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榛名山・掃部ヶ岳を歩いて伊香保温泉 洋風旅館 ぴのんに泊まる

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群馬県の伊香保温泉に行ってきました。

初めて伊香保温泉に行った

3月は妻の誕生日がありリクエストにより月山ももさんのブログで何度も紹介されている伊香保温泉の「洋風旅館 ぴのん」を予約しました。

実は伊香保温泉を訪れたのは今回が初めて。東京多摩から車で150km弱と程よい距離で(八ヶ岳より近いぐらい)、有名な温泉地として名前は知っているものの、伊香保温泉も榛名湖、榛名山もこれまで完全にノーチェックでした。

今回は宿の食事と宿泊が目当てなので登山の予定は当初は考えていませんでしたが、せっかく伊香保温泉まで行くなら榛名湖や榛名山にも立ち寄ってみることにしました。
伊香保温泉に宿泊した翌日は、個人的に一度訪れてみたかった吾妻郡長野原町の八ッ場ダムが伊香保温泉から近い(車で45分ぐらい)ということで、ダム建設により廃線となった線路を利用したレールバイクに乗ったり、八ッ場ダムの見学をしてきました。

車で榛名山・榛名湖を目指す

7時過ぎに出発して関越自動車道で渋川伊香保ICへ。最近はガソリン価格が上がってることもあり普段より高速道路の巡航速度を下げてみたところ、高速走行で20km/L近く走ることが分かり、気持ち的にも速度を出しているときより楽なので今後はこの方向で行こうかなと。中央道とは八王子から先は制限速度80km/h以下ですものね。

さて、伊香保温泉から榛名湖への峠道(渋川松井田線)といえば、マンガ(アニメ)『頭文字D』の舞台としてもお馴染み(作中では榛名→秋名)。作品ファンという程でなくとも、世代的に普通に通っている作品です。Googleマップを見ると峠道を登りきったあたりに「イニシャルD」とだけ表示されたスポットがあって何かと思ったら、作中のダウンヒルレースのスタート位置に渋川市が設置したご当地マンホール(デザインマンホール)がありました。

マンホールはこの他にも伊香保温泉に6箇所、渋川市内に数ヶ所設置されてるそう。公道レースなんて反社会的な題材の作品を自治体がご当地アニメとして積極的にコラボしてるのは面白いものです。案内看板には整地巡礼者によるシールがベタベタに貼られていました。

榛名湖畔には無料の駐車場がいくつかあり、公衆トイレが設置されている場所もありますが、ビジターセンターや登山口に近い駐車場のトイレは冬期閉鎖中でした。利用できたのは南岸?の観光案内所前駐車場の公衆トイレ。

榛名山・硯岩〜掃部ヶ岳ハイキング

榛名山は赤城山、妙義山と並ぶ上毛三山のひとつで、山頂部にカルデラ湖(榛名湖)を持つ成層火山。カルデラを囲むように複数の外輪山があり、最も有名なのは榛名湖の東にある円錐形の「榛名富士」。最高峰は西側の「掃部ヶ岳」(1,449m)で、どちらの山も登山口から1時間前後で登れるので、この日はこの掃部ヶ岳と途中にある「硯岩」という展望の良い岩峰に立ち寄ります。

登山口と掃部ヶ岳周辺のトレッキングマップ。登山を目的に榛名山を訪れる場合は、榛名富士や烏帽子ヶ岳とセットでぐるりと外輪山のピークを繋ぐコースで歩く人も多いようです。

登山道はよく整備されていますが、雪解けの季節ということもあって、一部足元がぬかるんでいます。

この階段を登ると分岐があってここで一端硯岩へ。



硯岩。外輪山の中腹に突き出した大きな岩峰で、榛名湖越しの榛名富士が見える展望スポット。


お天気はやや曇り気味でしたが、榛名湖に写る榛名山がよく見えます。


硯岩はクライミングスポットにもなっているようで、ボルトや残置ロープがありました。


榛名湖は赤城山の赤城大沼と同じぐらいの小さな湖ですが、レストハウスやボート屋が集まっているのは南西岸のこのあたり。榛名山側にはビジターセンターや大きな駐車場、榛名山山頂まで行けるロープウェイなどがあります。

