ネパール&タイ旅行で使って、すっかり気に入ってしまった携帯型のウォシュレット(おしり洗浄機)を紹介します。もうこれなしでは海外に行けません!
※「ウォシュレット」はTOTOの登録商標ですが、他にしっくりくる一般名称がないので(ヨドバシカメラのサイトでは「携帯洗浄機」になってます)記事中では分かりやすい「携帯ウォシュレット」を多用しています
- 海外のトイレにはウォシュレットもないし紙がイマイチ?
- 旅行当日に手動式の携帯ウォシュレットをゲット
- 手動式の携帯ウォシュレット2種類を使い比べる
- トレッキングだけでなくホテルでも大活躍
- 長期縦走やロングトレイルの人権回復アイテムに……?
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海外のトイレにはウォシュレットもないし紙がイマイチ?
4年前にスイス旅行に行った際、食事よりもやたらと高い物価よりも最初に悲鳴を上げたのが私のおしりでした。
スイスのホテルも公共施設もトイレ自体は非常に綺麗なのですが、ウォシュレット(温水洗浄便座)のような設備はありませんし(高級ホテルなどは知りませんが)、紙が日本で使われているものに比べてガサガサなこともあり、4日目位にして「これはマズイかもしれない……」と感じるように(旅は無事に乗り切りました)。
日頃ウォシュレットに甘やかされまくっている私は、外出先でもウォシュレットのあるトイレばかりを利用しています(行動範囲だと何処の商業施設に行けばあるか把握してる)。登山の際はさすがに無理ですが、せいぜい数日のこと。
ただし、日本に比べてトイレ事情が悪いとされるネパールではありますが、エベレスト街道に関してはそもそも紙が用意されてないので(現地の人は水と手を駆使する)、トレッカーはトイレットペーパーを持参することになります。普段使っているペーパーを持って行くのでそれほど心配していませんでしたし、実は現地でトレッカー向けに売られているトイレットペーパーもかなり質のいい(柔らかい)ものでした。
そんな中、出発日になってふと「そういえば旅行向けの携帯ウォシュレットってあるよね」と妻と話題になり、面白そうだし買って行かないか?ということに。
もちろん当日なのでAmazonなどでポチることもできませんが、自宅から羽田空港に向かう途中に川崎を通るのでヨドバシカメラやビックカメラがありますし、羽田空港にもその手のアイテムを扱うショップはいくつかあるようです。
旅行当日に手動式の携帯ウォシュレットをゲット
ということで、行きがけの電車の中にてスマホで調べながら候補を絞りつつ店頭で確認した上、以下の2アイテムをゲットしました。私は川崎ヨドバシ(旅行用品コーナーに売ってます)にて富士商の「加圧式シャワーウォッシュ」(写真左)を購入。
妻はライフケア技研の「携帯用洗浄機 ウォッシュケア」(上写真右)を羽田空港内の売店にてそれぞれゲットしました。価格はそれぞれ1500円程度と比較的お手頃です。
本家TOTOの携帯ウォシュレットを始め、電動式の製品も2000円程度から売られていましたが、使う先がネパール奥地のエベレスト街道ということもあり、電池交換の手間や本体重量について考えると、なるべくシンプルで軽量、コンパクトな手動式が良いだろうと。
ちなみに同様の製品は様々なメーカーから出ていて、加圧式の方は恐らく本体は全く同じと思われる商品が、複数のメーカーのパッケージで売られています。中国製ですし工場が一緒なのかもしれませんね。
このタイプの電動携帯ウォシュレットも同様で、2000円前後で様々なメーカーから出ています。
手動式の携帯ウォシュレット2種類を使い比べる
トレッキング開始前にカトマンズのホテルで2泊したので、その際に両方をテストしました。加圧式シャワーウォッシュは名前の通り、タンク内に貯めた水をポンプで加圧して、その力で一気に放出する仕組み。
使用前にポンプを15〜20回程度ピストンさせて加圧する必要がありますが(やり過ぎると故障の原因にもなるようなので程々に)、それほど面倒とは感じませんでした。使用時はボタンを押したときにだけ水が噴射され、ローテクな仕組みながら不思議とハイテク感のある(?)使用フィーリングです。
