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東京になごり雪、多摩川を飛び回るツバメをOM-1のAI被写体認識AFで追いかけてみた

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昨日、3月23日の東京は朝から冷え込む中降っていた雨が、昼前にはなんと季節外れの雪へ。当初はみぞれ混じりだったものの昼過ぎには完全な雪となりました。

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当初は家で大人しくしているつもりでしたが、手元には雨に強いOM SYSTEM OM-1、東京には「電力需給ひっ迫警報」も出ていたことですし、部屋の電気を落として近所の多摩川河川敷まで出掛けてみました。

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さすがに突然の雪模様のせいか、多摩サイにも河川敷の郷土の森グラウンドにも人の姿はありません。
そんな中、水面にはたくさんのオオバンやカモたち水鳥の姿。

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水面を飛び回る黒い鳥が見えたので、写してみると尾羽根の長いツバメでした。

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もう少しほっそりしたイメージだったので、てっきりずんぐりむっくりしたイワツバメかと思ったのですが、ツートーンの入り方とよく見ると顔も赤いようです。

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それにしてもAI被写体認識AF(鳥)は凄い。昨年はイワツバメのコロニーの近くでたくさん飛んでいる中、さらにドットサイトを使っても飛び回るツバメの姿を撮ることはかなり難しいと感じていたのですが、OM-1を使うとたまに近くに飛んでくるだけのツバメの姿をファインダーのみで捉えることができます。

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天気が悪いのでどうしても感度が高くなってしまうのでそこまでシャッター速度も上げられませんでしたが、これが晴天の日ならもっとキレイに捉えることができたでしょう。

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ちなみにいくらAI被写体認識AFが凄くても、フォーカス位置が大きくズレた状態からAFを作動させてもなかなか被写体認識は作動してくれません。木に止まっている鳥などなら良いのですが、このようなシーンでは一瞬マニュアルフォーカスクラッチに切り替えて、ざっくりとピントを合わせてあげるとスムーズでした。

それにしても季節外れの名残り雪の中を、夏鳥のツバメが飛び回っているのはなんとも風情があります。

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いつものカワウたちの姿も。右側の2羽の隣に、セグロセキレイがちょこんといるのがかわいい。

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飛んでるアオサギなんてAI被写体認識AFならお手の物。従来機のC-AFやトラッキングAFでは油断すると(フォーカスエリアを外すと)前後のススキなどにピントを持っていかれることもありましたが、OM-1ではカメラが自動的に鳥の姿を捉え続けています。

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2羽のアオサギの着地がなんとなく連続写真のように重なった瞬間。とにかくシャッターチャンスが増えるので、今まで気づかなかったような瞬間に出会えます。

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この通りドットサイトは付けていません。しばらくドットサイトを使っていたお陰で、両眼視での撮影も少しできるようになりましたが、両眼視をせずに片目でファインダーのみを覗いても飛んでる鳥が撮れてしまいます(しかもズーム位置を最大望遠に固定したまま)。

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コガモの飛翔。この頃には雪はほぼ雨となっていました。

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たくさんの水鳥たちの姿。

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そんな中、またツバメの姿。昨年あんなに苦労したツバメ(イワツバメですが)の撮影ですが、ドットサイトも使わずにファインダーで追えることが楽しくて、つい夢中になってしまいす。

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そんなツバメの姿を追いかけていたところ……

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AI被写体認識AFが後ろのオオバンに持っていかれてしまいました。というかオオバンが水の上を走ってる!?

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そんなオオバンに私の気持ちも持っていかれて、水上ダッシュを撮り続けてしまいました。羽の力を借りてるとはいえ、完全に「右の足が沈む前に左の足を出せば水の上を歩ける」のそれ。

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再びツバメへ。この2枚はトリミングをしていません。600mm相当の画角でツバメが、この大きさに写る距離でもピントを合わせてファインダー内に捉えていられる。昨年、野鳥を撮るようになったばかりの自分にとっては、かなり驚きの撮影体験です。

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さらにこの2枚も撮影したままの画角。実際に覗いているファインダーに、飛んでいるツバメがこの大きさで映し出されていることの驚き。これはカラスでもなければハトでもないのです。よく考えたら先ほどのアオサギ(国内では最大のサギ、羽を広げるとめちゃデカい!)よりも大きく写っているような……?

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正直カメラが新しくなったことによる細かな画質の違いについて、ディティールが解像がどうとか線の太さとかノイズとかダイナミックレンジ云々…… は全く気にしない訳ではありませんが、個人的はさほど重要ではありません(まあ新しい方が良くなってるはずよね、程度の気持ち)。
しかしながら、新たな撮影体験を得ることで、今まで自分には撮れると思わなかったシーンを狙えることが分かったり、それなら次回こんな瞬間があれば挑戦してみようと思える要素については本当にワクワクします。

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これまでオリンパス時代のE-M1シリーズに搭載されてきた「5軸手ぶれ補正機構」「プロキャプチャーモード」「ライブバルブ」「ライブコンポジット」「フィッシュアイ補正」「星空AF」といった機能がそうだったように、OM SYSTEM OM-1のAI被写体認識AFも私の撮影体験を大きく変えてくれる出会いになりそうです。

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少し前にワークマンで買った1500円の防水透湿素材ハット、こんな天気の日の撮影にいい感じでした。

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先日買ったばかりのコンパクトな野鳥図鑑。まだまだ野鳥初心者の自分は身近な100種類から覚えていきたい。

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