タイのカンチャナブリー2日目、この日は美しい7つの滝(エラワン滝)が見られることで知られるクウェー川流域の「エラワン国立公園」(「エーラーワン国立公園」とも)を訪れます。
エラワン国立公園はカンチャナブリーの北約65kmにある熱帯雨林の国立公園。「タイで一番美しい滝」とも言われる「エラワン滝(Erawan Waterfall)」が主な見所で、全長約1.5mのコースを歩きながら7つの滝を巡るハイキングが楽しめます。
この日はこのエラワン国立公園観光をした後に、再びバスに乗って首都バンコクに戻る予定です。
前回の記事はこちら。
- 朝のホテル朝食
- カンチャナブリーバスターミナルからエラワン国立公園へ
- 7つのエラワン滝を見られるエラワン国立公園
- 地元客、観光客で大混雑のエラワン7滝を巡る
- カメラを川に落としたものの防滴OM-Dは無事でした
- 再びカンチャナブリーへ
- 再びバンコク、中心地アソークのホテルへ移動
- ネパール&タイ熱帯エリア旅行記
朝のホテル朝食
セリーン レジデンス・ホテルの朝食、いわゆる洋食ビュッフェ形式にガパオやカレー的なメニューが加わっています。日本のホテル朝食が和洋食ある感じでしょうかね。
ビュッフェはとりあえず一通り取ってしまうタイプです。
南国らしいフルーツ。
ナンプラーだけで数種類選べるのがタイならでは?
荷物を身軽にするため大きなバックはホテルに預け、サブザックに身近な荷物を詰めて出発します。バンコクから持ってくる荷物、もっと厳選しておくべきでしたね。
魚をモチーフにした標識があちこちに……。


ハローキティはこの国でも人気なのか。
カンチャナブリーバスターミナルからエラワン国立公園へ
カンチャナブリーからエラワン国立公園(Erawan Waterfall)行きのバスは朝8時から1時間に1本程度。戻りのバスは17時エラワン発が最終なので、遅れないように気を付けましょう。
始発バスに間に合う時間でしたが既に満席で立ち乗り客もいたレベルなので、8時55分のバスに乗ることにします。片道1時間半以上掛かるので、座って行くのがオススメ。チケット代は50バーツ。
朝のカンチャナブリーバスターミナル。8時になると突然音楽(タイ国家)が流れて回りの人達が直立不動になります。これは毎朝8時と午後の18時に公共の施設、公園などで行われるセレモニーだそう。タイでは王室がとても敬われていて(今の新国王は何かと噂もあるものの、街中のあちこちで肖像を見ることができます)、やらないと不敬罪に問われることもあるらしく、知らないと観光客は驚くかも。
エラワン行きのバスは一番左、ベンツ製でややクラシカルなタイプ。なんと冷房は付いてなくて扇風機のみ、中は暑いので席だけキープして外で待ちます。
バスターミナルの売店。水は1人1L以上は持っておいた方がいいかも(バスの中で飲む分を含め)。エラワン国立公園は観光地化されているので、飲み物や軽食を帰る売店はあります。
カンチャナブリーを出発し、バスで1時間ほど走っていると周囲の景色が森になってきます。
エラワン国立公園の看板が見えたあたりから車の渋滞が始まりました。この日は4月15日(月)、日本では平日ですがタイは旧正月(ソンクラーン)期間でタイの人達にとって祝日の連休中なのでした。さしずめ日本の上高地や尾瀬のような、自然景勝地に遊びに出掛ける感覚なのでしょうか?
エラワン国立公園のチケットは国立公園のゲートでバスに乗ってきた係員から購入。1人300バーツ。ジャングルの中なのでこの写真のようなビーチはないと思うのですが……。
7つのエラワン滝を見られるエラワン国立公園
熱帯雨林のジャングルにあるエラワン国立公園(Erawan National Park)ですが、観光の見所になっているのは「エラワン滝(Erawan Waterfall)」と呼ばれる、7つの滝を巡るハイキングコースです。
エラワン滝 | 【公式】タイ国政府観光庁


