かれこれ3年ぐらいやるやる詐欺状態だったオフカメラストロボの機材を買いました。ようやくです。
ここ数年のブログ用物撮りはリビングの自然光ばかりでした
基本的にブログで使う写真(主に物撮りと食卓)日中のダイニングテーブルでやっているのですが、自宅のリビングは朝から夕方まで自然光(太陽光)がしっかり差し込む条件なので基本的に自然光オンリー。書きかけのブログ記事があっても、日が暮れたら翌朝まで写真は諦めるタイプです。
マイクロフォーサーズのカメラを使っているので手持ち撮影でも被写界深度はそこそこ程度は稼げますし(といいつつ最近は浅め)、日中に手持ち&自然光でサクッと撮ってしまう以外の選択肢はここ数年ありませんでした。自室にある撮影ボックスも何年も前に片付けたまま、ずっと使ってません……。
TTL対応のクリップオンストロボも一応持っていたのですが、全然使わないのと無線対応のものでなかったので(赤外線のみ)随分前に処分してしまいました。
夕飯を自然光みたいなライティングで撮りたい……
……が、どうしても気になっていたのが太陽が沈んでからのテーブルフォト。ブログ写真は諦められても、夕飯の食卓写真は自然光では撮れません。
光源がリビングのシーリングライト(蛍光灯)なので、どうしてもコントラストが強くなってしまうし、レタッチでホワイトバランスを調整しても自然光のような柔らかな光になりません。ダイニングライトもありますが、テーブル真上の電球色なの点けると余計強い影が真下に出てしまう……。
夕飯の写真はただの記録ですし仕方ないかと諦めていたのですが、先日ツイッターを見ていたらぶち猫さんの美しい食卓が流れてきて、「やはり俺もストロボ撮影やろう!」と唐突に思い立ったのでした。
ぶりカマ塩焼き、自家製ちりめん山椒の獅子唐炒め、キムチ納豆、もずく酢、なめこ、トマトと揚げのお味噌汁、白ごはん。
— ぶち猫 (@buchineko_okawa) 2020年8月14日
塩焼きにしたぶりは脂がのっていて、身がふわっとしておいしかった。冷凍しておいたちりめん山椒は、山椒と合わせて、醤油とみりんで炒りつけて甘辛く。 pic.twitter.com/hrLNUU54nV
自著の写真も全てご本人が撮っているぶち猫さんの料理写真。以前は自然光で撮ったものが多かったと思うのですが、オフカメラストロボとソフトボックスを使った撮影環境と技術を習得されてから、どんな時間帯でも自然光で撮ったような自然なライティングの食卓の写真が上がるようになり、いつか真似したいと思っていたのです(この2年ぐらい)。
- 作者:ぶち猫
- 発売日: 2019/03/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
そしてオフカメラストロボについての興味はこの記事が切っ掛け。
機材はGodoxで揃えれば手頃に環境が整うことも分かり、Amazonのカートに常に入れていたものの大きなソフトボックス(ぶち猫さんちで見た)の置き場所をを普段どうするか迷ったりで、なんやかんやで3年も経ってしまったのでした。
その間、周りのブロガーたちが次々とオフカメラストロボ環境を整えていくのを眺め、ツイートや記事にいいねをして、ブクマするだけの日々……。「そのうちやる(やるとは言ってない)」
今『クリップオンストロボ 本格ライティング 〜オフカメラストロボ撮影を基礎から学ぶ 』という本を読んでいるのですが、自分が写真のライティングについて何も分かっていなかったことが分かってきています。
— ぶち猫 (@buchineko_okawa) 2018年1月18日
読了した結果、既に持っている外付けストロボとレフ板を使ってライティングを意識した撮影を練習しつつ、外付けストロボをオフカメラで使うための機器のみ購入して使ってみようという結論になりました。基本的には日中のテーブルフォトなので、ストロボのスタンドが必要かはもう少し考える。
— ぶち猫 (@buchineko_okawa) 2018年1月23日
長かったやるやる詐欺にようやく終止符。私もようやくGodox買いました!
