1年半ぶりにモバイルバッテリーをアップデートしました。今月発売されたばかりのCIOのUSB充電器一体型のモバイルバッテリー「SMARTCOBY Ex03 SLIM PLUG & CABLE」です。
- 久しぶりにUSB充電一体型モバイルバッテリ
- CIO SMARTCOBY Ex03 SLIM PLUG & CABLE
- USB充電器にUSBケーブルまで一体型
- モバイルバッテリーでもコンセントでも30W出力
- 軽量とは言えないけど重すぎない重量!?
- 決してコンパクトではないけど……
久しぶりにUSB充電一体型モバイルバッテリ
コンセントに直接差して本体を充電したりUSB充電器として使える、一体型のモバイルバッテリー(ハイブリッド型モバイルバッテリー)。2017年にAnker PowerCore Fusion 5000が登場して大ヒット商品に、Anker以外も含めて後続機種も様々発売されましたが、容量やサイズ感が絶妙なこともあってか、今となってはPD非対応モデルだというのに、未だに販売が続いているぐらいの大定番アイテムとなっています。
自分もこのFusion 5000や後継のPowerCore III Fusion 5000を愛用していましたが、USB PDに対応した「III」でも最大出力18Wと、さすがに現在では見劣りするスペック。後継モデルで気になるものもありましたが、微妙に重量増だったり、出力が1系統になっていたり「プラグの位置そこでいいの?」みたいな感じで、なかなかこれというモデルがありませんでした。
昨年からは10000mAhクラスの軽量モバイルバッテリーとUSB充電器をバラで運用するスタイルに変更していました。重量的にも一体型とほぼ変わらないですし、登山などでUSB充電器が不要なときは軽量化できるなどメリットもあって、これは我ながらいい判断だったと思ってます。
あと最近気になっていたのが、無印良品の「急速充電ができるモバイルバッテリー付充電器」でPD20W、2系統出力。5000/10000mAhの2容量の展開で、本体価格の安さも魅力的(無印良品はJBRCの加盟企業です)。
急速充電ができるモバイルバッテリー付充電器 5000mAh USB-C/A | 無印良品
急速充電ができるモバイルバッテリー付充電器 10000mAh USB-C/A | 無印良品
CIO SMARTCOBY Ex03 SLIM PLUG & CABLE
そんな感じでしばらくハイブリッド型モバイルバッテリーは使っていなかったのですが、先日発表されたCIOの新製品がなかなか魅力的なスペックだったので購入してみました。
自宅も出先もこれ1台!30W出力対応の全部入りモバイルバッテリー“SMARTCOBY Ex03”が応援購入サービス「Makuake」にてプロジェクトスタート | 株式会社CIOのプレスリリース
SMARTCOBY Ex03 SLIM PLUG & CABLE | 株式会社CIO(シーアイオー)公式HP 充電器・モバイルバッテリーメーカー
個人的に魅力的だなと感じた、この製品の特徴
- 8000mAh容量のモバイルバッテリー
- USB充電器一体型
- USBケーブル内蔵+USB-C端子1系統
- PD30W出力(モバイルバッテリー/USB充電器使用時)
- 重量223g
モバイルバッテリーの容量は8000mAh、やや中途半端なようですが5000mAhクラスでは今どきのスマホをフル充電するにはちょっと物足りない。かといって10000mAhクラスになると本体サイズ重量の増加も大きくなるので、サイズの嵩みがちなハイブリッド型の落とし所としてなかなか面白い容量ではないでしょうか。
USB充電器にUSBケーブルまで一体型
形はやや厚みのあるカード型(?)。
裏側、短辺部の中央に折り畳みのコンセントプラグが付いています。
プラグ内蔵と合わせて最近増えてきたUSBケーブル内蔵タイプ。ケーブルを使わない際は本体サイドの溝に収まるようになっています。
タッチセンサーによる残量表示。反応は決して良いとは言えずタッチで反応したのか実感しづらいかも。
ハイブリッド型の弱点は重量バランスにより壁コンセントなどから抜けやいことと、ACアダプター同様に隣接するコンセントへの干渉(大きな本体が邪魔になる)ですが、どうでしょう。
