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伊豆諸島・八丈島へ:夜行フェリー橘丸で東京都の離島に行く

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10月30日、31日と伊豆諸島の八丈島に行ってきました。前日29日の夜に東京竹芝埠頭からフェリーで出発、初日は八丈富士と三原山のハイキング、2日目は島内を一周ドライブしつつ遊んできました。

今度こそ八丈島:もっとTokyo&しまぽ通貨を利用して

9月に予定していた八丈島行きが台風で中止になってしまったのですが、その仕切り直しとして再び八丈島旅行を計画しました。今回も土曜日深夜に竹芝埠頭から船で出発、日曜に島で一泊して月曜日夕方の飛行機で羽田に戻る計画です。
伊豆大島に行った際も似たようなプランでしたが、土日旅に比べると行きの船が空いていたり、日曜の午後から観光客が減ることもあり月曜日に掛けて比較的快適に過ごすことができます。これは山も同じ。

今回も宿泊は「もっとTokyo」を利用し、現地の支払いでは「しまぽ通貨」を利用、帰りの飛行機も長らく使いみちのないまま半端に余っていたマイル消化で取ったりと、結構お得に旅を楽しむことができました。
しまぽ通貨については以前も記事にした通り。10,000円分の商品券を7,000円で購入できる、島嶼地域の宿泊旅行商品券。一定額が宿泊施設専用なので泊まりの旅行に限りますが、3割引相当なので結構大きいです。

八丈島は伊豆諸島の伊豆七島ではもっとも本土から遠い島で、東京からの距離は約280km(伊豆諸島の有人島だと八丈島の南60kmに青ヶ島があります)。他の東京都島嶼部と同じく、東京都に属する太平洋の離島です。

東京(本土)〜八丈島間は伊豆大島同様に東海汽船が運航する大型客船「橘丸」が1日1便(1往復)、そしてANAの飛行機が1日3便運行しています。船は片道10時間、行きは東京からの夜行便なので寝てる間に八丈島に行けますが、八丈島→東京便は日中の運行となるので、1日潰す余裕がない場合は飛行機を利用することになると思います。飛行機だと1時間弱なのであっという間です(料金は片道約1.5万円)。

土曜夜の竹芝埠頭で橘丸に乗船

ということで土曜日夜の竹芝客船ターミナル。夏に伊豆大島に行ったとき以上に人が少ない。

今回は2等和室、ネット予約割引で片道8890円。発券はターミナルの窓口で行います。

外に出て先に出港するさるびあ丸を見送ります。てっきり八丈島行きの方が先かと思ってましたが、このさるびあ丸は横浜にも寄港するらしく、それで早い出港だったようです。

今回乗船するのは三宅島、御蔵島を経て八丈島と東京を結ぶフェリー「橘丸(たちばなまる)」、さるびあ丸と同タイプの大型客船になります。出港時刻は22時半。

15分前になると乗船が始まります。夏に比べるとダイビングや観光、釣り客も少なめのようです。


出港、橘丸船内の様子

船内の雰囲気はさるびあ丸によく似ていますが、白色系で真新しい病院のようだったさるびあ丸に対して、黄色い船体に合わせてか照明が暖色寄りです。

トイレはウォシュレット完備、シャワー室もあります。

さるびあ丸同様に運転免許証を差し込むと購入できるアルコールの自販機など。

レストランは出港から1時間ほど営業しています。

ある程度予想してましたが、2等和室は1組1部屋で割り当てられました。1人で1部屋使っている人も見かけました。季節的なものと、あとはやはり土曜夜発(日曜朝着)便はそれなりに空いているのでしょうか。夏の伊豆大島の際もそんな感じでした。

1人分のスペースは寝るだけならば十分ですが、1区画1人で(部屋によって5〜10人)きっちり詰め込まれるとそれなりに息苦しそうなので、あまり混みそうな時期の利用は考えてしまうかも。
消灯時間までは壁に設置されたテレビを見ることも可能です。

荷物を一旦各スペースの頭上にあるコインロッカーに片付けたら、出港からしばらくはデッキでビールを飲みつつ、東京湾の夜景を楽しむなど。



レインボーブリッジをくぐってしばらく良い感じですが、城南島沖を過ぎると後は羽田空港や東京ゲートブリッジが遠目に見える程度で航路はかなり暗闇となって行きます。



東京湾の上でも星はそこそこ見えますね。

外は冷えてきたので船内に戻ります。2等和室に枕はあるので(右側に転がってる黒いやつ)、1枚100円の毛布を2枚ぐらい借りれば普通に眠れますが、今回はテント泊用のマットと枕を持参しました。

コンセントは部屋に2箇所のみ。相部屋になった場合は、端を割り当てられた人以外は諦めた方が良さそう。

レストランや一等以上のエリアではWi-Fiも使えるようですが、2等区間はほぼ電波は入らないのでスマホに入れておいた書籍を読んだり、ビールを飲んで消灯までを過ごします。東京湾を出ると波の影響が出てくるので、船酔いしやすい人はスマホや読書、アルコールには注意した方が良いかも。

