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登山や撮影時に偏光サングラスや高価なサングラスを使わない理由など

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紫外線の強い山で行動する登山において、目の保護に欠かせないサングラス(一般的に、標高が1000m高くなると紫外線は約10%強くなるとのこと:気象庁サイトより)。

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登山用品店やアウトドアショップに行けば、安価なものからショーケースに入った高価なモデルまで様々なタイプのサングラスが売られていますが、私がそんなサングラスを選ぶ基準などについてまとめてみました。

登山には欠かせないサングラス&ゴーグル

一般的には夏山から冬山までオールシーズンで使うアイテムですが、特に雪山では雪の反射による照り返しが強く、サングラスなしでは行動不可能なくらい眩しいこともあります。また、雪が舞い上げられるような強風、吹雪の中で行動する際にはスノーゴーグルも必需品となります。

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必須アイテムの割にはちょっとしたミスやアクシデントで壊したり、なくしてしまう可能性のある小物ということもあり、常に予備も含めた2個は必ず携行するようにしています。夏山ではサングラスを2個、積雪期はゴーグルとサングラスといった感じ。

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高いサングラスは破損・紛失が恐くて使えない……

登山、アウトドア用のサングラスというとオークリーなどを始めとする高価なブランドのアイテムが人気ですが、現在私が使っているサングラスは数千円で買えるものから高くても1万円しないモデルばかり。

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というのも、登山中の光量変化への対応だったり(樹林帯に入ると突然暗くなるなど)特に写真を撮っていると、頻繁にサングラスを付け外しします。その際の紛失や落下させてからの破損のリスクを考えると、高価なサングラスは恐くて使えません

実際に、これまで出発時の準備中に落としたサングラスを踏んで破損したこともありあすし、行動中に頭の上に撥ね上げて(←これ、オススメしません)いたサングラスを落としたことは…… 一度や二度ではありません(エベレスト街道でも落としてしまった)。

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落としたのに気付かず踏んでしまった悲しいレンズ……

そんなこともあって、登山用のサングラスは安物しか買わないことに決めているのですが、そんな安価なサングラスを使う大きな理由がもう1つあります。

偏光グラスは液晶モニターと相性が著しく悪い

高価なサングラス(に限りませんが)では採用されていることが多い偏光(ポラライズド)レンズ。ある方向からの光を通さない偏光膜をレンズに重ねることで、水面のギラギラなどの乱反射を抑えて見やすくするタイプのレンズ。カメラレンズ用のPLフィルターなどと同様の効果です(多分)。

水の中の様子を見る釣りでは必需品ですし、私もかつて釣りにハマっていたこともありTALEX製の結構お高めの偏光レンズを加工したサングラスを用途に合わせて数種類(色や濃さを天候、状況で使い分ける)作っていました。

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普通に見ている分には問題ない偏光グラスですが……

ただし、この偏光レンズを通してスマートフォンやカメラの液晶モニター、液晶ファインダーを覗いた際に、視認性が著しく落ちることがあります。液晶ディスプレイに対して偏光グラスの向きを横から縦ににすると突然真っ黒になって見えなくなることがありますが、これは偏光グラスと液晶モニター側の偏光フィルターが干渉することによって起こる現象だそう。(参考:ASCII.jp:知らないと損!?偏光グラスの秘密

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レンズを90度回転させると突然真っ暗に……

通常の使い方では問題なく見えることが大半ですが、まれに正位置で使っていても使っている偏光グラスと液晶の相性により、見辛くなる状況があります。例えば私のスノーゴーグルとiPhoneの組み合わせだと正位置でも画面がギラギラしてかなり見辛い……。

また、筆者が使っているオリンパスのOM-D E-M1 MarkIIのEVF(液晶ファインダー)は、どんな偏光グラスを使っても、正位置で覗くと視界に謎の十字が現れて全く使い物になりません.
有機ELが使われているSONY機のEVFだと平気なのですが、偏光グラスでミラーレス機を使う場合はこの点をよく注意しておく必要がありません。

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EVFを諦めて液晶モニターでのライブビューで乗り切るのもひとつですが、その場合もカメラ(液晶モニター)を縦位置にした瞬間真っ暗です(笑)

本来なら撮影時には正確な色味や露出を見るためにサングラスは外した方が確実ではありますが、行動中にいちいちサングラスを外すのも何かと面倒ですし、雪山においてはサングラスを外すことが大きなリスクになる状況も考えられます。

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雪山はとにかく眩しい……

あと、アウトドアではC-PLフィルターを付けっぱなしで撮影している人も結構いるかと思いますが(上高地とかでは私もよくやります)、当たり前ですが偏光フィルターと偏光サングラスの相性は最悪です(笑)

偏光機能のないサングラスばかり使うように……

そんなこともあって登山では、というよりアウトドアで写真を撮る際には、偏光グラスを使うことを諦めて、UVカットのみの簡素なサングラスばかりを使うようになりました。目的はあくまで眩しさの低減と紫外線から目を守ること
専門店やショーケース内のサングラスには見向きもせず、回転台に無造作に飾られている中から(偏光グラスを避けつつ)、掛け心地のいいものを選ぶだけなので気が楽ですしお財布にも優しい(笑)

ちなみにその手の安物サングラスはメガネケースがついてこないこともあるので、別途携行性の高いケースがあると何かと便利です。

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私はエクスペッドのクッション入りドライバッグがサングラスケースに丁度いいので使っています(特別コンパクトな訳でもなく、若干薄くなる程度ですけども)。

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最近お気に入りのモンベル「トレッキンググラス」

そしてそんな私が最近気に入ってしまったのが、モンベルの折りたたみサングラス「トレッキンググラス」。
モンベル | オンラインショップ | トレッキンググラス

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つるとブリッジの部分が折れるようになっていて、折りたたむとコンパクトになるので、ネパール旅行の予備サングラスとして買ったもの。価格は税込で6912円とメーカー品にしてはそこそこ安価。同じ形状の偏光グラスモデル「PLトレッキンググラス」もありますが、先述の理由からPLなしを選びます。

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携行性に優れるので当初は予備のつもりで手に入れたものですが、軽くて掛け心地もいいのですっかり気に入ってしまい、行程の途中からこのトレッキンググラスがメインのサングラスになりました。

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エベレストベースキャンプでも掛けてる

それなのに下山中に何処かで落としてしまい、何カ所か心当たりもあったので最短で10分〜くらい登り返せば拾いに行けたかもしれないのですが、直前に荷運びのヤクの一団とすれ違っていたこともあり「あっても踏みつぶされてるだろうな」と泣く泣く探しに行くのを諦めました。

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細い道でこの一団とすれ違った後だとなぁ……

安価なモデルとはいえ買った最初の旅でいきなりなくしてしまったのは結構悲しいものがありましたが、使いやすいサングラスだったので帰国後に再度同じものを購入しました(マットブラック×ブラウン)。

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付属ケースもコンパクトで通常のサングラスケースの半分位なので、メインと予備合わせてこのトレッキンググラスの色違いを2個でもいいかも…… なんて考えています。

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ちなみにレンズの色は日差しが強い際の減光はブラックやグレー系の方が効果が高いですが、ブラウン系はある程度の明るさをキープしつつコントラストが高いこともあり、光量変化がある中での登山や撮影などには使いやすいと考えています(見え方が自然なのはやはり薄いグレー系ででしょうか)。

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