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快晴の入笠山スノーハイクから2年ぶりのyatsugatake J&Nでビーフシチュー&フォアグラランチ

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先週1月5日(水)、長野県の入笠山に行ってきました。風もなく好天に恵まれたスノーハイク日和でした。

実はまだ行ったことがなかった入笠山

入笠山(にゅうかさやま)は南アルプスエリアの北の端にある標高1,955mの山。東京からアクセスのよいスキー場としてもお馴染みの富士見パノラマリゾートスキー場はこの入笠山の東斜面です。

アクセスがよく晴天率の高い山なので、北八ヶ岳と並んで雪山登山の入門コースとしてもよく紹介されています。以前から気になっていたのですが、我が家は八ヶ岳方面に行くことが多く、実はまだ登ったことがなかった入笠山。正月休み期間が開けたタイミングなら、そこそこ空いているだろうと行ってみることにしました。

平日ですし軽めのハイキングコースなので朝も急がないものの、ETC深夜割が効くギリギリに高速に乗ってあとは早く着き過ぎないように、途中のサービスエリアで朝食を取ったりしつつ南諏訪ICを目指します。

行きがけに談合坂SAで朝食ミニすた丼

沢入登山口から入笠山へ

入笠山へのアクセスは富士見パノラマリゾートのゴンドラを利用するのが最も手軽ですが、中腹の「沢入登山口」から歩けばゴンドラの営業時間前に入山することが可能です。ゴンドラの山頂駅の標高が1,780m、山麓駅が1,050mなのに対して、沢入登山口があるのは1,450mとそこそこ車で標高を上げた場所にあるのでスキー場の下から登る訳ではありません。

ただし、スキー場の山麓駅までならほぼ積雪のない道のみで行けるものの(もちろん直前の降雪状況によります)、沢入登山口までの道は除雪されてるとは言えほぼ全面アイスバーン状態のワインディングロードを数十分走る必用があります。スタッドレスタイヤは必須ですし、下りの凍結路ではAWD車でもかなり慎重に運転する感じだったので十分に注意しましょう。

沢入登山口がある富士見町道102号線終点の様子。右手の冬季閉鎖された先は入笠山林道です。

7時過ぎにスタート、丁度上ってきた太陽が駐車場から見えました。平日ということもあって車は少なめ?

登山口の気温はマイナス11℃表示(実際はあと3〜5度ぐらい下のはず)。まあまあ寒い。

まずは入笠湿原まで1時間弱の緩やかなコースを登っていきます。

登山道にはずっと雪が付いているので、最初からチェーンスパイクを履きいて行きます。
この日は山頂までチェーンのままでしたが、積雪量によっては爪の長いアイゼンがあっても良いかもしれません。北八ヶ岳同様に初心者のアイゼン歩行のトレーニングにも最適な山だと思います。

朝日が差し込む樹林帯のスノーハイク。

標高差300mほどを登ると入笠湿原の鹿柵に出ます。


入笠湿原

入笠湿原。夏場は木道歩きを楽しめる高層湿原が広がっているそうです。


再び鹿柵を抜けて……。

山彦荘は冬季休業中。

入笠湿原の公衆トイレは使用可能でした。ありがたいですね。


少し歩くとスキー場のような広い斜面に出ます。グリーンシーズンは「入笠花畑」と呼ばれる高山植物が咲くエリアみたい。無雪期にはこの前や山荘エリアに掛けて、先程の沢入登山口から続く舗装路が通っていて、宿泊客は車で来ることもできるようです(ただし日帰り客はマイカー規制の対象らしい?)。

夏山シーズンに来たことがないので様子が分からないのですが、植生のある場所のようですし、積雪量が少ないうちは杭の見える夏道か樹林帯脇を歩くのが良さそうかな。

少し登ると後方に八ヶ岳の展望が見えてきます。真ん中あたりの特徴的な山が蓼科山。

花畑エリアのトップあたりから右手側の樹林帯に入って行きます。

しばらく気持ちの良い樹林帯ハイク。


山頂にまっすぐ登るのが「岩場コース」とのことですが、今の積雪量だと岩場っぽい場所は見当たりません。普通に雪の中をサクサクと登るだけ。

最後にちょっとだけ傾斜がキツくなります。


この先はもう入笠山の山頂です。入笠湿原からだとあっという間、恐らくゴンドラ山頂駅からでも30〜40分程度で登れてしまうのではないでしょうか。

360度の展望が広がる入笠山

真っ平らな入笠山の山頂が見えてきました。山頂には誰も居ないタイミングなのでしばらく貸切状態です。

360度見晴らしの良い山頂です。このタイプの山頂は強風に吹かれることも多いのですが、この日は嘘みたいに風がありません。

向こうには伊那谷と中央アルプス。

御嶽山、乗鞍から北アルプス。

諏訪盆地を挟んで八ヶ岳。

八ヶ岳もお天気良さそうですね。

諏訪湖に北アルプスも。

そして富士山、甲斐駒ヶ岳。

南アルプスは同じ山域なのでやはり近い。

気温はマイナス5℃ぐらい。風がないのでかなり快適な入笠山山頂でした。

そのまま戻ったら午前中のうちに下山してしまうので、大河原湿原側に下ります。


大河原湿原をワカンハイク

トレースが減ってきたのでワカンを履きます。別にチェーンスパイクやツボ足でも歩ける程度ではありますが、妻のワカンのラチェット調整などもしていたので(ラチェット式ワカン、女性用の靴サイズだとベルトの調整が少しシビアな気がします)、その確認も含めてここからワカンのスノーハイク。