前日に訪れたクウェー川鉄橋が掛かるクウェー・ヤイ川を遡り、その支流の上流部。国立公園入口のバス亭から7つ目の滝までは片道約2km、川沿いに滝を遡っていくコースなので多少の標高差もあります。
滝巡りのコースは整備されているのでスニーカーでも歩けますが、川の中に入った方が安全な渡渉もあり、現地の人や観光客の多くはサンダル履きで行動しています。ただし、滑りやすい階段や岩場などもあって、コース途中では恐らく階段で滑って出血と歩けないレベルの怪我をしている観光客も見かけました(行きに事故直後なのを見かけて、帰りにまだ担架で下ろす準備をしていた)。
オススメはローカットのトレッキングシューズ+サンダルの組み合わせ。或いは靴底のしっかりしたウォーターシューズなどもいいかもしれません。
我々は現地の様子が分からず、エベレスト街道を歩いたトレッキングシューズを履いて来てしまったのですが、サンダル(エベレスト街道で買った偽物クロックス)を置いてきてしまったことを後悔しました。
国立公園内は飲酒禁止です(アルコールフリーゾーンの意味を間違えないように)。
水着はNG、ノースリーブや短パン、パレオはOKですが、現地の子供や若者、欧米人観光客は全然守っていない感じ。というか欧米人たち、なんで揃いも揃って水着を持って来ているのだ?
7つの滝にはそれぞれ名前が付けられています。
そろそろいい感じの水辺が見えて来ました。
蝶も多い国立公園のようですが、この日はそこまで見られなかったかな……。
観光地化された国立公園ですが、現地の人が家族で遊びにくるビーチ的なスポットでもあるみたい(内陸部のカンチャナブリーは海なし県)。みんな敷物やお弁当を広げてくつろいでいます。
川の中も人だらけ。
どうやら想像していた国立公園トレッキングとは、少々様子が違うのかもしれませんね……?
地元客、観光客で大混雑のエラワン7滝を巡る
これが1番目の滝かな。エラワン滝は日本のような鑑賞する滝でなく、中に入って遊ぶことができる滝。水場は観光客の憩いの場になっています。
滝に入って遊ぶことが許されているので、その日の滝の状態(安全性)や次の滝までの案内が表示されています。雨季になると水量も変わるでしょうし、年間を通じて入れるのかはわかりません。


あー、これは大変なとこに来てしまったかも(笑)
2番目の滝。基本滝の周りは人だらけです。
2番目の滝から先は飲食物の持ち込みは禁止、ここで預けるかチェックを受けたペットボトルだけが持ち込みできるルールだったはず(緩いチェックでしたが、この先お弁当を広げてる人は見なかった)。
3番目の滝。もうこの辺来るとみんな水着で泳いでます。
小さな魚たち。所謂ドクターフィッシュなんて言われる、足の古い角質を食べる奴らです。
4番目の滝ぐらいまでは特に道はかなり歩きやすく整備されています。
犬だっている。
そして水のある所には人人人。海水浴場というか自然を利用した市民プールというか…… 景勝地でもあり、レジャースポットでもあるのがエラワンの滝なのかもしれません。
滝と滝の間にあるちょっとしたスポットで、人がいないと多少は映える写真が撮れるかも……?
4番目の滝から先はちょっとした登山道っぽい道になっていきます。観光客は気にせずサンダルでガンガン行ってしまいますが、怪我をした観光客を見かけたのも確か第五の滝の先あたりだったので、くれぐれも足元には気を付けて。
5番目の滝。
たまーにこんな無人の場所もありますが……
実は直前までの撮影が終わったタイミングで入れた瞬間でした。現地の人を始めアジア人観光客(女性)はキメポーズで写真を何枚も撮ってはチェックして再び撮影(延々ループ)が本当に大好きみたい。日本で見られるインスタ映えや自撮りとは、ちょっと写真に書ける意気込みが別次元のように感じられます。


上の2枚目の滝も個人撮影タイムがかなり長く続きそうな雰囲気だったので、帰りにもう一度寄ってみたら、滝を登って遊んでいるお兄ちゃんだけだったので、手持ちスローシャッターで……
ラスト、7番目の滝に到着。ここでトレイルは終点です。
横並びの複数の広いプールに複数の滝が注いでいるので、全体像がわかりにくいですが……(エラワン滝は全般にそのタイプばかりですけど)。
ここもドクターフィッシュ多めですが、人も多いのでそこまで大量に集まってくる感じでもなく……。とりあえずトレッキングシューズは脱いで、裸足になってしばしの休憩。
エラワン滝を巡ってみて感じたのはとにかく人の多さ、賑やかさではありましたが、これは時期的なもの(旧正月の連休)もあったと思われます。通常の平日観光ならば、もう少しのんびりとした滝巡りを楽しめるかもしれませんね。
カメラを川に落としたものの防滴OM-Dは無事でした
そういえば、第5〜7の滝を移動している際の渡渉中にうっかりカメラ(OM-D E-M1 MarkII)を川の中にドボンと落としてしまいました……(笑) 沈んでいたのはほんの数秒で、すぐに引き上げましたが、特に浸水はなかったらしくその後も問題なく使えています。
この日の広角・魚眼の写真は全てこのカメラで撮影したもの。
こちらの記事でも紹介しているM.14-42mm EZ用の本革レンズジャケットを流用したレンズフードも、ピッタリとハマっていたおかげで前玉が濡れることすらありませんでした。

