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秋の尾瀬・尾瀬沼:黄色い絨毯の浅湖湿原〜大江湿原、草紅葉とご褒美青空【後編】

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御池からの尾瀬・燧ヶ岳登山。燧ヶ岳の2つのピークに登った後、緩やかに下る長栄新道を歩いて尾瀬沼に出ました。日帰りハイクなのになぜか前後編になってしまった後編です(前編)。

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浅海湿原&大江湿原にて一面の草紅葉に感動

湿原の草紅葉は既に燧ヶ岳の2つの湿原でも見ていましたが、長栄新道を下りきった直後に尾瀬沼のほとりに広がる浅海湿原の黄色い絨毯を目にすると、改めて「尾瀬に来ているぞ」と感動があります。

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2時間前まで居た燧ヶ岳も見えています。こうして見ると結構下りてきましたね。3つのピークに見えますが、右と真ん中にそれぞれ2つずつピークが重なっているのだと思う…… たぶん。

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ようやく到達したいかにも尾瀬な光景に写真を撮りまくる私。

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草紅葉の中にもグラーデーションがある。

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一旦、長栄新道との分岐まで戻って、今度は尾瀬沼ビジターセンター方面へ。

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鹿柵をくぐって……。

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こちらが大江湿原。尾瀬沼の東側に広がる、尾瀬ヶ原の次に大きな湿原です。

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こちらも見事な草紅葉の絨毯。

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そのまま沼山峠方面にも行けますが、お腹も減っていますし(トイレにも寄れますし)尾瀬沼ビジターセンターや山荘が並ぶエリアまで行ってみましょう。

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尾瀬沼ビジターセンター〜長蔵小屋別館にてランチ

沼山峠(御池からのシャトルバスが通じている入山口)から徒歩1時間弱で到着するのが、尾瀬沼の東端にある「尾瀬沼ビジターセンター」。このエリアはビジターセンターの他に長蔵小屋や尾瀬沼ヒュッテ、公衆トイレなどがある尾瀬沼のちょっとした行動拠点になっています。

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長蔵小屋でも食事はできますが(現在は新型コロナ対策で外で食べるルール)、なんとなく長蔵小屋別館のカフェに行ってみました。
一応、昼食としておにぎりとカップ麺を持ってきていますが、ランチ利用できるなら積極的に利用する方向で。丁度急な雨が降ってきたこともあり、雨宿りのタイミングとしても良かった感じ。

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たくさんのランプが吊るされたオシャレ山小屋風カフェ。というかオシャレ山小屋そのもの。

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それにしてもグランドピアノはどうやって運んだのでしょう……? 近くにはかなり規模の大きな建築中の建物もありましたし、資材の運搬などはどうしているのでしょうね。林道は通じてないようですしやはりヘリかな(ググってみるとやはりヘリっぽいですね)。

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ピザとスパゲティは残念ながら品切れ。ワインやビールもあります。サッポロが置いてある所は信頼ができる!?

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注文したのはオープンサンド(700円)とホットコーヒー(450円)。驚きの平地価格では!?

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サーモンとアボカドのサンドとイングリッシュマフィンのオープンサンドのセット。これはもう見るからに美味しいですが、実際にとても美味い! 登山中の食事としては軽めですが、最近は食事は軽めにして(インスタントラーメンも長らく作ってない)行動食を多めに取るスタイルなので大丈夫。

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雨宿りがてらのカフェランチでしたが、食事を終えて外に出たらなんと青空が広がっていました。天気予報では一日中曇り(一時雨)で、直前には雨まで降っていたのでこの展開は嬉しすぎる!

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長蔵小屋の売店でバッジ等を購入。燧ヶ岳のみのバッジは置いてななかったので、仕方なく至仏山(登ってない)と燧ヶ岳の両方が表示されたものを購入しました。尚、燧ヶ岳単独のバッジは山の駅御池に売っていたので、追加で買っておきました。

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突然の青空、尾瀬沼と大江湿原

それにしても午前中の曇り空が嘘のようなお天気。尾瀬沼と大江湿原(奥に浅海湿原も見えていますね)、そして午前中に歩いてきた燧ヶ岳が青空に浮かび上がっていました。

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青空と草紅葉の大江湿原。この青空は予想外過ぎてテンションも上がりまくり。

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先程まで湿原の草紅葉に感動してましたが、やっぱり青空が見えるのが一番嬉しいですね。

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山で見るナナカマドって森林限界付近だと灌木の印象が強いのですが(アルプスなどでは)、結構立派な木として育つのですね。尾瀬で見られるナナカマドは立派な木が多い印象です。

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燧ヶ岳登山も楽しかったですが、尾瀬を出る前にこの景色が見られて本当に良かった!

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最高の青空の下、大江湿原の木道を歩いて沼山峠のバス停まで。峠超えなので100m程度の登り返しがありますが、木道が整備された観光地のハイキングコースなので楽々です。歩いている人の軽装も私服の観光客と登山客が混ざった、上高地の大正池や明神のような雰囲気でしょうか。

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尾瀬ヶ原はまだ未体験ながら、尾瀬沼に下りてきてからはかなり尾瀬気分に浸ることができました。

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しばらくは大江湿原の草紅葉の中を歩いて行く楽しいハイキング。

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この分岐の先にも別の田代(湿原)があるみたい。改めて地図を確認すると尾瀬のハイキングコースはとても豊富で、登山も絡めると何度来ても歩き切れそうにないバリエーションがあります。

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やはり尾瀬ヶ原や至仏山も歩いてみたいですし、テント泊で周遊してみるのも楽しそうですね(テン泊装備の人も多く見かけたので)。ということで大江湿原はここまで。