榛名富士の山頂付近にロープウェイの駅が見えます。この通り、山頂付近は木に覆われていてそこまで展望がある訳ではないみたいです。

先ほどの分岐に戻って今度は掃部ヶ岳へ。東斜面の登山道ということもあって雪解けにより足元はドロドロ。ローカットのトレッキングシューズなのであまりこういう道は歩きたくなかったですが、この季節は仕方ない。

分岐から山頂までの半分強は丸太で土止めした階段ですが、今回はこの階段が大変ありがたかった。

こちらはあまりありがたくない。

北側の斜面にはまだ雪が少し残っています。

日向に出ました。

山頂の少し手前に榛名湖の南半分を見下ろせるポイントがあります。少し晴れてきました。このタイミングで硯岩が良かったか。

掃部ヶ岳山頂に出ました。

南側にある李ヶ岳は「すもんがたけ/すもうがたけ」と読むようです。

山頂の展望は榛名湖側はイマイチで南東方角が少し開けています。見えているピークは天目山と幡矢ヶ岳?

榛名湖と榛名富士は木の隙間から北側の半分が見えます。


榛名湖周回、ロマンス亭の舞茸天丼

下山して観光案内所前駐車場の駐車場へ。青空が出たのでこの天気での榛名富士リフレクションを期待しましたが、少し風が出てしまったようです。湖畔にはバス釣りのエレクトリックモーターを付けたローボート。

ランチは湖西岸の観光エリアの中にある「ロマンス亭」に来てみました。

榛名湖畔ではワカサギを名物にしている飲食店が多いようですが、自分が気になったのは……

この「舞茸天丼」(1200円)でした。

大きな舞茸の天ぷらが数個、春らしいふきのとうも入っています。この日は宿の夕飯を楽しみにしているので、ランチは食べすぎにならないようにと思っていましたが、天ぷらのインパクトの割にはご飯の量は普通で、ハイキングの後に丁度いい分量でした。

こちらは妻が注文したワカサギフライ丼。ワタのほろ苦いワカサギと甘辛いタレでこちらも美味しかったですが、個人的には舞茸天丼がオススメです。

ロマンス亭前の湖畔から。風は少し落ち着いたけど再び雲が……。

ウェーディングしているのはバス釣りだと思われます。榛名湖畔は小さな山中湖感がありますね。

湖畔をぐるりと周って東岸の駐車場にやってきました。林の向こうに見えているのは榛名富士。「富士山国有林」とは大きく出たな。


対岸に掃部ヶ岳。榛名富士程ではないものの、綺麗な形をしています。

掃部ヶ岳の右手前をズームすると硯岩。より規模の大きな岩櫃山や妙義山にしてもですが、火山形成が生んだギザギザとした岩峰を見ると群馬っぽい風景、なんて思ってしまいます。

オレンジ色の屋根が目立つザ・タワー榛名湖。

いかにもという名前が付いている外輪山の「烏帽子岳」。

榛名湖ロープウェイの乗り場にやってきました。なんだか面白い形?のロープウェイですね。

2台のゴンドラが連結というか連なって運行されているようです。


高根展望台から見る上州パノラマ

頭文字Dな榛名の峠道の途中にある高根展望台で車を停めました。

ここからは伊香保温泉から関東平野北部、上州エリアの山が一望できます。

正面のいかにも成層火山な山は小野子山、右奥隣は子持山。左奥の雪山は谷川岳エリア、小野子山と子持山の間の奥が武尊山や尾瀬方面の雪山のようです。

日光方面はやや雲の中で平野部を挟んで赤城山。空気が澄んでいればもう少しクッキリ見えることでしょう。

伊香保温泉。山の中腹にある温泉街ということがよく分かります。

もう少しズームしてみました。右手前のグレーの建物が温泉街でひときわ目立っていたホテル木暮、その先にある黄緑色の建物が、我々が泊まる洋風旅館 ぴのんの姉妹館である松本楼。ぴのんも見えています。