この辺りもずっと舗装路になっているようです。


動物トレースがあちこちに。



大河原湿原から先の林道は手つかず状態なので、動物トレースを追って歩いてみたりとか。


大河原湿原も歩いてみましょうか。

入笠山は人気の山域なので結構にぎやかなのかと思ってましたが、予想外に静かな湿原貸し切りハイクです。




一休み。

入笠山、こんないくつもの高層湿原があるのですね(国内の高層湿原では最南端だそう)。グリーンシーズンにも一度来てみないと。

帰りは入笠山山頂を巻いて入笠湿原へ戻ります。

途中の展望台(八ヶ岳ビューポイント)から八ヶ岳方面。



富士山。

入笠花畑を下ります。ゴンドラの動いてる時間なので、さすがに少し人の姿を見るようになりました。


マナスル山荘周辺からゴンドラ山頂駅

マナスル山荘天文館。隣のマナスル山荘とは別の運営らしく、サイトに注意書きがありました。一体何が……。

そしてお隣のマナスル山荘。ももさんのブログで読んでいた名物のビーフシチューを一度食べたいと思っていたのですが、残念ながらこの日は休館日です(水木が休館日に充てられていることが多いみたい)。

ビーフシチュー以外にも美味しそうなメニューが多いので、一度営業日に訪れてみたいものです。

看板犬のあじくん。めちゃ人懐っこいわんちゃん(近づくといきなり背中を向けてお座りして「背中なでて」アピール?)。

かなり豪華な家をお持ちです。

あじくん、ココヘリ付けてます。

山荘エリアの前にある公衆トイレも使えました(多目的トイレのみ)。

再び入笠湿原。

そのまま下りても良かったのですが、ゴンドラ山頂駅の様子を見ておこうかなと。

片道10分程度の登り返し(入笠湿原が少し窪地になっているのです)。

八ヶ岳を目の前に滑れるゲレンデ。平日なので結構空いてます。

アイスクライミング用の人工ゲレンデもあるのかな。


右のアンテナがあるあたりが「アカノラ山」かな?

入笠湿原に一気に下りる。この辺りも雪がないと木道っぽい?

あとは登山道をゆるゆると下山。

駐車場に戻ってきました。かなりのんびり歩き回っていたので、車はすっかり入れ替わっています。

下山後のランチですが、富士見パノラマリゾートからすぐの甲州街道沿いにある洋食レストラン「かぶと」も良いのですが、今回は最初から別の場所に決めていたので……

2年ぶりのyatsugatake J&Nで絶品ビーフシチュー&フォアグラ丼

ということで久々にやってきた美濃戸口の「yatsugatake J&N」。なんと2020年の1月以来です!

まろくんいた。

冬季メニューのビーフシチューが久々に食べたくなってやってきたのです(前日にマナスル山荘が休みと知って、すぐにJ&N行きを決めてたのでした)。

まずはサラダから。

以前は確かなかったメニュー。奥さんが頼んだ「フォアグラときのこのココットごはん」。つまりフォアグラ丼!? 一口貰いましたが、見た目通りに美味しかった!

そしてビーフシチュー。ご飯はかなりボリュームあるので、よほど腹ベコでなければそのままで十分。

ここのビーフシチューの塊肉の大きさが半端ないのです。分かっていてもビックリ!

柔らかくてホロホロで…… おいしい。

最後にもう1個大きな肉の塊が出てくる(それなりに量のあるご飯が足りなくなる)。大満足です。

いつもJ&Nでお風呂をいただくことが多かったのですが、今回は美濃戸口と諏訪南ICの間辺りにある「もみの湯」に行ってみました。「樅の木荘」なる原村の公共宿泊施設が併設する日帰り温泉です。

露天風呂は源泉かけ流し、料金も650円(原村村民以外)と安めのいい感じの施設でした。かなり空いていたのは平日だったことが大きいのかな。

ということで、2022年初山は入笠山でした。あまり登山要素はありませんでしたが、静かで気持ちのいい雪山を歩き回ることができ、美味しい食事や温泉までたっぷり楽しんだ1日となりました。

YAMAP行動ログ



入笠山 / OKPさんの入笠山アカノラ山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

データ:yatsugatake J&N

  • 所在地:〒391-0011 長野県茅野市玉川11400-1418 美濃戸口バス停前
  • 定休日:木曜日
  • 営業時間:平日 11:00〜18:00/土日祝 9:00〜20:00
  • 公式サイト:https://j-and-n.jp/


データ:もみの湯(樅の木荘)