前回、GODOXのオフカメラストロボ機材を揃えて、夕飯食卓撮影を始めた件のその後の記録です。
- 夕飯ストロボライティングを試行錯誤してみる日記
- 室内光+ストロボでライティングする際の考え方
- ソフトボックスで右サイド光:1日目
- ソフトボックスで右サイド光:2日目
- 天井と壁バンウスを試す:1日目
- 天井と壁バンウスを試す:2日目
- 追記:ソフトボックス一灯でそこそこ満足行くセッティングになった?
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夕飯ストロボライティングを試行錯誤してみる日記
まだ試行錯誤中ですが、簡単に記録を残しておくことにします。
改めてやりたいことと、条件というか制限のメモ。
- 日が暮れてからの主に夕飯のダイニングテーブルの撮影
- 日中に自然光で撮っているような柔らかな光の具合が理想
- 室内光(リビングのシーリングライト)で強い影とコントラストが付いてしまうのが嫌
- あくまで家族の食事時間なので、部屋の電気は消さずに、なるべく短時間で
- テーブルや椅子の移動はなし。カアウンター越しのキッチンにライティング機材を入れるのもなし
- 向かいに座っている妻の食事を邪魔しない
- 1人分の料理の俯瞰と皿の寄りを撮りたい
- できれば同じセッティングか簡単な変更程度で、真横からのビールグラスも撮りたい
かなりわがままな条件ですが、撮影がメインでない日常生活の中なので、どうしても制約があります。できればストロボやスタンドだって持ち込みたくないし(……なんて言い出すと切りがない)。
ちなみに今の写真は全てリビング用カメラのパナソニックGX7MK2で、レンズはLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 IIを使っています。その場でスマホ転送したりするので、OM-Dよりパナの方が便利。
パナソニック 標準単焦点レンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH. ブラック H-XA025
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室内光+ストロボでライティングする際の考え方
まずはソフトボックスを使ってのライティング。本来自然光が入ってくる右サイドと同じ側に、フトボックスを使って60×60cmの窓から差し込む光を作るイメージ。ソフトボックスは窓って何かで読んだ。
で、前回のブログ後に、室内光そのままのライティングについてツイッターで貰ったアドバイス。
ストロボ無し(部屋の照明だけ)だと真っ暗になるくらいの露出にして、ストロボの光量あげる感じですね(私も最初は部屋暗くしちゃってましたw) > いちいち食事前にいちいち部屋を暗くしたくないし
— hiroshix@パワポDJ (@hiroshix) 2020年8月23日
要はストロボと室内光の光量バランスなのでストロボなしで撮って真っ暗な設定から作れば早いです
— タケル | PENTA FAN運営してます (@TKL) 2020年8月24日
つまり、室内光を一度ないものとしてカメラ側で露出を作って、そこからソフトボックスで光を作るというもの。一度引いてから足す。なるほど、とても分かりやすい理屈です。
あとはこの本に載っていた露出の3要素とストロボの役割について。
クリップオンストロボ 本格ライティング 〜オフカメラストロボ撮影を基礎から学ぶ
- 作者:細野 晃義,UNPLUGGED STUDIO
- 発売日: 2017/03/14
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確かにストロボなしだと真っ暗ぐらいの露出設定からスタートすると室内光の影響をほぼ考えずにストロボの設定を考えればいいので話が早い。露出モードはマニュアルが一番スムーズですね。
ソフトボックスで右サイド光:1日目
ということでその考えで1日目。影は出てますがソフトボックスの光なのである程度柔らか。光の強さが食卓全体で均一になってないのが課題。ソフトボックスの距離(高さ)、光量のベストな設定が難しい。
斜めで俯瞰。左右の光量の差が不思議と気にならなくなるような……?
寄りも悪くないですね。
あまり夜の室内光っぽく見えないのでは?
ただし真横アングルとなると同じ設定では……。60×60cmのソフトボックスが作れる光はせいぜいテーブル上の限られた部分なので、背景が入ったらそれは無理ですがこの場合は諦めるべきか?
