4月22日〜24日の立山滞在中日(23日)に、立山登山を楽しんだ記録です。
- 2023年の春立山は雄山と龍王岳・浄土山へ
- 雷鳥沢キャンプ場から一ノ越へ
- 雪の少ない登山道から雄山山頂へ
- 久々の春の雄山
- ライチョウを探しに浄土山&龍王岳へ
- いつも展望最高な龍王岳
- ようやく浄土山のライチョウに出会う
- 浄土山から下山
- 登山ルートとGPSログ
2023年の春立山は雄山と龍王岳・浄土山へ
昨年のゴールデンウィークは別山からの立山縦走(周回コース)の予定が、強風により雷鳥沢から別山のみのピストンとなってしまいました。今年こそ周回…… という気持ちもありましたが、昨年からあまりしっかり山を歩けてなかったので、以前の記録を見返してみても今はちょっと体力的に厳しいかも。
ということで、しばらく春には登ってなかった雄山と、いつもライチョウに出会わせてくれるお気に入りの浄土山・龍王岳の2箇所(3座)だけ回ることにしました。

雷鳥沢キャンプ場から一ノ越経由で雄山に登って、再び一ノ越から龍王岳、浄土山から室堂平に下りるコースです。結果的には今の私達には丁度いいボリュームでした。それなりに疲れましたし、稜線上のライチョウも見られて、もちろん雪の立山の景色も堪能しました。

雷鳥沢キャンプ場から一ノ越へ
登山計画よりも少し早く起きて行動するつもりが、結局いつも通り起きられず。朝4時とか5時とかまだ冷え込む日の出前からシュラフから出て行動できる人、本当に凄い……。
ほぼ計画通りの朝7時過ぎ、稜線から太陽がすっかり顔を出してからのスタートです
しばらくブルドーザー道を歩いて一ノ越方面を目指します。
振り返って別山方面。日曜日ですが、登山者の姿は殆どありません(スキーはチラホラ)。周回コースだったらなかなかに静かな山歩きを楽しめたかもしれません。
ブルドーザー道が立山室堂山荘方面にカーブするあたりから一ノ越方面に登って行きます。トレースは踏み抜いてるものが多いので、前日の名残でしょうか。この日は比較的気温が低いままだったので、午後まで雪は締まっていて歩く分には快適でした(スキーは大変そう)。
しばらく登って振り返る。まだようやく雷鳥荘あたりの高さまで登り返した感じ。
締まった雪面をまっすぐ登って行くだけ。別山ほど傾斜はキツくないのでスムーズ。
ようやく室堂平を少し見下ろすぐらいの標高に。日本海の水平線も綺麗に見えています。
ハイマツ帯やライチョウの足跡があると寄り道。今回はコースタイムに余裕を見て、ゆっくりライチョウを探しながら歩こうと考えていました。でも居ないんだなこれが。既に何処かに出掛けてしまったのか……?
雄山山頂を見上げて。結構大きな落石が落ちてきてるんですね……。
一ノ越到着。朝はよく晴れてましたが結構雲が出てきましたね。
一ノ越から御山谷方面。
あまり遠くまでは見えないけど北アルプス一帯はよく見えています。
雪の少ない登山道から雄山山頂へ
それでは雄山山頂へ。雪が残ってるのはコースの半分ぐらい。チェーンスパイクでも行けなくないけど一部は結構カチカチに凍ってるのでしっかり爪のあるアイゼンの方が安心でしょう。
登れる雪面もありますがこちらは普通にコース通り。雄山は赤いマーキングが登り道、黄色いマーキングが下り道として指定されています。かなり雪も消えて登山者も増えてくるので、夏道に沿うのがスムーズ。
急登なのでそれなりに高度感あるんですよね。
先程(御山谷より)はLUMIX G VARIO 45-150mmの45mm、こちらはM.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PROの25mm、やはりOM-1とPROレンズの方が解像感はありますかね。
富山市内まで見えてます。前日は晴れながら結構空気が霞んでいましたが、この日は雲はあるけど空気は澄んでいる感じ。
雪がない部分は本当にない。今回は昨シーズンまで使ってた古いアイゼンを持って行きました。ツメの減りを気にせずガシガシ使えます。雄山山頂から立ち上ってるような雲がカッコいい!?
早いスタートの人たちはもう下りて行きます。黄色いペイントが下山路。
時間は9時半頃、よく見ると突然室堂からの登山客が増えています。アルペンルート始発組(富山側)もスタートしたようです。
結構すごい!