壁コンセントに差した場合は隣接するコンセントへの干渉はなし。また平らな形状のおかげで壁に張り付くような形で安定しています。この手の製品は外出先で使うことが多いと思いますが、コンセントの位置や周囲のスペースは必ずしも一定ではないので、それなりに相性はあるでしょう。
コンセント間が混み合った電源タップのの場合はやはり隣には干渉しますが、これは過去のPowerCore Fusion 5000も同様。本体サイズがあるので、復数口のあるタップで使う場合は端に付けるなど場所は選びます。
ケーブルが一体型のモバイルバッテリーって便利そうだけど、もしケーブルが断線したらただの文鎮では? なんて思っていましたが(特に通常時にストラップ運用されるタイプ)、SMARTCOBY Ex03は内蔵ケーブルを取り出すと、裏からもう1つのUSB-C端子が現れます。
ケーブルはフラットタイプで長さは15cmなので、充電先機材とあまり離すことはできませんが、スマホを重ねて充電したり、カメラ等に充電する程度なら十分です。またコンセントに挿しっぱなしの状態でUSB充電器として使った場合は、バッテリーの劣化を抑止する完全パススルー機能が搭載されているとのこと。
- パススルーに関して、付属の取説には「接続したデバイス側が優先して充電」とありますが、公式サイトには「(バッテリーが空になっているとき)バッテリーに充電しながらスマホなどへの充電にも対応」と記載されていて、どっちなんだろう?
モバイルバッテリーでもコンセントでも30W出力
給電性能はモバイルバッテリー時、USB充電器としてコンセントから給電のどちらでも、最大でPD30Wの出力。スマホの急速充電はもちろん、MacBookAirなど一部のノートパソコンへの給電も可能です。.
内蔵USBケーブルだけでなく、2個目のUSB端子にUSBケーブルを繋いで給電した場合でも同様に30Wの出力があることを確認できました。
コンセントに繋いでUSB充電器として使う場合、内蔵ケーブルだとかなり短いので、ノートPCなどに使う場合は別途USBケーブルを1本携行しておくと良さそう。
2系統の出力を同時に使った場合は、2ポート合計15Wの出力となります。
軽量とは言えないけど重すぎない重量!?
重量は実測で222g。一般的な10000mAhモバイルバッテリーが190〜200g程度なので軽量とは言い難いけど、10000mAhクラスのハイブリッドタイプ(ケーブル別)が260〜280g程度なことを考えると、なかなか絶妙な重量だと思います。
10000mAhではそこそこ軽量なCIOのモバイルバッテリーと45WUSB充電器、ケーブル1本を組み合わせた場合で280g程度、モバイルバッテリーをAnkerの5000mAhに入れ替えるとトータル200gなので丁度この中間ぐらいですね。8000mAhの一体型としては無駄のない重量に仕上がっていると思われます。
決してコンパクトではないけど……
一方で本体のサイズは決してコンパクトとは言い難いかも。コンパクトな10000mAhよりも一回り大きく、感覚としては一昔前の15000mAhクラスに近いサイズ。普段の外出時に5000mAhや10000mAhのモバイルバッテリーを入れてる無印良品のポーチには入りませんでした。
手持ちのハイブリッド型、AnkerのPowerCore Fusion 5000(初代とIII)と並べてみました。長辺と1.5倍ぐらい伸ばして、少しだけ薄くしたサイズ感。
まあケーブル一体型ですし直接バッグ(バッグインバッグ)に入れておくので十分かな。
ここ1年ほどは用途によって5000mAhと10000mAhのモバイルバッテリー2個とUSB充電器があれば十分だと思っていたのですが、テント泊登山の際にスマホの他にカメラの充電にも使うと(携行するカメラ用バッテリーの本数を最近少し減らしているのもあり)ややギリギリだったこともあり(緊急時のために5000mAhぐらいは残しての下山が前提)、10000mAhクラスをもう1つ増やすか迷っていたところに、この製品が出たのでハイブリッド型、ケーブル内蔵といったメリットも含めて使ってみることにしました。
18000mAhでトータル400gを超えているので、20000mAhクラスを1台(軽量モデルで350g程度)よりもやや重量は嵩みますが、紛失や破損対策にもなるのでやはり2個持って行くスタイルは維持したいかなと。
あと登山や旅行の際に持っていくか迷っていたUSB充電器も今後しばらくは携行する必要がなくなるかも。