出港から1時間ほどで消灯になり、部屋は真っ暗になるので後は寝るしかありません。波やエンジンの影響で船内が揺れたり、音もそれなりに響きますが、ノイキャンイヤホンをして普通に眠ってしまいました。耳栓やイヤホン、アイマスク(途中寄港の際、都度電気が付く)を準備しておくと快適に眠れると思います。

三宅島、御蔵島に寄港しつつ八丈島へ

朝方4時半過ぎに最初の寄港地の三宅島。目が冷めたので、デッキに出て真っ暗な三宅島を見ておきました。

続いて6時頃の御蔵島寄港は眠かったのでスルー。写真は妻撮影(三宅島が見えていますね)。

船内のレストランは8時から営業するということで、7時半過ぎに目覚ましをかけて起きました。デッキに出ると既に進行方向に八丈島の島影が見えていました。

朝食を食べにレストランへ。

オムライスを狙っていたのですが、寝起きであまり食欲がなかったので、たぬきうどん(800円)。味は薄味で普通です。

窓から見た外の海。外洋にしては思ったほど波はないかな?

外洋を航行する船なので、レストランの椅子は床に鎖で固定されています。本格的に時化ると食事どころではないぐらい揺れるのでしょうね。

再びデッキに出ると、かなり八丈島が近づいてきました。正面の山が八丈富士です。この日の天気予報は1日曇りでしたが、思いの外晴れているようです。


八丈島の形と2つの主要港、そして八丈小島

ここで八丈島の形を確認しておきましょう。八丈島は少し西寄りに傾いた南北に長い瓢箪のような形をしていて、北西に八丈富士(西山: 854m)、南東に三原山(東山:701m)と2つの火山由来の山を擁する太平洋上の島。2つの山の間、瓢箪のくびれ部分は平地になっていて、中央には八丈島空港、さらに市街地が集まっています。島の西7.5kmには現在は無人島となっている、八丈小島があります。

主要港はくびれ部分の両側にあり、フェリーが発着するのは北東側にある底土港がメインですが、波の具合によって反対の南西側にある八重根港が使われることもあります。

八重根港(左)と底土港(右)、港周辺の平地が市街地になっている

さて、船の左舷に八丈島と太陽が見えているということは、島の西側に回り込んでいることになります。島の東側にある底土港の方は、波が高いのかもしれません。

船の右舷からは八丈小島がよく見えています。フェリーが底土港行きだった場合は、恐らく八丈小島をここまで近くから見ることはできなかったでしょう。

八丈小島の東側、断崖が続いていて、上陸できそうな場所は見当たりません。確かに島の東側には風が吹き付けていて波が高そうです。

八丈本島、こちらの方が少し波が穏やかでしょうか。

八重根港が近づいてきました。港の奥に見えているのが島の南側にある三原山(の1/3ぐらい)。

八丈小島と八丈富士、この間の海を抜けてきました。

2つの山の間に平地があるというのかお分かりになるでしょうか。ここが瓢箪島のくびれ部分です。


八丈島上陸、レンタカーを借りる

八丈島に初上陸。時刻は9時を少し過ぎたぐらい。到着予定時刻は8時55分なので、ほぼ定刻通りでしょうか。

すぐにレンタカーの送迎が来ていたので、そのまま乗り込みます。

今回2日間のレンタカーを借りた「アルマージ57 レンタカー」。2022年7月にオープンしたばかりの新しいレンタカーで、前回の計画時に予約した宿の情報で知りました。ネットの八丈島レンタカー情報などにはまだ掲載されていなかったりするので、現時点では穴場かもしれません?

車は中古車ばかりですが、島内のレンタカーはだいたいそんな感じみたいです。軽自動車を中心にまずまずの台数がありそう。

今回割り当てられたのがこのホンダ ライフ。借りる際にキズの確認などはなく、おおらかなノリです。2日分(1日+8時間)免責込で11,000円でした。

前世はNTT東日本の営業車だったようでオドメーターは10万キロを軽く越えていましたが、パワーがないこと以外は特に問題もなく2日間走ってくれました。タイヤはなかなかギリギリな感じ……。

上り坂で踏んでも全然登らない車ですが(島内は中心地を除くと高低差がかなりあります)、島で飛ばしても仕方ないですし、他に走ってるレンタカーも似たりよったりなので、煽られるようなこともないと思います。
三原山方面や島の南側を回る場合はかなり狭い道が多いので、軽自動車が何かと取り回しが良いかも。ただしこの手の車に4人フル乗車となると、重くて全然走らなそうな気もします……。

ということでここから島内観光というか、初日は八丈富士と三原山のハイキングですが、長くなってしまったので一旦切ります。



日本の島 15号 (八丈島) [分冊百科]

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