2025年7月13日に東京の多摩地区で開催された自転車ロードレース大会の「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」を多摩川に架かる多摩大橋で見てきました。

東京オリンピック東京2020の自転車ロードレース会場(コース前半)となった東京の多摩地域。そのコースの一部を使ったロードレース大会「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023」が2023年12月に開催され、再び多摩地域の市街地を走るロードレース大会が行われることになりました。
2023年は八王子市の富士森公園から多摩丘陵を中心に多摩地区の8市を走って、東京2020のスタート地点だった武蔵野の森公園を目指すコースでしたが、今回は再び武蔵野の森公園がスタート地点となり、日野市の他、多摩川左岸の昭島、福生、羽村、青梅市を加えた多摩13市に跨るコースとなりました。多摩丘陵と多摩川沿いを走り、青梅市では山岳エリアを周回してゴールをを目指す、多摩川遡上コースです。

大会の開催は交通規制のお知らせと共にポスティングや市報、市内各所のポスター掲示で告知され、オリンピックのテストイベントを含めると今回で4回目ということもあり、地元民にも少しずつ市街地のロードレース大会が馴染みのあるものになってきているかもしれません。
せっかく地元で大きな大会が開催されるのだからどこかで観戦したいと思いましたが(2023年は告知は確認してたのに見逃した)、府中市内はパレードラン区間、東京2020やテストイベントの際に観戦した稲城の尾根幹線もやはりレース序盤なので、今回はもう少し先で見ようかなと。かといって周回エリアやゴールがある青梅まで行くような自転車ファンでもないですし、せっかくなら馴染みのある多摩川の近くで…… と先日昭島から日野に掛けてどこかいい場所はないかと歩いてみた結果、多摩川の多摩大橋に行くことにしました。

先日は多摩川の牛群地形に行くのに青梅線の東中神駅からスタートしましたが、この日は中神駅から。

武蔵野台地の段丘崖を2回下って多摩川を目指します。


途中で2回横切った用水路は中沢堀。


新奥多摩街道はレースコースなので既に交通規制中。


多摩大橋北の交差点は多摩大橋を渡った選手が新奥多摩街道に90度カーブして突入するポイント。既に交通規制は始まっていますが、歩道と横断歩道の移動は可能です。

赤いアーチが特徴的な多摩大橋に到着しました。観戦客の姿がチラホラ見えますが、混雑はなく好きな場所で見られる感じ。中継を見ているとスタート地点やゴール地点は大勢の観戦客が集まっていたようですが、大半の沿道や青梅の周回エリアにしても自由な雰囲気でレース観戦が楽しめたようです。

天気は見ての通りの薄曇り、朝方は最近猛暑日が続いた東京にしては過ごしやすい気温となりました。昼頃に掛けて日差しも強くなり気温もグングン上がっていったので、朝方のレース開催は正解だったと思われます。もちろん週末とはいえ、主要な幹線道路を封鎖する市街地レースなのでこの時間帯なのだとは思いますが。

武蔵野の森公園を7時半にスタートして多摩丘陵を走り抜けた選手たちが多摩大橋にやってくるのは、1時間後の8時40分過ぎ。是政橋を渡ってアクチュアルスタート、稲城から八王子、日野市とお馴染みのエリアを走るレースの様子をYouTubeの中継で見ながら選手たちがやってくるのを待ちます。
ちなみに多摩地区の市街地を走るのは男子だけで、女子のコースは青梅の周回区間のみ。走行距離も男子133.8kmに対して女子33.5kmと大きく異なります。素人的にはせっかく大規模に交通規制するのだから男子も女子も見たいな、なんて思ってしまいますが(2023年大会は女子コースも8市に渡っていましたし)色々と難しい理由があったのでしょうか。

選手の通過が近づいてくると、先導するパトカーや白バイ、各チームの車両など大会関係車両が次々に眼の前を通り過ぎます。

そして多摩大橋を走ってくる選手たちの姿が見えました。

先頭集団から少し離れて大集団。スタートから1時間経っても殆どバラけてないものなのですね。やっぱり通過は一瞬のことで、アワアワして写真はちゃんと撮れませんでしたね(笑)

こちらは先頭集団に続く大集団。

あれよあれよという間に選手たちが眼の前をビュンビュンと走り去って行きました。設定を変えて流し撮りにしている暇も殆どなかった。

サポートカーはSUBARUのレヴォーグ。東京2020やテストイベントはトヨタ車も多く走っていましたが、国内のロードレース大会はSUBARUがサポートに力を入れてるみたい。
SUBARU×J SPORTSサイクルロードレース | SUBARU


あっという間のことだったなと多摩川右岸の上流側を見ると用水路の分岐がありました。

これは昭和用水ですね。右側の太い流れは多摩大橋を超えると、先日見た昭和用水路多摩川放水路水門に流れているのだと思います。

多摩大橋北交差点では交通規制解除のタイミングを巡って警察や大会スタッフが走り回っていました。しばらく待って無事に通行再開。ご苦労さまでした。


中沢堀や段丘崖の段差を見ながら駅へ。




和田橋は段丘崖に架かる橋で多摩大橋に繋がっています。


ということで多摩大橋でのTHE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025観戦でした。多摩地域の市街地での自転車レースが行われるようになったのは東京2020以来のことですが、私のようなロードレース競技にはあまり興味のない人も含めて沿道で観戦、応援する人の姿が見られるのは、やはり普段の生活で利用している生活道路で行われていることが大きいのだと思います。

そんな見慣れた景色の中で行われ、限られた時間であっという間に終わり元の日常に戻って行く公道レースは他のスポーツ観戦ともまた違った魅了がありますし、次の開催があればまた観戦してみたいと思っています。