I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

多摩川のイワツバメと偶然目撃したムクドリの衝撃的な行動

先週末の土曜日、多摩川に探鳥散歩に出かけました。今回出会えたのはこの鳥。

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素早いイワツバメに翻弄される

野川沿いの草が伸びてカワセミが見つけにくくなったこと、週末は人が多いこともあって、この日は午後から多摩川に出掛けてみました。シェアサイクルに乗って多摩川親水公園近くのステーションへ。

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行きはチェーンが歯飛びしまくるハズレの自転車を引いてしまい結構なストレスでした。シェアサイクルの整備不良については、利用者が逐一報告しないとメンテナンスもされないと思うのですが、そのまま撮影だったので忘れてました……。後でしておこう。

鳥を探しながら下流の稲城大橋方面へと歩いてみました。

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小さな橋の下からツバメっぽい鳥が次々に飛び出しては、上空をヒュンヒュン飛び回っています。ツバメにしてはシルエットが少し違う気もしたのですが、ひとまず写真を撮ってから同定すればいいかなと撮影に挑戦…… してみるものの、とにかく動きが素早く飛んでいる姿をなかなか捉えられません。
画角に収まりきってないですが、こんな感じで近い距離で何羽も飛んでいることも。

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空バックなのでAFポイントを9点グループやオールターゲットにして、ドットサイト頼りで(EVFを確認する余裕なんてほとんどないまま)とにかくカメラを振り回してシャッターを切ります。

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飛び立つ前から狙って撮っているカワセミとは比較にならないボツカットを量産しつつ(空しか写ってない/ピントが全く来てない)、なんとか鳥の姿が写っていたものが今回の写真です。

実は途中で撮影確認した際に見たのがこの写真で「あれ?ツバメかと思ったらハクセキレイだったのか…… セキレイ、お前こんな速かったのか」なんて勘違いしてしまいましたが、たまたま同じ場所で飛んでいただけみたい。色が同じだから紛らわしいな……。

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本命はこちら。黒が多めで腰と腹側が白のツートンカラー。おなじみのツバメと比べると少し小柄でずんぐりむっくりのボディ、「イワツバメ」です。名前はよく聞くものの、ちゃんと姿として認識したのは始めてです。

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イワツバメ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動

当然ですが構図なんて作っている余裕はなく(一応両眼視はしつつ)、レンズは望遠いっぱいにズームした状態で、ほぼドットサイトを見ながら振り回しているだけ。AF設定はOM-D E-M1 Mark IIIになってから、親指と半押しの両方で効くようにしています(色々試している最中)。

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水面への飛び込み(飛び出し)シーンの方が意外とヒット率が良かったりするのは、その瞬間だけ飛行速度が落ちるのと、背景が水面の方がピントが面になっている分AFの迷いが少ないせいか?

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でも、特に虫とか撮っているようでもないですし、水浴び目的でしょうか?

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カメラボディがOM-D E-M1 Mark IIIになったからといって急に動きモノが得意になる訳でもなく、カメラのAF性能以上に人間の追従性能(カメラとレンズを振り回しながら、構図内に被写体を捉える力)が大事だなぁ…… としみじみ。

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しかし飛んでいる鳥の撮影はなかなか練習機会もなく、かといって走ってる車を追いかけるのとは全く勝手も違いますし、常に近い場所で飛び回っている(多少の波はあるものの)イワツバメは良い練習相手になってくれるかもしれません。

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Return to Forever

ここの他にも多摩川に掛かる橋の橋脚にイワツバメは巣を作っていることが多いようなので、また再度挑戦してみたいと思います。

リターン・トゥ・フォーエヴァー

リターン・トゥ・フォーエヴァー

  • 発売日: 2014/02/16
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ちなみにイワツバメを撮ってる最中、頭上を飛んで行った小型飛行機(この辺は調布飛行場が近いのです)にはそこそこ反応できていたようです(笑)

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イワツバメの写真はトリミングしまくってますけど、こちらは3:2トリミング以外はそのまま。ドットサイトがあるとファインダー内で探すような迷いがないので、ゆっくりと首を動かして追えるぐらいの速度の飛行機ならばかなり撮りやすい気がします。

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追記:翌週末にもイワツバメを撮りに行ってきました。

ムクドリの群れによるヒナ殺しに遭遇した

さて、イワツバメを撮る少し前になりますが、稲城大橋の下で少々衝撃的な野鳥のシーンを目撃していました。ムクドリのヒナが他のムクドリたちによって襲われるというもので、残酷なシーンは見たくない方もいると思うので注意として最初に書いておきます。