展望台の下はゴミが散乱していました……。


伊香保温泉石段街を歩く

峠道を下り、宿の駐車場に車を停めて伊香保温泉の石段街、だんだん広場にやってきました。

群馬県庁のアンケートに答えて貰ったつる舞う形のぐんまちゃんキーホルダー。

ここにもあった頭文字Dマンホール。

伊香保温泉の石段は長篠の戦いによる負傷者の治療を目的としたものがその始まり、とかなり歴史のある温泉街。

そして「だんだん広場」が名付けられたのは2021年の東京オリンピックの聖火リレーって、今度は急に最近の話。戦国合戦の湯治に走り屋マンガ、新旧が入り乱れる伊香保温泉。

伊香保関所跡。

石段該を流れる源泉を分岐させているポイントに小満口という窓が設置されています。


またまたあったイニDマンホール。伊香保温泉に入る群馬のカリスマ兄弟。

石段は365段あります。

石段を登りきると伊香保神社。

お参りをしておみくじを引きました。旅行中ですが「各方面凶、当分控えて」。

もう少し先に進んでみます。見えてる榛名山のピークはなんだろう?

この先にも旅館は少しありますが、既に閉鎖した宿や店も目立ちます。


河鹿橋…… の手前の猿沢橋の方が雰囲気ありますね。

今年リニューアルされたばかりの河鹿橋。まだ白木の香りが漂っています。

千明元屋敷跡。伊香保温泉初期の宿の跡とのこと。天文年間ということは1950年代。現在は石段街の下に大きな宿が点在していますが、最初は源泉に近い場所から発展していったのですね。

川が温泉成分の湯の花でオレンジ色になっています。

「湯元呑湯道標」。

少し先に「伊香保温泉飲泉所」があります。

イメージ通りサビたぬるま湯を飲んでいるような味。

源泉に近い場所に「伊香保露天風呂」があります。


「伊香保温泉第二号源泉噴出口」。透明のドームの中から温泉が湧き出す様子が見られます。



帰りの石段街から見えた小野子山。雪山(谷川岳?)も少し見えていますね。

伊香保温泉のお土産。各宿泊施設や石段階の土産物屋でも買うことができますが、道の駅的な車で入って買う土産物屋は意外とありません。そんな中、ローソン渋川伊香保町店はそこそこ伊香保温泉土産が充実していました。

ローソンで買ったなかなかベタな伊香保温泉土産。

伊香保温泉らしい光景!?

「峠の公園チンチン電車」。

明治から昭和の戦後に掛けて、渋川〜伊香保間を路面電車が走っていたそう。車で渋川の街から走ってくると結構な標高差(500メートル以上)がありますが、数ヶ所でスイッチバックを行う登山電車のような路面電車だったようです。伊香保から渋川への下りは架線からの給電をせず、惰性とブレーキのみで戻ることができたそう。


「洋風旅館 ぴのん」に泊まる

この日宿泊する「洋風旅館 ぴのん」の姉妹館である「松本楼」は、渋川松井田線沿いにある大型旅館。ぴのんには貸切風呂の温泉はありますが、大浴場はないので松本楼の大浴場を利用することができます。

その脇を入って行くと洋風の建物があり、こちらが我々が宿泊する「洋風旅館 ぴのん」。松本楼の3代目女将が手掛けて誕生した別業態とのこと。比較的リーズナブルな価格設定ながら、本格的なコース料理が食べられる宿として人気があるそうです。
黙って一生懸命やるしかない。結果を出せば、人はついてくる。|日経BP 総合研究所

洋風旅館を名乗っていますが、レストラン営業も行うオーベルジュスタイルの宿で宿泊体験はホテルに近いと思います。

館内もクラシカルな装いの洋風建築。チェックアウト用の精算機も設置されています。


こじんまりとしたダブルの部屋、カードキーによるオートロック式でビジネスホテルを思わせる設備ですね。トイレ付きのユニットバス、加湿器付きの空気清浄機など必要な設備は整っていて(乾燥していたので加湿器は助かりました)、快適に過ごすことができました。この他にダブルベッドの部屋の他、ひとり旅向けのシングルルームも用意されているようです。

