そういえば今シーズンはまだ見てなかったなと多摩川のイワツバメを見に行ってきました。
イワツバメはおなじみの(燕尾がある)ツバメと同じツバメ科の野鳥で春になると繁殖のために日本に飛来します。名前の通り山間部の岩場に巣を作りますが、建物や橋梁などのコンクリート構造物に集団で営巣することで市街地でも同じもの鳥となっています。
多摩川だと古いコンクリートの関戸橋がイワツバメのコロニー(集団営巣地)として有名だったようですが、現在関戸橋は架替え工事中で旧橋は既に撤去されているので、その周辺の多摩川や支流に掛かる橋などに営巣地を移したようです。今年最初にイワツバメの群れを目撃したのは3月後半、関戸橋近くの空でした。
この日向かったのもそんな多摩川周辺にあるコンクリート橋のひとつ。近づいてみると、さっそくたくさんのイワツバメたちがヒュンヒュンと橋の周囲を飛び回っていました。
普通のスリムなツバメとは違って、ずんぐりした丸っぽいボディに白黒のツートンカラーのイワツバメ。この体で器用に空と飛び回り、営巣地のある橋の下を頻繁に行き来しています。
羽ばたきながら複雑な動きで飛んだかと思えば、羽を固定しての滑空も。滑空は動きが一定なので比較的撮りやすいですが、似たような姿勢の写真になりやすいので、色々な動きを試行錯誤しながら追ってみます。
空ばかりバックにしていてはつまらないので、その他の背景が入るように狙ってみたりなど。
コロニーがあるコンクリート製の橋。恐らく橋桁と橋脚の角などに巣を作っているのでしょう。
河川敷の新緑が目立つ季節になってきました。
たまにまとまった数で上空を飛び回ったりするので、そんなタイミングはやっぱり空を撮る。
この日は晴れてましたが、ところどころ雲もあって空バックの場合、背景は青から白までまちまち。
口開け。
水を飲む瞬間を撮ろうと水辺でも狙ってましたが、うまいこと撮れませんでした。難しい!
水面を背景にして。
こっち見た?
ヒナへ届ける餌を運んでいるのか巣材の泥を運んでるのか?
今回はイワツバメということで久々にドットサイトを使用しました。やはり素早く飛び回る小鳥を撮る際にはあると便利な道具。ドットサイトを使っているとどうしても観察よりも、結果を求める競技や狩り釣り(狩り)のようになってしまうので最近は野鳥撮影の際はあまり使わないようにしていました。
テレコンバーター(MC-14)は天気が良かったので(光量があるので)途中装着していましたが、記事で使った写真はこの最後の写真を含めて3枚のみ(exifは残しておきます)。よほど被写体が離れている場合でなければ、数の多いコロニー周辺での撮影なら800mm相当あれば十分ですね。