4月4日、ようやく晴れたので川崎市内を流れる桜の名所、二ヶ領用水を見てきました。この日回ったのは久地円筒分水より上流側、開花状況はほぼ満開で一部に蕾の場所も見られました。この土日の暖かさで一気に残りの開花も進んだと思われるので、週明けには用水路の水面を流れる花筏が見られるのではないでしょうか。
いつもは用水沿いを歩くのですが、この日はお気に入り桜スポットを効率よく回ろうと思い、一部南武線でショートカットしました。本当は稲城市内の三沢川も回りたかったのですが、相変わらず見事な桜に思いの他足を止めてしまい二ヶ領用水のみになりました。もう少し朝早くから行動していれば(いつも言ってる)。
久地円筒分水
最近は毎年桜の季節に足を運ぶのがお約束になっている久地円筒分水からスタート。JR南武線 津田山駅で下車して、平瀬川がトンネルを流れる丘陵を越えて久地円筒分水へ向かいます。
今年は久地円筒分水から流れる川崎堀(二ヶ領用水の本流)の上に橋が作られていたので(現在のものは仮設っぽい感じですが)、川崎堀の上から円筒分水と両岸の桜を見ることができる構図が生まれました。
新たな久地円筒分水のビューポイントが誕生しましたね。
最近お気に入りの軽量スナップレンズ「OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II」だけで行ければいいなと思っていましたが、結局ここにくると超広角が欲しくなってしまうのです(Pixel 6aにて)。
中望遠はGF10とLUMIX G 42.5mm F1.7
久地の里公園、久地さくら緑地
久地円筒分水から上流、一級河川となる二ヶ領本川沿いも桜の名所が続きます。
府中街道沿いの久地の里公園。
久地さくら緑地
久慈駅から宿河原駅までも桜の見所がいくつかありますが、丁度久慈駅に南武線が来るタイミングだったので、宿河原駅までひと駅ショートカットしました。二ヶ領本川と宿河原用水の合流点などは花筏が溜まっている様子が楽しめるので、週末以降は歩いて移動するのがおすすめの区間です。
宿河原用水
二ヶ領用水の桜名所としては武蔵小杉周辺や、住吉ざくら(渋川)と並んで人気の宿河原用水。川幅の狭い用水路の両岸から桜の枝が伸び、用水沿いは親水施設として遊歩道が整備されたお花見スポットです。
宿河原用水と五ヵ村堀の交差も見られる川崎市緑化センター。
川崎市緑化センターから二ヶ領用水竣工400年記念碑のあたりは南武線の線路と用水が接近するので、電車に桜を絡めた構図を狙ってみるのもいいかも。花見客がどうしても入ってしまうので流し撮りで。
宿河原用水の桜は見頃で花見客の姿もたくさん見られましたが、今回はなるべく人の写り込みが少ないものを中心にセレクトしています。
南武線と宿河原用水を交差する、船島川橋梁。屈まないとくぐれない高さの橋の上を南武線が通過する宿河原用水の有名ポイント、南武線が来るのを待ち構えている人で常に賑わっています。柵の変わりに金網が貼られているのみで、電車の車輪がど迫力で目の前に見えるのが下流側。
こちらが上流側。電車と桜の花を絡めるならどちらがいいか…… 迷いますね。
下流側に続いてる桜も入れたいなど。
やはりここも人が多い場所なので流して人を消してみる!?
上流か下流かの他に、右岸か左岸かの選択肢もありますね。
南武沿線道路と多摩川沿線道路の間も大きな桜の木で密度が高くなるポイント。
多摩川の二ヶ領宿河原堰。この堰上の右岸から宿河原用水は取水されています。



ニヶ領本川上河原線
さらに登戸駅から稲田堤駅まで移動して、二ヶ領用水もうひとつの取水堰である二ヶ領上河原堰(上河原取水口)へ。堰の下には菜の花が中洲を中心に黄色い花を咲かせていました。


ニヶ領本川上河原線(橋本橋までの準用河川区間、その先は一級河川区間のニヶ領本川となります)は宿河原用水に比べると全体的に遅めでまだ蕾が多く残っていましたが、この土日で満開となっていたことでしょう。
ニヶ領本川上河原線は三沢川と立体交差した後、宿河原用水同様に南武線と交差します。
宿河原用水に比べると桜の密度はそこまでではありませんが、自分が最初に二ヶ領用水の桜に気付いたのが、南武線の車内から見掛けたこのニヶ領本川上河原線だったで思い入れのある区間です。
この蕾ももう咲いているころでしょう。
以上、久地円筒分水からニヶ領本川上河原線に掛けての桜の様子でした。この週末で桜のピークは完全に過ぎてしまうと思いますが、用水路沿いの桜は散り際にも花吹雪や花筏が楽しめるので、今年も最後までこのあっという間の桜シーズンを堪能したいものです。