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楽器演奏に音楽観賞:AKG K240 Studioは周囲の音がよく聴こえるモニターヘッドホン(夏は少し蒸れる)

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楽器演奏、DTMから音楽鑑賞にも使えるヘッドホン、AKGのK240 Studioについて。

ギターの練習用に買ったモニターヘッドホン

自宅での楽器演奏、DTMの際に使うモニター用のヘッドホン、以前からいくつかのモデルを使っていますが、今年の春頃にAKGのK240 Studioを買ってみました。4ヶ月弱使ってみましたが、これがなかなかいい感じで、今では楽器演奏の用途だけでなくかなり使用頻度の高いヘッドホンになっています。

AKGはオーストリアで創業された老舗の音響機器メーカーで、プロ用のマイクやヘッドホン機材で有名です。K240はロングセラーとなっているヘッドホンのシリーズで、一昔前はK240 Monitor(K240M)というモデルが定番だった記憶。現在はこのK240 StudioやK240 MKIIなどの後継(派生)モデルが販売されています。

K240は以前の職場にもあったので(K240Mだったかも?)音や装着感の良さは知っていましたが、少し前から始めたギターの練習用途に買ってみました。


楽器演奏やモニター用のヘッドホンはSONYのMDR-CD900STやMDR-EX800ST(イヤホン)を使っていますが、MDR-CD900STは密閉型ということもあって長時間使っていると、耳が疲れたり耳の周りが少し痛くなりがち。イヤホンはケーブルがギターのネックやボディに触れるとギター本体の響きがタッチノイズになってしまうことがわかり、装着感の良いヘッドホンが欲しかったのが選んだ理由。

AKG K240 Studio

ということでAKG K240 Studio(K240ST)。現在売られているモデルは末尾に「-Y3」と付いていますが、これは国内代理店のヒビノによる3年保証モデルの型番のようです。

K240 STUDIO | プロフェッショナル・スタジオヘッドホン

  • モデル:AKG / K240 Studio
  • 形式:ダイナミック型、セミオープン
  • ドライバー:30mm
  • 最大入力:200mW
  • 感度:91dB/mW
  • インピーダンス:55Ω
  • 再生周波数帯域:15 - 25,000Hz
  • 本体重量:約240g
  • コード長:約3.0m(着脱式)
  • 付属品:ステレオミニ→標準変換プラグ

特徴的な丸いイヤーパッドのちょっとクラシカルな外観。

ケーブルは片出しで左側のドライバの付け根部分が着脱式のコネクタになっています。

キャノンコネクター(XLR)をひと回り小さくしたような端子で「ミニXLR」でいいのかな? 断線などしたらケーブル交換で修理できますし、サードパーティ制のケーブルに交換することも可能です。

ケーブル長3mとかなり長めなので、自宅で使う際は結束テープなどで適宜ケーブル長を調整すると良いでしょう。ヘッドホン端子はステレオミニ(3.5mm)ですが、ねじ込み式のステレオ標準(6.3mm)への変換プラグがセットになっています。

音圧感度はヒビノ公式サイトでは104dB/mWになってますが、これは誤りのようで正確には91dB/mWのようです。一般的なイヤホンに比べるとやや低めではありますが、一般的なスマートフォン等で使うならば問題ないレベルだと思います(iPhoneだと余裕を持って鳴らせますが、Pixelだと結構フルボリューム近くまで上げる感じ)。

K240が鳴らしにくいというのはネットでよく見掛けますが、もしかしたら業務用の600Ω仕様だったK240 Monitorの話と混ざっているような気もします(K240 Studioは55Ω)。K240 Studioは一般的な電子楽器や音響機器で使う分には十分、あと後述する特徴のこともあってあまりスマートフォンや携帯音楽プレーヤーで使うことは少ない気がします。

装着感は最高、ナチュラル外音取り込みなセミオープン型

さて、このAKG K240 Studioで特筆したいのは装着感の良さ。
個人差はあると思いますが、大きめのイヤーパッドは耳をすっぽり覆うように装着されるので、耳を押しつぶす圧迫感がありません。合皮のヘッドバンドも頭を軽く押さえる感じで、装着感がとても良い。

そしてセミオープン型なので、装着中に外の音が普通に聴こえます。つまり遮音性は全くない、ナチュラル外音取り込み仕様!? 外の騒音やエアコンの音も聴こえますし、本体からの音漏れもそれなりです。
これは良し悪しですが、ヘッドホンを使っていてもチャイムの音や家族からの呼びかけに気づけるので個人的にはアリ。外音を遮断したい場合は、別のヘッドホン/イヤホンを使います。

肝心の音ですがとにかく自然。モニターヘッドホンなので、飾り気のない素直な音ですが十分な解像感もあり、CD900STほど分析的な感じでもなく、音楽リスニングにも十分適していると思います。そもそも私がな味付けのないモニター的な音で音楽を聴きたいタイプなので好みに合っていることもありますが。

基本的にはミキサーに挿しっぱなしなので、夜に音楽を聴く用途、ギターを含む楽器練習、大きめの音で鳴らしたい動画などほぼこればかり使うようになってしまいました。

ただし夏になってきてからはからはエアコンを効かせていても、使っているうちに耳の周りにうっすら汗をかいてしまうので、その際はイヤホンに切り替えることも増えてきました。そんなときはモニター用ではありませんが、このあたりの着脱が楽で素直な音の格安イヤホンを愛用しています。

以前は6000円台で買えたのですが、最近少し値上がりしてしまったようで今は7000円台後半となってしまったようです。それでも非常にコスパの良いヘッドホンだと思います。