やや久しぶりに野川を歩いてきました。
OM-1の新ファームウェア(Ver.1.7)が公開されて早速アップデートしたので、そのテストも兼ねて野川へ。8月の連日猛暑の頃よりは多少気温は下がったものの、まだまだ猛暑の激しい日でした。
この日、2番目によく目にしたシオカラトンボ。全体的に枯れた個体が目立ちます。
産卵中のギンヤンマ、この他にも数ペア目にしました。以前は、以前は都市部ではあまり見ないトンボだと思っていましたが、気にするようになると割とどこでも見ることができるトンボなのですよね。
そしてこの時期に野川で一番目にするのはやはりハグロトンボ。オスは美しい金緑色。オスに比べるとメスはやや地味ですが、オスとメスを同時期に同じぐらいよく見る種類です。
歩いているだけでこれだけいるハグロトンボ、ちょっと分かりにくいか?
ハグロトンボが飛び交う季節になりました。ここは野川、東京の住宅地を流れる緑豊かな多摩川の支流… pic.twitter.com/n2laOaUqsQ
— OKP (@iamadog_okp) 2024年9月6日
あちこちでオス同士が争うように飛び回っています。特定の縄張りがある感じではないのですが、突如として勃発する。その後、すぐ近くの草にそれぞれ止まったりする。遊んでるわけじゃないと思いますが……。
ごちゃごちゃとした背景をバックに、まあまあ素速く飛び回るハグロトンボでOM-1新ファームウェアの様子見など。改めてまとめますが、気持ち良くなったかなぁ……? まだなんとも言えません。
トンボを見ていると遠くを見る癖がおろそかになり、すぐ近くにカワセミが居たことに気付かないまま近づきすぎて飛ばれてしまうこともちらほら。
クズの花が咲いていました。
先週末、台風10号の接近に伴う大雨から数日が経っていたのでもうすっかり水は引いていたかと思ったら、河川敷にまだまだ水たまりやぬかるみが残っていました。野川公園付近、国分寺崖線からの湧水が多い左岸は場所によってはいつもぬかるんでいる場所もありますが、これは右岸です。
これも野川公園あたりの右岸、ゴミのあるラインまで水位が上昇していたことが分かります。
もう少し下流、大沢の里のあたりにある流れ込み。いつもは細い側溝を少ない水が流れているだけなので、歩いて渡ってますがご覧の通り。河川敷も増水した水が流れたことでかなり土が剥き出し担っています。
自然観察センターの中は木道の破損により半分ほどのエリアが通行止めとなっていました。しょうぶ池の先はこれからの季節、彼岸花が見られる群生地ですがそれまでに修繕は間に合うでしょうか。
リスアカネ。羽の先に斑紋があるアカトンボ。
マユタテアカネもいました。
この木の枝はいい場所なのか、リスアカネとマユタテアカネが何度か取り合いをしていました。
先日のマユタテアカネに続き、東京の平野部でもアカトンボの季節になりましたね。
後ろから大きな音がしたと思ったらトチノミが落ちて割れていました。うっかり頭に直撃したら痛そう……。
ゴミが物語る増水時の水位。大雨が降ると野川のライブカメラを見る習慣がありますが、この夏はかなり水位の上昇する日が何度かありました。
再びハグロトンボを撮ってみたりなど。
以前から野川のハグロトンボは毎年見ていますが、昨年の秋からトンボに関心を持ったことで、今季は飛んでるハグロトンボの撮影にも挑戦。でもやっぱり難しいな……。
産卵中のメス。ピークになるとこのような川面の植物、障害物にたくさんのメスが並んで産卵している姿が見られるようになります。
この日もフラフラと飛んでいたウスバキトンボ。この時期、住宅地や公園、駐車場などで1匹だけふわふわと飛んでいる赤とんぼ(ただしアカトンボ属ではない)はウスバキトンボだったんですね。これも簡単に撮れそうでなかなか上手く撮影できません。
河川敷にキラキラとしている場所があったので何かと思ったら、たくさんのアゲハチョウが集まって水を飲んでいました。アゲハチョウの仲間はこのような集団吸水を行うことがあるそうですが、野川でこんな光景を見るのは初めてです。一度にこんなたくさんのアゲハチョウを見たのも初めて。
どうやら14羽ものアゲハチョウ(ナミアゲハとアオスジアゲハ)が集まっているみたい。少し離れた場所にはもう数羽の集団もあったのでこの近くだけで20羽近いアゲハがいるようです。
特別珍しいチョウではありませんが、このような光景に遭遇できると何だか嬉しくなります。
動画も撮ってみました。
川でアゲハチョウがたくさん集まって水飲んでた。ナミアゲハとアオスジアゲハ🦋 pic.twitter.com/QvHyB6Rd5E
— OKP (@iamadog_okp) 2024年9月5日
野川大沢調節池の様子を見に来てみました。越流堤に多くのゴミが引っかかっているので、先日の増水時には調整池に水を取り込んでいたようです。
普段はテニスコートとして開放されている調整池にはまだ水が溜まっていました。コサギが一羽。
調整池からの排水路。
プールのように水が張られた調整池。水が引けばすぐに排水されるという訳ではないようです。
野川大沢調節池の中にカワセミが数羽いました。
盛んに水面に飛び込んでいましたが、この浅い水たまりに小魚とか居るのかな?(オーバーフローし野川の水なら生き物が居て当然ですけども) 見ていた限りは獲物を捕らえた様子はありませんでしたが……。
カワセミとコサギ。
排水後のテニスコート、清掃作業などはどうするのでしょうね?
奥の調整池にも水を流していたようです。
こちらの調整池に溜まった水はポンプを使って1段上のテニスコート脇の水路に排水されるようです。
増水から数日後の野川ですが、この日は平和な時間が流れていました(若いアオサギが増えた)。