10月27日(日)、さいたま新都心で開催された自転車競技のイベント「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」を観戦して写真を撮ってきたのでそのレポートなど。
- ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
- 10時過ぎに沿道の観戦スポットに到着
- さいたまスーパーアリーナ前に「さいたまるしぇ」
- 一般体験走行会からオープニングセレモニー(オープニング走行)
- スプリントレース 予選ラウンド
- タイムトライアルレース(個人・チーム)
- クリテリウムメインレース
- 次回に向けての覚え書き(後で整理)
- 関連のありそうな記事
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」は世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」の名称を公式に冠したエキシビジョンマッチ的なイベントです。「クリテリウム」というのは市街地コースを周回するスタイルの自転車レースで、このさいたま新都心(さいたまスーパーアリーナの周辺)では2013年からツール・ド・フランス関連イベントとしてさいたまクリテリウムが開催されています。今年は第7回目。
詳しいことは公式ホームページ及びWikipediaなどでご確認ください。
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムとは? - ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム - Wikipedia
以前、確かはてなブックマークのホットエントリー経由でこのレースを撮影してきた記事を見た気がするのですが(探してみたけど見つからず)、とてもカッコいい写真で自転車競技には無縁な自分も一度見たり写真を撮ってみたいと思っていたイベント。
今年の7月に行われた東京五輪ロードレースのテストイベントを見て以来、次はこちらも見に行きたいと思っていたイベントです(ちなみに私の自転車競技、ロードバイクに関する知識はマンガ「弱虫ペダル」とその昔マガジンで連載してた「Over Drive」程度です)。
この日は朝から会場となる道路は封鎖され特設のコースが作られます。1周3.5km、コース一部はさいたまスーパーアリーナ内を突き抜けていたり、次の写真の真正面、JRさいたま新都心駅のアンダーパス部分は山岳ポイント(要は坂道)設定だそう。昔から、モナコやアデレードで行われるF1グランプリなどの市街地レースには憧れていましたし、この非日常感はなんともワクワクします。
10時過ぎに沿道の観戦スポットに到着
沿道観戦は車道内に観戦エリアが作られていて、有料エリアの他に自由に観戦できるエリアもたっぷり設定さられています。朝の10時から開放されるらしく、我々が現地に到着したときは既に10時を過ぎていましたが、最初からスタート/フィニッシュ付近での観戦は無理だろうと思ってアクセスしたこともあり、場所によってはまだそれなりの余裕がありました。
1周回につき選手達が3回駆け抜ける交差点付近はそこそこの観戦客が集まっていますが、それでもまだ1列目が埋まった程度。もっと混雑が激しかったり、下手したらずっと立ち見状態なのかと思っていましたが(会場周辺をウロウロして、たまにレースを見るようなイメージでした)、結構皆さんしっかりパイプ椅子や敷物で場所取りしてまったり過ごしています。
我々は西大通りの緩いコーナーのアウト側に場所をキープしました。
登山で使ってる携帯座布団を持って来ておいて大正解。写真もちゃんと撮れる余裕があるかすら分からなかったので、高倍率ズームを付けた1台のみですが、こんなならもう1台持ってくれば良かった。
西大通りの折り返し地点のあたりにタイムトライアルのスタート地点が設定されています。我々の観戦ポイントはこの正面の見切れているあたり?
観戦場所を無事キープできたので妻と交代でトイレに行ったり、コース周辺を歩いてみたり。スーパーアリーナ周辺の公衆トイレの他、さいたま赤十字病院の裏手にも仮説トイレが設置されていました。
アンダーパス部分を上から眺めてみました。ここの歩道はレース中は通行禁止になるようです。
さいたまスーパーアリーナ前に「さいたまるしぇ」
さいたまスーパーアリーナ前のけやきひろばは、「さいたまるしぇ」と題した飲食販売やスポンサーブース、公式グッズの販売などで賑わっています。その他にもサイクルフェスタなどのイベントも共催されていて、レース観戦メインでなく遊びに来ても十分に楽しめそうですね。
なんだか気になるビールが売られている!