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逆に沼山峠から歩いてきた場合、この大江湿原で一気に視界が開けて尾瀬沼まで30分ほどの絶景湿原ハイクが楽しめる訳ですね。沼山峠から尾瀬沼周辺ならば、履き慣れた靴と動きやすい服装でも十分に楽しめます(雨具や傘など雨対策と、今の季節は突然冷えるので防寒はお忘れなく)。

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尾瀬沼山峠まで整備された木道での峠超え

鹿柵かと思ったら開きっぱなしでした。付近には罠が仕掛けてるそう……。

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整備されまくった木道を緩やかに登って行きます。一応峠超えのコースになるのですが、一度も土の地面を歩くことなく木道のみで大江湿原からバス停のある尾瀬沼山峠まで結ばれています。

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特に表記はありませんが、沼山峠の最高地点はこの辺りだと思います。峠なのでここから少し下ります。

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きのこ。

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バス停がある尾瀬沼山峠が見えてきました。

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御池駐車場から燧ヶ岳、尾瀬沼までは登山パート。その後は尾瀬らしい湿原ハイキングと、一粒で二度おいしいコースを堪能した1日でした。季節を変えて何度でも来たくなります。

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尾瀬口船着場行きのバス(予約のみっぽい)。「船着場」って一体何処だろう?と思ったら、奥只見湖の上流部だそう。奥只見湖の遊覧船を乗り継いで新潟県の魚沼方面に抜ける交通機関のルートがあるそうです。知らなかった。

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沼山峠の休憩所。中には入れますが売店などは営業はしてないようでした。トイレもあります。

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御池までのシャトルバスは中型の電気バス。御池〜尾瀬沼山峠は約20分で料金600円。

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ということで御池駐車場まで戻ってきました。

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山の駅 御池前には靴の洗い場もあって、山で汚れた靴の泥を落とせるのが有り難い(沼山峠からのハイキングのみなら靴を汚すこともありませんが)。

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そういえば去年の秋から履き始めたLOWA TAHOE(タホー)。冬は冬靴ですし今年は新型コロナもあって未だ履き慣らしをしているような状況ですが、どうもしっくりこない気が……。靴ずれもなく足には合っていると思いますがなんというか…… 重いんですよね。

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以前から履いてたライトアルパインシューズの方が軽くてラクな気も若干ありますし、単に履き慣れてないだけなのか、もう少し履き比べて判断したいと思います。

下山グルメ:道の駅 尾瀬檜枝岐と佐野ラーメン

御池からの帰り道は再び長い下道ドライブが待っています。温泉が豊富なエリアですし、途中で入浴や食事をしていくのも良かったのですが、まだまだ先も長いですし檜枝岐の「道の駅 尾瀬檜枝岐」でお土産だけ軽く見ていくことに……

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……の予定が、ちょっと小腹が減ってしまったので、イワナのフライときのこ蕎麦。このイワナフライが絶品で本当は定食で食べたかったぐらいですが、満腹になってしまうと眠くなってしまうし、夕飯にも差し支えるので…… でも道の駅 尾瀬檜枝岐の食堂はどれも美味しそうでした。

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結局下道走行の途中で眠くなってしまい、3つ目の道の駅「道の駅たじま」で1時間半ほどの仮眠。御池〜西那須野塩原IC間は「道の駅 尾瀬檜枝岐」「道の駅 番屋」「道の駅 たじま」「道の駅 湯の香しおばら」と休憩ポイントは事欠きません(那須塩原に入ってしまえばコンビニもありますし)。

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檜枝岐村のミニ尾瀬公園にもウォシュレット付きトイレがありました

仮眠後はスムーズな運転で西那須野塩原ICから東北道へ。予定通りに途中下車をして、再び佐野ラーメンを食べに来てしまいました(笑) 今年の3月、安達太良山の帰りに立ち寄ってとても美味しかった「森田屋東店」がずっと気になっていたのです。

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以前は深夜1時までの営業でしたが、現在は22時半ラストオーダー。今回も「森田屋中華そば」に「手ごねギョーザ」を注文。トッピングで味玉と厚めチャーシューを1枚。

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はああああ。しあわせ。

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でも、チャーシュー追加トッピングは必要なかったかも(笑) 先日誕生日を迎えたばかりの私の胃、山帰りとはいえ、もうそこまで「何でも来い」ではないようです!?

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深夜1時過ぎに自宅を出発して日付が変わる前には戻れそうではありましたが、ETC深夜割引の関係もあって久喜白岡から圏央道を経由すると(圏央道は休日割引対象外)結構安かったりするので、多少時間調整しつつ無事深夜0時少し過ぎに八王子料金所を通過し帰宅しました。
紅葉シーズン中にもう少し東北方面の紅葉を楽しみたい気はしますが、長距離ドライブはやはり疲れますし日帰り圏内だと今回ぐらいが限界かもしれません。

登山ルートと山行ログ

メジャー観光地なので山と高原地図のコースタイム表示はやや甘めに設定されていますが、景色が良いので写真を撮っていると結局時間が掛かってしまいがち? 登山系SNSのレポートなどを見てもファミリー登山からトレランまでかなり人によって差があるので参考にする場合は注意した方がいいかも。

参考資料(尾瀬の地図)

ヤマケイオンライン 尾瀬ナビのトレッキングマップ。1/25000地形図が元になっていてルート区間も細かく区切られています。
尾瀬ナビ - 尾瀬のハイキングコースを紹介 Yamakei Online / 山と溪谷社

尾瀬保護財団の尾瀬ハイキングガイド。こちらの地図も等高線入りでアップダウンがある部分は分かりやすくなっています。
資料ダウンロード – 尾瀬保護財団

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