みんなが使ってるGodox Xpro-O&TT600
ブロガーはならみんな持ってる(!?)Godoxのオフカメラストロボ機材(ラジオスレーブ機材)。私も例に漏れず同じものを買いました。ワイヤレストランスミッターはGodox Xpro-O(オリンパス&パナソニック用)、クリップオンストロボはTT600。まずは1灯からのスタートです。
Godox製品はAmazonに溢れているのですが、一応技適マーク付きと日本語説明書付きと書かれているものにしました。特に記載がなくてもそれぞれ付いているのかもしれませんが念の為。
日本語の取説があったおかげで、Xpro-OでTT600をリモート発光させるまでスムーズでした。といっても使ってる人が多い機材なので、迷ったらググればほぼ分かりそうですけども。ストロボの発光量はXpro-Oで変えられるのでマニュアル発光のTT600側で操作する必要はほぼありません。
Xpro-O、オリンパス(E-M1 MarkII)はもちろんパナソニック(GX7MK2)でも問題なく使えます。
ソフトボックスはGodox製の60×60cm(デカい!)、スタンドはこちらも格安機材でおなじみのNEEWER製。ストロボ機材と併せてトータル2万円ちょっと、純正品ならストロボすら買えるか怪しい価格でここまで揃ってしまうなんて……。
お約束の本。電子で買ったと思ったけど購入履歴がなかったので買ってなかったみたい……。
ソフトボックスの大きさに少々引きますが、あまり小さいものだと光が回る範囲が狭くなってしまうそう。目安としては被写体と同じか一回り大きいぐらいが目安だとか。当初40×40cmでも良かったか?と思ったけど、食卓を撮ること考えたら小さ過ぎるかもしれませんね。
部屋のライトを付けたままでのライティングを探す……
ということで買ったはいいものの、別に普段の(日中の)物撮りを変えるつもりはないので、あくまで目的は日が沈んでから。夕飯を作る前に軽くリハーサルして、何度か撮ってはみたもののまだまだ思うようには行かず…… これから色々と試していきます(ひとまず購入報告と現状メモ的なもの)。
ストロボ+ソフトボックスで食卓を撮る
まずストロボを使わずに普通に撮ると、よく見慣れた感じの影。右手方向がリビング側で、その天井にあるシーリングライト(蛍光灯)の影が左側に出ています。
ストロボ光を右サイドから混ぜると多少影が柔らかくなるものの自然光らしさはなし……。リビングのライトを消さずに撮りたいのですが、どうしても元の光源の影は残ってしまいます。
いちいち食事前に部屋のライトを消したりはしたくないし、できれば自分の写真とは関係なく妻にはさっさと食べ始めて欲しい。よって向かい合って座っている妻の側にもソフトボックスは置けないし、リビングの構造的にも左側からのライティングは難しい制限があります。そんな条件もありつつ、ソフトボックスの位置や発光量を変えてみます。
光は少し柔らかくなったものの影は残ったままですし、別に自然光ぽくもないですね……。
ソフトボックスをシーリングライトとテーブルの間挟むように立てると、影が消えて柔らかい光になりますが(当然暗くなる)、ここからストロボを炊くとイマイチ柔らかな光にならない……。この状態でストロボを炊かずにシャッター速度を伸ばして撮ると結構それっぽいけど、なんだか悔しい(笑)
ちなみにレフ板は小物撮りに使ってた小さいものを持っているのですが、食卓サイズだと全然効果がなかったので少し大きなものを試すのも検討中。食事時にあまに大げさなことはしたくないのですが……。
基本に立ち返って天井バウンスが結構アリ?
その後、ソフトボックやストロボの位置を変えながら少し改善が見られたのは、ソフトボックスは使わず左手でストロボを持って高めの位置での天井バウンス。これだとリビングライトの影がそこそこ消えます。しかし薄く複数の影が出てしまうの、とやっぱり光が硬い感じか……。
よく見るとリビングライトの影と天井バウンスの両方の影が出てしまっている……。
天井バウンスで取った昨夜のカツオ夕飯。部屋のライトを付けたままのストロボ撮影だご、これが今の所マシな結果かな……? ストロボのせいでお皿が光ってしまったけど。
これでもう少し影が柔らかくなると自然光に近い感じになりそうな気もしますが……。なんだか影を消す方向のライティングだと写真がのっぺりして(立体感がなくなって)しまう気がするのは気のせいかな?
セッティングを考えるとソフトボックス直射よりも、スタンドを使って天井バウンスの方が欲しい雰囲気は出せそうな気がしますので、ソフトボックスに頼らず試行錯誤してみます。
ここまで試してみて思ったのは、>天井バウンス+ソフトボックスでサイド光の2灯にしたら部屋の電気を付けたまま、かつ柔らかい光を影消しができそう……かな?
早速多灯ライティングが気になってはいますが、もう少し1灯でできることを試してみようと思います。
あとはLEDライトを併用で何かできないかも試してみる価値ありそうですね。
このブログの写真的にはあまり変化がないかもしれませんが、夜にも自然光ぽい写真が撮れるようになったら、ブログの更新タイミングも少し変わるかもしれません?
追記:続きを書きました。
NEEWER プロ ライトスタンド 6.23ft(190cm) アルミ製 【並行輸入品】
- メディア: エレクトロニクス
クリップオンストロボ 本格ライティング ~オフカメラストロボ撮影を基礎から学ぶ
- 作者:細野 晃義,UNPLUGGED STUDIO
- 発売日: 2017/02/25
- メディア: 大型本