凍ってる場所はこんな感じ。
三ノ越まで来たらあとひと息。
久々の春の雄山
雄山山頂に付きました。11月には何度か登ってますが、春に登ったのは別山から縦走してきたとき以来。
せっかく雄山に来たらやはりあそこには登っておきます。
尾山神社、峰本社神殿。大汝山にも人の姿が見えますね。
別山までの稜線、剣岳。次回、縦走するなら反時計回りでこちら側から歩いてみるのがよいかも。
東尾根から黒部ダム方面。
富士山までは見えないけど八ヶ岳は見えてます。
今回は諦めた縦走路。かなり雪が少ない。
室堂平。真ん中奥の雷鳥沢から歩いてきたと思うと意外と横移動もしてますね。
次は向こうの龍王岳へ向かいます。
ライチョウ用?のLUMIX G VARIO 45-150mmで色々ズームしてみます。
白山。手前は有峰ダム(有峰湖)かな。
アルペンルート(雪の大谷)。
雄山を下りて行くと一ノ越にはかなりの人の姿。
まだまだたくさん登ってきます。やはりこの時期は登山者よりもバックカントリーの人が多いのかな。
ライチョウを探しに浄土山&龍王岳へ
続いて浄土山へ。
こちらも結構雪が消えて土が出ています。
ハイマツ帯の周辺をライチョウを探しつつ登って行きますが、なかなか見つかりません。
龍王岳山頂、あそこから滑る人いるんだ……。
こんなとこ絶対ライチョウいそうなのに(いない)。
浄土山側から見る雄山は結構好き。
浄土山南峰に来ました。
ザックを置いて龍王岳へ。
ここからスキーで滑るのすごいなぁ……。
いつも展望最高な龍王岳
さて、龍王岳山頂。さっき登った雄山をバックに。
構えてるカメラが……。
龍王岳から見る立山の稜線が好き。剣岳も立山連峰の一部というのがよく分かるし。
東尾根から御山谷、黒部ダム方面。こちらもカッコいい。
五色ヶ原から南。
称名滝の侵食の谷。雪崩の巣だけあって跡が凄まじい。
LUMIX G VARIO 45-150mmのワイド端とテレ端で雄山山頂。
剣岳。
気がついたら一気にガスが西の方角から上がってきました。そろそろ戻りましょう。
ようやく浄土山のライチョウに出会う
上がってきたガスが青空を埋め尽くして行きます。
完全にガスに飲まれた浄土山南峰。行動食を食べて休憩していると、ライチョウの声が聞こえてきたのでしばらく探してみましたが、思ったよりも遠くにいたみたいで諦め。今回は思いの外会えないぞライチョウ。
そしてすっかりガスに飲まれた浄土山稜線を北峰へ。
ガスの中、ハイマツ帯から体を出してるオスライチョウを発見しました!
横に回り込んでまずは広めに。
そしてLUMIX G VARIO 45-150mmの300mm相当がようやく火を吹く(そうでもない)。
……と思ったら向こうから別のオスの鳴き声が聞こえて、飛んで行ってしまいました。ギリ目視できる距離で2羽のライチョウが縄張り争いをしているようです。
その後、姿を見失ってしばらく歩いていたら、いきなり岩陰にいました。多分、さっきのオスと同じ。
かなりアクティブななオスであちこち歩き回っては周囲を監視?してるようです。
あら、カップルだったのね…… と思ったけど、よく見たら手前もオスですね。
にらみ合う訳でもなくじっとしてるオス2羽。翌日も室堂でこれに近い光景がありましたが、縄張り争いをしてたかと思ったら近くで静かにしていたり、ライチョウさんの考えてることはなかなか分からないものです。
この足跡もカップルの足跡かと思ってたけど、オス同士だったりするのかな。
浄土山から下山
先程の活動的なオスライチョウを見ているうちに、浄土山の北峰を少し通り過ぎていました。
浄土山は下山ポイントを間違うとちょっと面倒なので、ここを見逃さないよう。
このちょっとした岩場の隙間を斜めトラバース気味に下りて行くのが一番安全。他の場所を下りよう(登ろう)とすると行けないことはないのですが、ハイマツ帯だったり浮石のガレ場だったり(以前ハマった)、斜度的にも雪の緩む時間には歩きたくない感じです。
ここまで出たらもう好きに下りて行くだけ。
向こう側は斜度的にもちょっと嫌な感じなんですよね、特にこの時期、雪が緩む午後になると。
積雪期の浄土山。写真正面を真っ直ぐに登れる(下れる)ように見えるけど、上の方のガレ場やハイマツ帯が歩きにくいのと、小規模ながらやはり雪崩れているようですし、写真の右側を回り込むほぼ夏道に沿って行くのが安全そう。右中央あたりの大きな岩がいい目印になります。これよりもっと大外を右回り。
そして浄土山を登って行くライチョウの足跡。飛べるけど滑空からの上昇はできても、いきなり上に飛ぶのは苦手なのでしょうか。
室堂平に下りてきました。雲の中にうっすら見えているのは雄山です。
登山はここまで。みくりが池温泉にて軽いランチ、ビールがうまい!
以上、立山滞在中日の登山の様子でした。
とりあえずGW前に立山には行けたことでGWの予定は丸々開いていたのですが、以前から気になっていたエリアの宿が取れたので、お天気はやや微妙そうながら1泊だけそこに行く予定。あとは極力混み合う場所は避けて、自宅周辺でのんびり過ごすことになりそうです。
登山ルートとGPSログ
立山(雄山・龍王岳・浄土山) / OKPさんの龍王岳(富山県)・立山(雄山)・浄土山(富山県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
カメラはライチョウ&望遠用の「LUMIX DC-GF10+LUMIX G VARIO 45-150mm / F4.0-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」と他全部が「OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」。
今週のお題「何して遊ぶ?」