先週末あたりの多摩川の河川敷、左岸と右岸数か所の朝活まとめ。
府中のキジが体を膨らませたところろと、菜の花畑の稲城のキジ。オスのキジは最初結構いかつい顔をしてるなと思っていたけど、ずっと見てるうちにだんだんかわいく見えてきました。
この日最初に見た稲城のキジ。この時期、河川敷に出るとそこかしこでホロ打ち(母衣打ち)をするオスキジの鳴き声が聴こえてくるので、鳴き声を頼りに探しているとすぐ見つかります(肉眼では見えない草むらの中もホロ打ちの瞬間だけ見えることもあります)。少し遠かったのでホロ打ちする瞬間を確認して次へ。
遠いアオジ。
先ほどのノイバラの中にいるキジとは別個体を双眼鏡で見つけました。これはそこまで遠い訳ではなかったので、しばらく観察スタート。
かなり遠い河原にも1羽のキジが歩いています。たまに開けた場所を歩いてるキジがいますが、目立ちすぎ。
隠れていたキジはホロ打ちの際には全身を出しがち(隠れたままやるのもいます)。
ホロ打ちの背中側。
こちらも気付いたのか、たまたまこちらを見ただけか。
このオスキジの観察をしばらく続いているとつがいだったことがわかりました(右側の菜の花の影にオスもいます)。枯れ藪よりも草むらだと多少メスが目立ちます。
とはいえ全身を見せてくれる訳でもなく、草むらの中から顔と背中だけ。メスが見られると嬉しい。
お食事中。
さえずるガビチョウ。
菜の花バックのモズ子と青空バックのモズ男。
川の上を飛んでいたノスリ、翼がボロボロです。
尾羽根から風切羽までちょっと痛々しいぐらいボロボロに……
カラスがやってきて追い回します、モビングと呼ばれる行動でしょうか。
ノスリの翼はカラスのアタックが関係しているのかまた別の理由なのか。
ヤブの中でいつも鳴き声は聞こえるけどなかなか姿が見えないウグイス。この個体は目立つ場所が好きなのか、同じような場所を移動しながらホーホケキョをたくさん聞かせてくれました。
動画でも。
いつも河原のあちこちからホーホケキョは聞こえるけど姿の見えないウグイス。この個体はずっと目立つ場所で鳴いてくれた pic.twitter.com/UunYU3orJU
— OKP (@iamadog_okp) 2025年4月16日
ヤブの中に踏み込むと不用意にキジを見つけるよりも先に飛ばしてしまうので最近は控えていたのですが、獣道のない場所に移動したかったので飛ばれる覚悟で歩いていたらやはり…… しかもメス、オスと立て続けに。つがいの邪魔をしてしまったようです、ごめん。
実は個体数がかなり多いことが分かったキジですが、飛んでいる姿を見るのはいつもこれ。地上を歩いたり走って移動しているのは見ますが、日常の移動のために飛ぶことは少ないのでしょうか? あと長距離を飛ぶというよりはバサバサと飛び立った後はスーっと滑空していく感じ。そういえば同じキジ科のライチョウもよく滑空する飛び方をしていましたね。
ツバメの姿も河川敷で毎回見かけるようになりました。
別の日の朝。この日も遠い河川敷を歩くキジ。この開けた場所をナワバリにしてる同じ個体なのか……。
手前の枝のホオジロがとまりました。
この日もウグイス。前回と同じ枯れヤブの枝っぽいですね。目立ちたがり屋の同じ個体か?
それにしてもこの空の色。夏日となるぐらい気温の上がった日ですが、空はずっとこんな感じのくすんだ青空。春霞にしても酷いなと思っていましたが、どうやら黄砂が飛来していたよう。
空気の霞と違って鳥を観察する距離での影響はなかったようで、ホーホケキョの口の中までよく見えました。
こんな青空。カワウのV字飛行。
アオジ。
若芽が伸びるノイバラの中のキジ。
ちょっと遠いですが菜の花に囲まれた(ように見える)中にキジがいました。
真正面ホロ打ち。
しばらくウロウロしながら菜の花構図を見せてくれたキジでした。
菜の花とホオジロ。
最近見かけなくなってきたと思いましたが、菜の花の中の水溜りにオオバンたちがいました。
そして冒頭のキジ。こちらが背の高い木と草むらの影から見ていたこともあり、過去一で距離が近かったかも(とはいえキジとこちらの間には川が流れているのですが)。
ホロ打ちの後に羽毛が逆だった瞬間。尾羽根が長く細長いフォルムのオスキジですが、こうして見るとやっぱりライチョウの仲間だなと思います。
双眼鏡でまじまじと見ていると、改めて美しい鳥だと思います。最近まで気づきませんでしたが、近所にこれだけ派手な鳥がこんなにたくさん暮らしていたなんて。珍しい鳥だから国鳥なのかと思っていましたが、これだけ身近に暮らしている鳥だからこそ選ばれているのかもしれませんね。
こちらの気配に気付いたのか、ただの気まぐれか、向こうの草むらの中に去って行きました。
1ヶ月ほど前に偶然見かけてから積極的に探すようになった多摩川のキジですが、闇雲に探し回っていた当初に比べると、最近は行けばどの場所でも(オスなら)確実に見られるようになりました。繁殖期なのでオスの鳴き声(ホロ打ち)を頼りにすれば居ることは確認できますし、キジが居そうな場所に無闇に踏み入れるよりは見晴らしの良い場所から双眼鏡を頼りに探すと見つかりますね。
また多摩川での鳥見の頻度が上がってから超望遠800mm相当のM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISでも望遠が足りないと感じるようになり、テレコンのMC-14が付けっぱなしになりました(最大560mm→1120mm相当になります)。これだけの超望遠となるとファインダー画角がかなり狭くなるので、観察対象の正確な位置を把握するために双眼鏡の重要性が上がっています。