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムオリジナルビール。横浜ベイブルーイングの「WEEKEND JOURNEY」なるベルジャンホワイトをベースにしているようです。WEEKEND JOURNEYが瓶550円(税別)なのに、ボトル600円とは随分安いですね(ロゴ使用とか色々ありそうなのに)。
お土産用に瓶を2本と樽生ビールをゲット。爽やかなベルジャンホワイトでたいへん美味しいです。
大宮ナポリタンが気になりますが、既に手荷物とビールでいっぱいなので、後ほど奧さんに買って来て貰うことにしましょうか。
公式ショップでパンフレットも買ってきました。その他、けやきひろばで貰ったイベントのパンフやスポーツ新聞の号外を斜め読みして、さいたまクリテリウムの概要、出チーム、有力海外選手の情報などを仕入れつつ過ごします。それにしてもこんなに快適に観戦待ちができるなんて予想外でした。
勝手が分からないこともあって念のため行きがけに神戸屋で総菜パンを仕入れておきましたが、出店も沢山ありましたしけやきひろばにはコンビにもあるので、食事や飲み物難民にはならずにすみそう。混雑具合もこれぐらいだと個人的には来年も来たくなりますね。
この時間帯、太陽の角度のせいで少々冷えますがサーモスのケータイマグで暖かい紅茶も持って来ているので、快適に過ごすことができました。適度な防寒と暖かい飲み物は必須。
一般体験走行会からオープニングセレモニー(オープニング走行)
イベントのタイムテーブルですが、まず12時少し前に一般体験走行会からスタート。一般参加者が自分の自転車を持ち込んでコースを周回します。揃いのジャージを来たチームから電動アシストのママチャリまで緩めの走行会。体験走行会は一般の人なので写真は控えてカッコいい三輪バイクなど。
続いてオープニングセレモニーとして、参加選手全員のオープニング走行が行われます。タイムトライアルに参加する女子選手たち。
「愛三工業レーシングチーム」(パンフレットを見つつジャージで確認)。
「宇都宮ブリッツェン」。
「チーム右京」。
右はメインレースで活躍することになるツール・ド・フランス ジャパンライダーの新城幸也選手。左は今年現役を引退して、さいたまクリテリウムの大会アンバサダーに就任したというマルセル・キッテル。さいたまクリテリウムでは第2回に優勝してるそうです。まだまだ体が現役感!
オーストラリア(チーム国籍/選手の国籍はバラバラ。以下同様)の「ミッチェルトン・スコット」。
悪魔コスプレの女子2人が走ってきました。
ちょっとよく状況が飲み込めなかったのですが、悪魔娘の後に悪魔姿のおじさんがいて、このおじさんは本家ツール・ド・フランスの名物サポーターなのだとか。
悪魔娘と悪魔おじさんとはタッチしておきました。おじさんの自転車、後輪の空気圧が……。
フランスの「トタルディレクトエネルジー」。トリコロールのジャージがオシャンティー。
カザフスタンの国旗をモチーフにしたという「アスタナ プロチーム」。なんというか…… レイトンハウス感(ビアンキの自転車を見てもレイトンハウスを思い出すおじさん)。
フランスの「アージェードゥゼール ラ・モンディアル」。山岳賞ジャージはロメン・バルデ。
ファンサ中。結構な爆レス祭りなのでファンには楽しいイベントかも。
イギリスの「チーム イネオス」。2019年ツール・ド・フランス総合優勝のエガン・ベルナル(ゼッケン1のマイヨジョーヌ:黄色ジャージ)に、クリス・フルーム(ゼッケン2)。怪我で今年のツールを欠場したというフルームはタイムトライアルのみの参加。
オランダの「チーム ユンボ・ヴィスマ」。
海外選手はやっぱり体が大きい…… と思ったらブリジストンの日本人選手でした。
レースはメインスポンサーのJCOM他、テレビ東京でも中継されていたそう。録画……。
再びカッコいい三輪バイクを挟んで……。
スプリントレース 予選ラウンド
まずはスプリントレースの予選。スプリントは3.1kmのコースのうちラスト1kmちょいが対象。目の前を通り過ぎる際はまだパレードランで、折り返した所からスタート。先頭の電動アシスト車は先導かな?
同じ人がまた先導してる?
タイムトライアルレース(個人・チーム)
パラサイクリング選手たちのタイムトライアルがスタート。
スピード感満点でカッコいい!
流し撮りを盛大に失敗してピンボケなのですが、これはこれで勢いが……?
女子選手のタイムトライアル。流し撮りが上手くなりたい。
チームのタイムトライアル。有力選手たちが出てきます。
スプリント決勝は撮れてないか何処かに紛れてるか。後はメインレースを残すのみ。警察の自転車隊!?
メインレーススタートまでの待ち時間の間に奧さんに大宮ナポリタンを買って来て貰いました、ベーコン美味い!