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前日にもカンチャナブリーの街中で、水掛祭りで水を被りまくって全然平気だったE-M1 MarkII(粉とか付いていたのでホテルのシャワーで洗った)。思えば1週間前は氷点下のエベレスト街道で標高5000mを越えていた訳で、その耐環境性の高さを改めて実感することができる旅となりました。
再びカンチャナブリーへ
ということで戻りましょうか。11時に到着、7番目の滝までのんびり歩いて1時間、上で40分くらい遊んで、30分で下りてくるようなコースタイム。7つの滝を見るだけなら2時間も見ておけば十分かな。
ちなみにスワンナプーム国際空港で買ったプリペイドSIMカードはAIS/true共にカンチャナブリーからエラワンの滝全域でバリバリに入っていました。
赤い虫。カメムシ系かな?
14時のバスに余裕で間に合いました。エラワン滞在3時間。コーラとスプライトが美味い。



カンチャナブリーのバスターミナルに戻ったら一端ホテルで荷物をピックアップ、バスに乗る前にちょっと気になってた「Cafe Amazon」へ。確かサーイタイマイにもあったんですよね。
氷が溶ける前に飲まないと危険なやつ!
カンチャナブリー滞在時の荷物はパーゴワークスのカーゴ40(これとは別のスーツケースとお土産はバンコクのホテルに預けてあります)。正面の緑の布袋はトレッキングシューズ、結局タイ滞在中には靴を履くことは殆どなくて、ほぼサンダルで過ごしていました(帰国時まで)。
バスターミナル近くのセブンイレブンで水を買い、バンコク行きのバスへ乗り込みます。
再びバンコク、中心地アソークのホテルへ移動
カンチャナブリー17時発のバスがバンコク(サーイタイマイ)に到着したのは19時半。ここからホテルまで行ってくれるタクシーがなかなか見つかりませんでしたが(行き先を告げて断られることがよくある)しばらく探してなんとかタクシーゲット。
ホテルで荷物を受け取って…… 再びタクシー難民に(苦笑)
この日のホテルはバンコク中心街のアソークというエリアに取っていたのですが、とにかくタクシーが行きたがらない……(笑) どうやら都心部は渋滞が酷いから走りたくないらしい。
「400バーツ払えば行く」的な交渉を持ちかけられ当初は断っていたのですが、結局は400バーツで行ってくれるタクシーを見つけてそれで行くことに。まあ、1500円程度なので最初からそうするのが正解だったのかもしれませんが、最初はなかなか相場とか分かりませんし。
アソークは確かに大型ショッピングセンターが建ち並ぶ大都会(日本の銀座〜有楽町みたいな感じ?)。鉄道高架下の大通りは乗用車、タクシーにバスやトゥクトゥクが入り乱れてなかなかの渋滞模様。とはいえ、日本の都心部を見慣れていると、そこまでタクシーが嫌がる理由がイマイチ理解できませんでしたが、現地感覚だとかなり特殊なエリアなのかもしれませんね。
もう21時過ぎですし、久々にマクドナルドが食べたくなりました。タイのドナルドは手を合わせている。


注文はカウンターでもできますが、面白そうなので自販機にて。支払いはカード。値段は日本と同じぐらい(タイのファストフードにしては少し高め?)。


ガパオライスっぽいメニューとか、店内にお祈りする場所があったりなど……。


安心の味。遅い時間の夕飯ということもあって美味かった。


大都会の高架を抜けて……
駅前アート的な……
22時過ぎにようやくホテル到着。パーク プラザ スクムウィット バンコク(Park Plaza Sukhumvit Bangkok)、やはりカンチャナブリー滞在中にBooking.comにて予約しました。


こちらも広くて綺麗な部屋ですが、やはりバンコク中心街の駅チカということもあって宿泊費は少し上がりました。それでも2人で1泊1万円はしなかったはず。
3月後半からスタートしたこの旅行も、ここでの2泊で最後ですので最後に少しだけいい感じのホテルに泊まってみました。
翌日はアユタヤ遺跡まで出掛けるので、さっさと寝てしまいましょう……。