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河川敷を歩いて稲城大橋の下に来ると、橋の裏をムクドリが飛び交っているのが見えます。どうやら橋の裏が繁殖地になっているようで、餌を咥えた親鳥が橋の隙間に入って行く様子が見えます。

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そんな中、少々騒がしい場所があって、親鳥らしき鳥が勢いよく出たり入ったり、入り口付近でバサバサとホバリングのような飛翔を繰り返していました(結局何があったかは分からず)。

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継ぎ目の隙間から巣材が見えています

ふと、気がつくと地上の多摩サイの横に1組の親子が居ました。かなり羽根も生え揃っているので恐らく巣立ちビナで、自力で下りたのか巣から落ちてしまったか不明ですが、特に怪我をしてる風でもなく、すぐ飛び立つこともなく親鳥(?)の後にくっついて地面をよちよち歩いています。
巣立ちビナとは? - 神奈川県ホームページ

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口に虫を咥えた親鳥らしき鳥が1羽寄り添って、しばらく2羽で周囲をウロウロ。微笑ましい光景だったこともあり、普段はあまりムクドリを撮ることもなかったのですが、少し離れた場所に腰を下ろして観察を始めます。

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ずっと虫を咥えたままですがすぐに渡さないのは、ヒナを誘導するための寄せ餌的なものでしょうか?

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……そんな光景を観察していると、突然他のムクドリが飛んできてヒナを攻撃し始めました。

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ええっ、何事!?と思って見ているうちに、攻撃に参加するムクドリが次々に増えて行きます。

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なぜかクワの実を咥えたまま飛んできた奴までいます。

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親鳥らしき1羽(ともしかしたらもう1羽)は、羽を広げて他の鳥たちを威嚇するものの、その隙を縫うようなアタックが続き完全に袋叩き状態になってしまったヒナ。

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ヒナに近づく鳥たちを威嚇する1羽。

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時間にして5分ちょっとの出来事でしたが、あまりに強烈な攻撃の連続に最初はバタバタと抵抗していたヒナも、そのうちにひっくり返ったままぐったりとしてしまいました。

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他の鳥たちが去った後、動かなくなったヒナの側でに1羽だけ残って鳴いている親鳥(だと私は思ったのですが)の姿はなんとも痛ましいものがありました。あくまで人の視点であり、鳥の世界の事情は別なのかもしれませんが、どうしてもそう感じてしまいます。

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その後、この場所を離れてイワツバメを撮ったりした後で、再び様子を見に戻ったのですが、ヒナの死骸は既にカラス等が運んでしまったのか、もう見当たりませんでした。

それにしてもこのムクドリの行動は一体何だったのでしょう。ググってみたり、色々と想像を巡らせてみたものの(幼いヒナが地上の目立つところにいることで、群れを危険に晒していると判断された?とか)、ムクドリの世界のことなので当然分かるはずもなく……。

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Twitterのリプライで寄せられた専門家の方によるコメントによると、巣の乗っ取りに絡んだ行動ではないだろうか、とのことでした。直前に橋の裏で争っているように見えたのは、もしかしたら巣の乗っ取り的なことがあったのでしょうか? 一部だけを見てた私に判断できることではありませんがが、そのような巣の乗っ取りが行われる過程でヒナが殺されることもあるそうです。

ムクドリといえば散歩をしていて見かける割合(個体の数)については、下手をしたらスズメよりも多いこともあって、目の前に現れてもファインダーを向けないことすらあるのですが、今回のようにじっくり観察していると、今まで全く知ることのなかった興味深い行動が見られるものです。

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ショッキングな光景だったので近くにいた鳩を撮ってしまった

スチルだけでなく動画も少し撮っていました。親鳥と思われる鳥が羽根を広げて抵抗していると姿を見ると何も知らない鳥の世界のこととはいえ、なんとも複雑な気持ちになります。住宅地に隣接したごく身近な場所で行われていた光景ですが、自然とはかくも厳しい世界のようです。

* *

今回は少々刺激の強い野鳥観察のレポートになってしまったので、最後に別の日の多摩川で撮ったアオサギを載せておきます。

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OM-D E-M1 Mark IIIを使って35mmフィルム換算600mm相当の超望遠で、1/4秒の手持ち撮影。焦点距離による手ブレの目安から7段強の手ブレ補正が効いている計算。Mark IIだったら試すこともなかったと思いますが、タイミングさえ合えばこのような撮影もできるようです。

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