クリテリウムメインレース
クリテリウムメインレース、まずは全員が1周のパレードラン。
レースがスタート。3分程で先頭集団がさいたまスーパーアリーナ方面から現れます。
先頭集団と第2集団に別れていて、そのすれ違いが目の前で発生します。
第2集団。黄色いジャージに黄色いジャージが混ざっている。
メインレースは約3.5kmのコースを17周回で競われます。だいたい5分間隔ぐらいで周回を重ねて、目の前にトップが現れてから目の前のストレートを往復して全選手が走り抜けるまで2分ちょっとかかるので、忙しいという程でもなく暇になるほどでもなく……。
オープニングセレモニーのうちはシャッター速度を速めて1/1000秒ぐらいで撮っていましたが、あまりに沿道の人の顔がクッキリ写り込んでしまうことや、挑戦してみたかったこともあって途中からは流し撮り中心に切り替えました。うーん、流し撮り難しい。
メインレースの間も1/50〜1/100秒前後を基準に撮っていましたが、結果的にピント等の歩留まりはかなり厳しいものがありました(笑)
流し撮りは正面程度に留めて、接近中などは望遠+高速シャッターを使った方が良かったかも。ここまでじっくり写真を撮れる環境だとも思わなかったので、カメラもレンズも1台ずつしか持って来ていませんが、高倍率+望遠の2セットあればもっと面白い撮影ができたかもしれません。
……という反省点もレースが終わってから気付いたことですが、また来年(機会があれば)のお楽しみということで。その前に来年のオリンピックがありますが、目の前を一回通り過ぎたら終わりのロードレースに比べてクリテリウムは、何度も目の前に選手たちがやってくるので観戦としてもエキサイティング。撮影目的でも色々な撮り方が楽しめて、写真クラスタ的にも楽しいイベントです。
14時15分のスタートから1時間20分程でメインレースが終了しますが、選手たちを応援したり(特定の誰って訳でもないですが)、写真を撮っているだけであっという間に過ぎて行きました。
さいたまクリテリウム メインレースの優勝はツール・ド・フランス ジャパンライダーの新城幸也選手。ファイナルラップかその前の新城選手の勇姿がこちらになります。
すれ違いタイミング流しは偶然なのですが、結構お気に入りかも。
テレビ中継撮影班、他の選手の皆さまもお疲れさまでした。
それではまた来年(も見に来たいな)。
次回に向けての覚え書き(後で整理)
ということで朝の11時から16時過ぎまでたっぷり楽しんだツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。2人での観戦ということもあって場所取りをしつつ、トイレがてらにケヤキひろばの買物や飲食を楽しむなどレース鑑賞以外にも楽しみどころのあるイベントでした。
タイミングが合えば来年行こうも参加したいと思いますが、取り急ぎ次回に向けての覚え書きなど。
観戦エリア、観戦マナーについては公式サイトの以下を参照。
観戦ガイド - ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
観戦エリア、観戦に必要なアイテムなど
沿道観戦エリアは朝10時に開放されますがスタート/フィニッシュ付近や、人気のエリアはその時間では恐らく間に合わない。逆にスタートから遠いエリアなどは、11時以降でも最前に入れるような場所もある。別にガチな自転車ファンという訳でもないので、次回も穴場的な観戦エリアを探したい。
持って行った観戦アイテム
- アウトドア用折り畳み座布団
- サーモスケータイマグ(魔法瓶)と温かい紅茶:時間帯によって路上は冷えるので正解
- 軽食(神戸屋の総菜パン)
- 携帯用毛布(試用中の提供品。妻がずっと羽織ってた。冷えやすい人は薄いダウン等の防寒着を)
- レインウェア上下(雨天の観戦時は傘を使わずレインウェア着用して欲しいとのこと)
- 折り畳み傘(移動用)
- モバイルバッテリー(空き時間にちょいちょいスマホ見るので必須)
次回は用意したい観戦アイテム
- 折りたたみ椅子(ヘリノックスなどアウトドア用の携帯パイプ椅子)
- 敷物(場合によって。足元が汚れてることもあるので)
その他
- 飲食は現地でも十分手配可能(だけど念のため軽く用意しておくと安心)
- けやきひろばで配布している埼玉新聞の特集号、サンスポコラボの号外が一部で公式パンフレット以上に情報が充実しているので、私のようなロードレース素人は絶対貰っておくべし。スタートまでの時間つぶしも捗ります。
- JCOMやテレビ東京での中継を録画予約しておこう
カメラ、撮影設定について覚え書き
止めて撮るなら1/1000秒程度でほぼ止まる。ピタッと止めたいならもっと高速で。
流し撮りは1/100秒位でも背景が流れ始めて1/50まで落とせばかなり流れるけど、歩留まりが悪くなる。事前にもう少し練習しておいた方がいい気がするものの、被写体の速度や距離でも変わるので似た条件で練習するか、とにかく場数を詰むかどちらか。
流し撮りの際はISOを拡張のISO64〜100まで落としておくとF値が上がりすぎないが、レース中にかなり光量が変化するので(10月後半、14〜15時頃の太陽)、露出設定は定期的にチェックしておく。
ストレートを遠くから近づいてくる集団と、目の前を通り過ぎる被写体はカメラや設定を変えて撮った方が楽。前者は望遠レンズを使ってシャッター速度も速めで圧縮して瞬間を切り抜く。ある程度の距離からは高倍率や広角寄りのレンズで流し撮り。
ローアングルからのライブビューを使った撮影も次回はもう少しチャレンジしたい。2周回ほどチャレンジしたものの、全然まともに撮れてなかった。バリアングル液晶のせいにしたい(チルトだったら……)。あとは目の前に接近してくる斜め+前後の動きでも流せるように。
OM-D E-M1 MarkII 1台と電池(BLH-1)2本でメインレース中に2本目を交換。カメラ2台で4本あれば余裕。1台で撮りまくるなら念のため予備が2本あると安心。連写は連写Lで秒速10コマ設定。連写Hならもっと速くもできるものの、データ書き込み時間や後でのデータ整理を考えたら自分はこの程度で十分。撮影枚数はトータルで2560枚でした。
脚立、台座を使った観戦は禁止なので撮影に使うのもNGです(私が見た限りでは混雑の薄い場所を探せば、観戦エリア最前でなくても十分に写真は撮れる感じだと思いました)。