIにそっくりですが、やはりグリップ一体型というのは確定のようですね。

昨夜OM-D E-M1Xのものらしいリーク画像が公開された

OM-D E-M1 MarkII後継機の噂が聞こえてきたのは今年の10月頃から。具体的な情報が海外のリークサイト43Rumor等から次々に発表され、遂に製品版と思われる画像が昨夜流れてきました。当初「FT4」(噂の信憑性。「FT5」が最高)で発表された情報はその後「FT5」に訂正され、かなり信憑性の高いリーク情報だと思われます。

画像は以下のリンク先にてご覧ください。

これまでに発表された主なリーク情報をまとめると、OM-D E-M1Xとされる新型ボディは以下のようなスペックのカメラになるようです。

  • 型番:OM-D E-M1X
  • センサー:20Mピクセル マイクロフォーサーズ (非グローバルシャッター)
  • 連写:18fps
  • 手ぶれ補正:7.5段分
  • ハイレゾショット:80Mピクセル手持ち(1/60秒)
  • E-M1 MarkII比で2倍の処理能力
  • 大型のEVF
  • AI搭載によるアダプティブオートフォーカス
  • BLH-1バッテリー
  • サイズ:144.37×146.765×75.345mm(縦位置グリップ一体)
  • スポーツ&野生動物の撮影向き
  • 価格:$3,000(約34万円)
  • 2つのTruePic VIII(画像処理エンジン)を搭載 NEW
  • 発表は2019年1月24日

via: (FT5) E-M1X has 2 TruePic VIII processors – 43 Rumors NEW
via: (FT5) UPDATED: These are the first leaked image of the new E-M1X – 43 Rumors
via: (FT5) Small info about the new E-M1X artificial intelligence autofocus – 43 Rumors
via: (FT5) Olympus “proposed” price for the E-M1X is $3,000 – 43 Rumors

マイクロフォーサーズ機初の縦グリップ一体型ボディ、E-M1 MarkIIの倍の処理能力を持つモンスター機が誕生しそうな気配です。
昨今はフルサイズミラーレス市場の百花繚乱で売価30万円を超えるカメラボディも珍しくなくなってきたとはいえ、E-M1 MarkIIの初値が21万円超えでマイクロフォーサーズ機にしてはかなり高価と言われていただけに、30万円を大きく超えそうな価格もモンスター級。

静観しつつも興味津々

私自身は現在のOM-D E-M1 MarkIIに満足していること。E-M1 MarkIIの2台体勢でシステムとして不足がなく、単機でのボディ重量の取り回しを考えると、E-M1Xに手を出す可能性は限りなく低い…… 現時点ではゼロと言い切れるでしょう(2台まとめて致命的なトラブルが出るとかでない限り……)。

それだけに比較的心穏やかにこれらのリーク情報を興味津々で眺めています

もちろん一眼レフ機のE-5から、初代E-M1、そしてMarkIIとE-M1系を使い継いできたオリンパスユーザーとしては、購入予定の有無に関わらず最新のフラッグシップ機の情報(まだ発表すら決まった訳ではないものの)は十分に気になりますからね。

先頃マイクロフォーサーズ陣営の両輪だったパナソニックがフルサイズミラーレス機「LUMIX S1R/S1」発表し、マイクロフォーサーズについては(継続を宣言しながらも)そのコンパクトさによる優位性(機動性、高速性)をアピールしていただけに、オリンパスが得意の小型化を一旦脇に置いてまでOM-D E-M1Xのような大型機(リーク情報が確かなら)を提示してきたのは、なんとなく意地のようなものも感じますし、この重厚長大路線で本当に大丈夫なのだろうか?とわずかな不安も感じずには居られません。

……なんてことをいちユーザーが気にしても仕方ないので、今回リークされたE-M1Xとされる写真を見ながら気になったポイントをいくつか見ていきましょう。

OM-D E-M1Xのここが気になる

サイズ・重量はひとまわり以上のクラスアップ?

まずは重要なボディサイズ、一見するとHLD-9を装着したE-M1 MarkIIと同じ位に見えますが、実際は縦横それぞれ1cm近く大型化しているようです。裏側から見た画像でミニター右側のグリップスペースが明らかに広くなっていることが分かります。
下の記事が分かりやすいかも。
(FT4) New additional E-M1X specs: Has adaptive autofocus – 43 Rumors

横幅(144.37mm)だけを見ても、ミラーレス機にしては比較的大型のFUJIFILM X-H1の139.8mmを超え、フルサイズ一眼レフD750の140.5mmを上回る数字。恐らく中型一眼レフ機並のボリュームがありそうです。

横幅 高さ 奥行き
E-M1 MarkII+HLD-9 134.1mm 約137mm 68.9mm
E-M1X リークサイズ 144.37mm 146.765mm 75.345mm

このサイズ感ですと本体重量は恐らく1kgを超えてしまいそうかなぁ(電池2本入りのE-M1 MarkII+HLD-9で実測913gでした)。

ちなみにこれだけの横幅があれば恐らくBLH-1バッテリーを横2個並びで収納できそうですが、せめてE-M1 MarkII+HLD-9と同等の電池持ちは欲しい所。
処理能力の向上と省電力化のせめぎ合いが気になる所です。E-M1 MarkIIで見送られたUSB充電も今度こそ搭載してくれるでしょうか。

ボタン、コントロール系の変化

右手操作部は十字キーの位置を少し下げてジョイスティック風のコントローラーが付いたようで、やや遅すぎる感はあるものの素直に嬉しいポイント。

逆にレリーズボタンとフロントダイヤルを独立させたデザインにしてしまったのは、個人的にこれまでの一体型(シャッターの周りにダイヤル)が結構使いやすかっただけに、既存のE-M1系を使い慣れた人ほど違和感を覚えてしまうかも?(すぐに慣れると思いますが)

右手でカメラをグリップした状態で操作不可な左肩の電源スイッチは何かと不満の対象となることが多いですが、個人的にはぶ厚いグローブをする冬山など細かな操作が苦手なシーンで、この仕様に助けられることが多いです。スイッチ位置が手前側に変更されたのは使い勝手は向上しそうかな?

一体型にしては冒険は少なめ?

これは私のTwitter TLでも話題になっていたのですが、せっかくの縦グリップ一体型を採用しているボディな割に、グリップ分割式を合成しただけのようなデザインなのはいかがなものかな?と(ボタン配置などの変化はありますが……)。

あれだけ大きなボディならばマウントの位置にしても、モニター位置、各部ボタン配置などもっと自由度があったと思われるのですが……。何か意図的なものなのでしょうかね?

メディアスロットのカバーはどうなる?

現在のリーク画像からはまだ判断できませんが、個人的な希望としてE-M1 MarkIIのメディアスロットのカバーは改良して欲しいと思ってます。

手前にスライドして空ける方式ですが、カメラを引っ張り上げるように持ち上げる動作の際、ダブルスロットでカバーサイズが大きいこともあって、手のひら部分でうっかりカバーを空けてしまうことがごくまれにあるんですよね(初代E-M1のシングルスロットの小さなカバーでは絶対に起こらなかったことです)。

後は他に何かあったかな…… あるかもしれないけど(同時に出るらしいレンズの話とか)、また思い出したら何か書きます。アダプティブAFに関しては現時点ではよく分かりませんしもう少し情報が出てくるのを楽しみに待ってみましょう。

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