多摩川緊急対策プロジェクトとして床止め工へ改築された大丸用水堰。まだ左岸低水護岸の工事が一部残っていますが、郷土の森公園バーベキュー場内の工事フェンスが撤去されたので様子を見てきました。
旧大丸用水堰の撤去、床止め工の設置はゴールデンウィークの前に完了していましたが、河川内の土砂撤去などの作業が残っていたためか、多摩川左岸の高水敷内、郷土の森公園バーベキュー場の一部には工事用地としてのガードフェンスで閉鎖されていました(河川内への立ち入りに関しては曖昧でしたが)。今週に入ってこのフェンスが撤去されているのをライブカメラで確認したので見てきました。
※府中市のサイトでは閉鎖期間は6月20日までとなっています。
治水工事に伴う「郷土の森公園バーベキュー場」の一部閉鎖 東京都府中市ホームページ
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まずは、この数日前に右岸側から見た様子も合わせて。朝から降っていた雨が小ぶりになった土曜日の午後。是政橋の少し上流、南武線鉄橋の下あたり。工事車両が少し残るのみで高水敷はかなりスッキリ。
左岸側の郷土の森公園サッカー場と野球場の前に並ぶ工事車両。
南多摩水再生センターの放流口。雨ということで雨水が多めか。
河川内の土砂が取り除かれて床止め工の下は右岸から左岸まで水が繋がりました。
河川内にあった中州の土砂が撤去される様子はこの記事内でレポートしてます。
軽い増水と濁りが入っているので帯工がほぼ見えなくなっています。
是政排水樋管からの流れ込み。
週末ですが雨の1日なのでバーベキュー場の利用者も見られません。河川内はバサーらしき釣り人の姿がちらほら。床止め工に上流からの水が流れているのは右岸側の1/3ぐらい。
魚道。
改築後の大丸用水堰を右岸から。床止め上下の澪筋は完全に右岸側に寄っているので、平常の水量でもウェーダー等を履いても歩いて渡るのは難しそう(流れが強く危険という意味で)。
上流側。やはり普段より水量が多い。
バサーとガサガサか。もう生き物がその辺まで入っているのか、何かの調査なのか。
もう左岸側まで魚が入っているのでしょうか。自分もかつての堰周辺は流れの中でルアーでのナマズ釣りを楽しんでいましたが(流れに乗ってめちゃ引く)、いつしかバスが釣れることが増えてきたので(そのまま再びバス釣りが楽しくなってしまうのを危惧して)現在はお休み中。でもナマズ釣り楽しいんだよなぁ……。
人の姿がないバーベキュー場。右側に見えている青いガードフェンスがこの数日後に撤去されます。
こうして見ると是政排水樋管の流れ込み部分の一部を覗いて、ほぼ低水護岸も完成しているように見えます。
左岸のサッカー場前に積み上げられた土砂。来月後半の工事終了までにはこの土砂も消えていることでしょう。
雨の日でもサッカー場は使われています。
新しい低水護岸はサッカー場の手前で切れているように見えますが、既にある低水護岸の上に工事用のスロープとして土砂で覆われている状態で、野球場の手前まで護岸はあるみたい?
野球場が終わったあたりからは低水路と高水敷の境目がないように見えますが、武蔵野線、南武線の下あたりは仮の低水護岸のような石積みの護岸が見えています。
これ、前からあったかな? 手前側の帯工ブロックの上を歩いて釣りをした記憶はあるのですが……
是政橋の下流、是政ソフトボール場が終わったあたりから、左岸側に低水護岸が現れます。樹林帯に覆われた中に存在しているかは不明。
そして数日後、ガードフェンスが撤去された左岸です。
まだ一部、ロープと柵は貼られていますが、低水護岸部分なのでバーベキュー場の一部閉鎖は終わったと判断して良さそう。ちなみに河川内側は普通に回り込めてしまいますが、とりあえずロープ部分の護岸に入って欲しくないという意味に受け止めました。
今月頭の大雨で土砂に埋もれてしまった左岸の床止め。大きな変化は次の大雨まで見られないでしょう。
右岸まで水が繋がったことで新鮮な水が入ってきてるとは思いますが、長らく淀んでいた水のせいで帯工に付着した汚泥が残っているのか、風が吹くと下水とは異なる生臭い水の匂いが漂います。
工事が終わってあれが消えてくれたら、もう少し水が動くようになると期待したいですね。
しかしこれだけの土砂を運び出すのだろうか?
是政排水樋管からの流れ込みの中も既に藻だらけ。これはまあ仕方ないのか。
この部分、子供など水路内に突っ込むと護岸が急で危ないので、簡単な柵的なものは残しておいた方が良いと思います。
あとバーベキュー場のある高水敷から繋がっていて低水護岸が少し張り出して一段低くなったスペース。以前は堰の下の完全に河原だった部分も、今後はバーベキュー場の一部ということになるのかな?
ひとまずこれで郷土の森公園バーベキュー場は全面が利用可能となりました。週末になったら早速バーベキュー客に利用されることになるでしょう。