ソフトボックスで右サイド光:2日目
翌日も同じ右サイドのソフトボックス。少し絞ってシャッター速度とISO感度で露出を決めて行きます。
メニューが焼き魚というのもありますが、これなら朝食やランチの写真と言っても通用するのでは?
しかし横はもう全然ダメ。どこからどう見ても夜(笑)
ビールについては泡が綺麗なうちに飲みたいので、試行錯誤はほどほどにして続きはまた明日に…… みたいな雑さ。軽井沢土産で貰った浅間山浪漫ビール、おいしいですね。
さて、サイド一灯だとどうしても左側面に光が回らないので、レフ板を買ってみました(届くまで時間が掛かるようなので結果はまたそのうち)。
天井と壁バンウスを試す:1日目
翌日。一旦ソフトボックスを使わずに、天井バウンスのライティングを試します。
バウンス位置は被写体の左手前(自分の左横)。右上からの室内光がほぼ消えていますね。
でも、なんだかのっべりして立体感に乏しい気もします。斜めだと多少マシかな?
寄りも撮れる。主に真上からの光源になるので、影は真下に少し出ている程度なので目立ちませんが、自然光だとこういう影は出ないかな?
ちなみに豚汁と筑前煮なんて似たような材料のメニューが被っているのは、手抜き用に買ってあったカット食材(水煮パック)の賞味期限が切れていたので使い切り。
ビールは悪くない。浅間山浪漫ビールはうまい。
天井と壁バンウスを試す:2日目
さらに翌日。天井バウンスによる真上からの光で写真が平板に見えてるかもしれないので、左サイドの壁にバウンスさせてもう少し光に角度を作ってみようかなと。
ちょっと部屋の形が独特…… という程ではないのですが、テーブルの真横に垂直な壁がある訳でなくキッチンのカウンター部分になっているので、その周辺や上の壁を使ってバウンス。
ストロボ位置は今度は右手前。テーブルの右側から左側の壁に当てるイメージ。
うーん、どうだろう? 悪くないけどやっぱりソフトボックスの方が立体感があるような……。
セッティングもソフトボックスよりかなり楽(というか場所を取らない)ので、日常の記録としてならこれもひとつアリかもしれません。
同じセッティングのままビールがきれいに撮れるのは強い(笑)
実はソフトボックスを右側に立てていると、室内光を塞ぐせいか「スマホで撮る写真が暗い」と妻からクレームが入っているのですよね(笑) そこはなんとかPixel3の頑張っていただきたい……。
ということで、今夜から再びソフトボックスに戻します。昨夜ふと思いついて試してみたのですがソフトボックスを立てたまま角度を変えれば、直射とバウンスの両方に使えるので、俯瞰も横ビールも両方行けるかなと。レフ板が届いたらまた変わると思いますし、もう少し試行錯誤を続けてみることにします。
追記:ソフトボックス一灯でそこそこ満足行くセッティングになった?
別記事にする程でもないので更新日の夜。ソフトボックスのサイド光→バウンスと試してみて、やはりソフトボックスの光が好きだけど、壁バンした方が光は均一になるので両方をミックスしたセッティング。
どうでしょう、今までで一番自然光ぽい雰囲気に撮れた気がするのですけども……?
ソフトボックスを少し離しつつ(その分はストロボ光量を上げて)、スタンドのセッティングをやや上向きにして左上にある壁のバウンス光も回るようにしてみました。
実際のセッティングはこんな感じ(部屋は普通に明るい状態です)。
寄りも同じセッティングのまま。
さらに懸案の横アングルビールは、ソフトボックスを上に向けてストロボ光量を上げての天井&壁バウンス。ソフトボックスの高さはそのままで、角度だけ変えて光量とカメラの露出を少し変える程度。背景にも光が回っているので、夜っぽさはかなり消えたと思います。
まだまだ改善点はあると思いますが、ひとまず簡単なストロボセッティングで夕飯を自然光ぽく撮りたい第一段階はクリアかなとということで、ここまでを最初の試行錯誤のひとまとめにします。
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セッティングを考えつつバシバシストロボを炊いていると、あっという間に電池がなくなって行くので(長年使ってるエネループ)、ストロボ撮影に良いらしい「eneloop pro」をポチってみました。
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