府中用水の分水が流れる地元の緑地にてミヤマアカネを撮影。
最初は水辺を中心にトンボを探していましたが全然いなくて、水辺を少し離れた草むらを歩いていると比較的低空飛行で飛んでいるトンボがいました。翅に特徴的な褐色の紋があるこのトンボはミヤマアカネ。
腹が赤くて縁紋(翅の端にある小さな紋)も赤い(ピンク?)のがオスです。
多摩では比較的目にする機会があるトンボですが、地域によってはかなり数を減らしている種類だそう。橙褐色で縁紋が白いのがメス。メスは交尾してるときしか見たことがなかったので、普通に見たのははじめて。
見るといってもだいたいオスばかりで、同じ場所で複数のオスとメスのミヤマアカネが飛んでいるのに遭遇するのは初めてでした。最初は1〜2匹いるな…… と思っていたのですが、気がついたらその数倍の数のミヤマアカネが同じ場所で飛び回っていました。いるところにはたくさんいるものですね。
何も無いところで短い低空ホバリングをして、しばらくすると近くの草に止まるような動きを繰り返しています。広範囲をランダムに飛び回ったり、オスにしても縄張りを持っている感じではなさそう? 相変わらず飛んでるトンボを撮るのは難しいですが、ホバリングの間に上手くピントを合わせられたらなんとか……。
見ていると赤と橙褐色の他に、中間ぐらいの腹の色のミヤマアカネもいます。縁紋は白ですが体の特徴(腹がくびれている)はオス。未成熟のオス(橙褐色)が徐々に体の色が赤くなりかけている状態でしょうか?
トンボのオスとメスですが明らかに色や模様形が違っていて一目で分かる種類もいれば、未成熟なうちはメスと同じ色をしたオスがいたり、本来は違う色のはずがオスと同じ色をしたメス(オス型メス)などもいたりして、なかなか初心者泣かせなところがあります。これは腹が白っぽいのと腹の太さでメスかな?
オスとメスは尻尾(腹)の先に付いてる器官でも見分けが付くようなのですが、これも種類によって特徴が違うので、図鑑などと照らし合わさないと自分のようなトンボ初心者には難しい。これもメスかな。
縁紋がややピンクになってきたこちらはオス。
微妙な角度ですが腹が白っぽいのとシルエットでメス?
やや成熟?から徐々に成熟オス。
赤く成熟したオス。1年前だったら「アカトンボだ」ぐらいにしか思わなかったと思いますが、違いが分かるようになると面白いものです。
草むらから大きな虫が飛んでいったな…… と思ったらオオカマキリでした。空中で方向転換したり、思ったより器用に飛べるんですね、カマキリ。こいつは忙しくまたすぐに飛んで行ってしまいました。
すぐ近くに別のオオカマキリ。こっちは全然動かず……。
なんだか頭が大きくてアンバランスなトンボがいました。
先日、昭和記念公園のヒマワリ畑で大量に飛んでいたウスバキトンボのメスですね。こちらはアカトンボっぽけど、アカトンボの仲間ではないトンボ。このようにぶら下がって止まるのが習性だそう。
初めて訪れた緑地でしたが、たくさんのミヤマアカネを見られて楽しかったです。