お茶菓子のオリジナルラスクにネスプレッソのコーヒマシンと紅茶。備え付けのタブレット端末で4つある貸切風呂の利用状況を確認できます。温泉用のバッグは松本楼の浴場を利用する際のパス代わりになっています。

貸切風呂があるのは地下1階ですが、傾斜地の建物なので実質半屋外の1階のような感じ。

伊香保温泉にはには古くからある茶褐色の「黄金の湯」と平成になって使われるようになった無色透明の「白銀の湯」の2種類の源泉があり、ぴのん・松本楼共に両方のお湯に入ることができます。
ぴのんでは黄金の湯(こがね籠もり湯)が「花雛」と「夢雛」、白銀の湯は「藤ウサギ」と「月ノ桜」とそれぞれ2つずつの貸切風呂があり、白銀の湯の方は1〜2人用ぐらいのプライベート湯。

こがね籠もり湯の方が少し広めのお風呂となっています。最初、白銀の湯の方に入ってみましたが、洗い場が1人分だけなのと、お湯の消毒臭が強めだったこともあり、軽く温まってから黄金の湯の方に移動しました。個人的には黄金の湯の方が温泉らしさも感じられて消毒臭も特に感じなかったので、こちらの方が好みかも。


姉妹館「松本楼」で朝風呂

翌朝、朝食前に松本楼の大浴場に入浴に行きましたが、大浴場は2階と8階が男女で入れ替わりになっていて、この日の朝は8階が男風呂でした。浴場も広く展望の良い露天風呂もあって、個人的には松本楼のお風呂が一番気持ちよかったです。

松本楼の豪華なロビー。

入口の脇には足湯があったり、ガラス張りのベーカリーでは職人さんがパンを焼く姿。焼き立てのパンも売られています。

お土産コーナーの松本楼オリジナルグッズ。夕飯のカトラリーとして並んでいた少々面白いデザインのお箸。結構使いやすかったこともあり、お土産に購入しました。


ぴのん:夢味亭のディナーと翌朝のランチ

夕飯はレストラン「夢味亭」にて。宿泊客でなくてもランチやディナー利用ができるレストランです。

メニューはこちら。今回は肉料理を上州牛にグレードアップするプランのお食事です。

生じに合わせたグラスワインの3種セットなども用意されています。こちらは妻が利用。私は最近は食事中にあまりお酒を飲みたいと思わなくなっていることもあり、ビールのみにしておきました。

チェックイン時、夕飯の際にパンかライスの他、蒸しパンが選べるのですが、これが妻が頼んだ蒸しパン。甘い饅頭で、結構食事に合ったとのこと。

前菜。鴨の燻製、本まぐろとネギのぬた。早速どれもおいしく期待値が上がります。

温菜。フォアグラポワレ、春キャベツの焼きリゾットとポルトソース。こってりしたフォアグラと濃厚なソース、焼きリゾットの食感が絶妙、味も申し分なしで幸せな気持ちになれるお料理。

魚料理。鯛のヴィエノワーズ、バターソース。

濃厚なソースの料理が続いたところでグレープフルーツのグラニテで口直し。

メインの肉料理は、グレードアップで上州牛ヒレ肉のステーキ。マッシュポテトも添えられていてボリュームは申し分無し。

このタイミングで私が頼んでいたご飯が出てきました。自家製のパンや蒸しパンもいいですがコース料理のメインのお肉とご飯、最高です。ボリュームは申し分なく、素晴らしいお料理でした。

デザートは桜のパンナコッタ、パンケーキ、ジェラートとこれまたしっかり。

夜のロビーはまた少し違った雰囲気。

外もライトアップされていました。

そして翌朝の朝食へ。

朝食は中華と洋食から選べて、私は洋食。

妻は中華を選びました。中華粥を中心にスープと点心、色々な薬味がセットなっています。

洋食はフワフワでとろとろのプレーンオムレツに……

パンは松本楼のベーカリーで焼いていたものでしょうか。美味しかったです。

居心地もよくチェックアウトギリギリまで過ごしたいところでしたが、この日は10時半から吾妻峡方面でのアクティビティを予約していたこともあり、9時過ぎのチェックアウトで伊香保温泉を後にしました。ぴのん、ぜひまた再訪してみたいと感じる宿でした。