もう片方のウォッシュケアはタンクに直接手で圧力を掛けて噴射させるさらにシンプルな仕組み。マヨネーズやケチャップのボトルを想像して貰うといいかも。
どちらもノズル部分は未使用時はボトル側に収納されていて、使用時に延ばす仕組みになっています。本体サイズはウォッシュケアの方がコンパクトながら、ポンプ機構がないためタンク容量は加圧式のシャワーウォッシュよりも50ml以上大きくなっています。
ウォッシュケアはノズル先端を回転させることで、水の勢いを切り替えることができますが、勢いの強い側でも加圧式に比べるとかなり水流は弱くなります。しかしタンク容量は150ml以上あるので、シャワーウォッシュに比べるとかなり長時間水を噴射することが可能です(何度も水を出していると少々手が疲れます)。
それぞれの携帯ウォシュレットの水の噴射の様子、水の勢いについては。実際に使っている動画を撮ってみたので見て貰うと分かりやすいと思います(お風呂場です、安心して!)。
シャワーをおしりに上手くヒットさせるのが難しそうに感じるかもしれませんが、加圧式は親指の位置をボタンに合わせると丁度いい向きに水が噴射されますし、実際に試したらすぐに慣れると思います。
個人的には加圧式の方が好きです
普段からウォシュレットの勢いを強くして使っている私は、やはり加圧式の方が水の勢いが強いので気に入りました。タンクに入る水が100mlと少ないため、限られた噴射で上手く洗浄する必要がありますが、その辺は紙とうまいこと併用して運用すれば大丈夫でした。
あと、ウォッシュケアの方は水を入れたまま持ち運びをする場合は本体に圧力がかかると水漏れしてしまうので、付属の防水ポーチに入れか空にしておくなどの対策が必要です。シャワーウォッシュは加圧さえしていなければ、水を入れた状態での携行も大丈夫です。
トレッキングだけでなくホテルでも大活躍
さて、実際にエベレスト街道にこのアイテムを持ち込んだ私ですが、基本トレッキング期間は風呂、シャワーに入れないこともあって、この携帯ウォシュレットはかなり活躍してくれました。
毎日のトレッキングを終えてロッジにチェックインしても、ウェットティッシュ(赤ちゃんのおしり拭き最高!)で全身を拭くのがせいぜい。それがおしり周辺だけは常にシャワー洗浄できるので、これはもう人としての尊厳の回復を感じさせてくれる行為なのです。
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ただし標高4000mを過ぎるとロッジの気温も氷点下前後となり、水が出なかったり使える水も恐ろしく冷たいのでその期間はさすがに出番はありませんでした。
むしろカトマンズに戻ってから、南国のソウラハに滞在したり、タイに移動してからの方が、常に汗をかくエリアということもあって、携帯ウォシュレットの存在が有り難かったです。
そういえば一度だけ手荷物として持っていた携帯ウォシュレットについて、ルクラの空港にてセキュリティチェックで確認が入りました。ポーチを空けて中を見せたところ「これはウォーターポンプか?」と質問があったのみで使用用途までは聞かれることはありませんでした。水洗い文化のネパール人に説明したらどんな反応があるのか気になったのですけども(笑)
長期縦走やロングトレイルの人権回復アイテムに……?
日本ほどウォシュレットが一般化していない海外旅行には必需品になりそうな携帯ウォシュレットですが、もちろん国内旅行や登山の際に使ってもいいのです。
登山の場合は場所や時期によっては水が貴重になりますが、おしりを洗う目的なので沢水などを汲むことができればそれで十分です。1〜2泊程度の日程ならば特に必要ありませんが、長期の縦走やロングトレイルを歩く際は、1つ持っていると人権回復アイテムとして重宝してくれるかもしれませんね。あとはおしりに爆弾(痔)を抱えている方にも……。
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本家の携帯ウォシュレットも機会があれば一度使ってみたいものです。
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