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途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

残雪の浄土山・龍王岳を歩いてたくさんのライチョウたちに出会う春の立山登山

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春の北アルプス立山、雪がたっぷり残る山の中で暮らすライチョウたちを見てきました。

2年ぶりに春の立山へ

昨年秋以来、半年ぶりに富山県の立山に行ってきました。春の立山は2024年以来の2年ぶりです。


今年は立山黒部アルペンルート営業開始の翌週、4月24日(金)から26日(日)に掛けての2泊3日で室堂の雷鳥沢キャンプ場でテント泊をしてきました。今シーズンは全く雪山に登ってないこともあり、登山は中日の2日目に浄土山(龍王岳)を歩いてのんびりとライチョウを探す計画。

今回は滞在2日目の登山部分のレポート。その他の室堂滞在と富山グルメなどは別途記事としてまとめます。
毎回、楽しみにしている立山のライチョウですが、今回は3日間の立山滞在中、毎日見ることができました。このレポートでは主に登山中に山の中で遭遇したライチョウたちが登場します。

室堂平で見られるライチョウは記事後半に登場します。

4月25日、朝の雷鳥沢キャンプ場。5時過ぎに起きてゆっくり準備、7時頃に出発します。

お天気はご覧の通り晴れ。上空に雲はあるものの、気持ちの良い朝です。今回の立山滞在は初日の午後から晴れて3日目まで晴れが続いてくれました。というかGWに掛けて好天のタイミングを探していたらこの週末が良さそうだったので、急遽前日からの立山入りを計画したのでした(妻に無理して仕事を調整して貰った)。

別山方面の雷鳥坂を登る登山者たち。こちらは今回は登りません。


雷鳥沢キャンプ場〜一ノ越へ

雪の中のブルドーザー道を歩いてまずは一ノ越へと向かいます。正面に見えているのは浄土山。

ブルが立山室堂山荘方面に大きく右カーブするあたりで一ノ越方面の斜面を登って行きます。

浄土山の北斜面、室堂平から一ノ越に向かうルートを歩く登山者。まだアルペンルートの始発では間に合わない時間なので、室堂周辺の宿に宿泊した人たちだと思われます。

雷鳥坂ほど傾斜もキツくなく、締まった雪にアイゼンがよく効いて、気持ちよく登って行きます。

スタートから1時間、ようやく室堂平の立山室堂山荘と同じぐらいの標高に上がってきました。

あとは一ノ越まで何もない雪面を登るのみ。

数日前に軽い降雪があり、前日はそこまで晴れなかったこともあり、立山の稜線はまだ雪を纏っています。


アタックザックにはピッケルホルダーがないので、片手ストック、片手ピッケルで。

一の越に到着。

一ノ越山荘はこの日(25日)夜の宿泊から今年の営業が始まるようです。

御山谷から黒部湖を挟んで北アルプスの南部へ連なる峰々。




雄山への登りは相変わらず雪が少ない。


一ノ越からライチョウ天国の浄土山へ

それでは浄土山へ。このルートは傾斜も程々でライチョウ遭遇率も高いので楽しみ。

一の越山荘裏手のハイマツ帯に早速いました。

なんだか眠そうなオスのライチョウでした。

幸先がいいですね。

先行者の方たちがみんな足を止めていた場所。なんだいっぱいいます(笑)

どうやらオスのライチョウが5羽(最低)いるようです。冬の間、山の中でオスとメスの集団に別れて暮らすライチョウ。春になるとそれぞれが縄張りを持って繁殖に入りますが、まだオス同士が仲良く暮らす優しい世界。この後、オスたちはメスを巡って縄張り争いをするようになります。

ここのライチョウたちは比較的若いオスのようです。


羽根の色はまだ真っ白なのもいれば、徐々に黒が増えてきた個体も。

龍王岳をバックに3羽。日差しが強いのか岩の陰に潜んでいます。

雪見だいふくがこっちに歩いてきた(TZ99)。

1羽どこかに隠れてしまいましたが4羽いるのが分かるでしょうか。

しばらく見ていたら低い唸り声のような鳴き声で鳴きはじめました(鳴いているのは中央の1羽)。仲間と意思疎通してるのか、警戒させてしまったかな?

アルペンルートが動き出したので一ノ越に上がってくる登山者が一気に増えました。

そして浄土山南峰。

龍王岳に向かいます。

途中のハイマツ帯に、かなり換羽が進んだオスがいました。赤い肉冠もクッキリ出しています。

こちらはつがいでした。


毎度ながら絶景の龍王岳山頂

そして龍王岳。浄土山の南峰から少しだけ下がって10分も掛からずに登れてしまう場所。

龍王岳のハイマツ帯にもライチョウの足跡がありますが姿はありませんでした。

登って行くとこの景色。ここは本当に360度の展望が素晴らしい。

もう何度目だか覚えてない龍王岳の山頂。

立山稜線の向こうに劔岳。

五色ヶ原のから北アルプス南部に連なる峰々、少し雲が出てきました。

龍王岳の東尾根、黒部峡谷を挟んで後立山連峰。

立山カルデラ。

富山市方面は見えているけどあまりクッキリしないのは春霞のせいでしょうか。


浄土山、つがいのライチョウ

龍王岳山頂から下りてくると先ほどのライチョウペアがまだいました。活発にハイマツ帯でお食事中のペアだったのでしばらく観察させて貰うことにします。後ろに見えているのは雄山山頂、建物は雄山神社の社務所。

この尾羽根を広げたポーズが好き。メスに見せるんでしたっけ。

真っ白もいいですが、この首周りと尾羽根が黒くなってきたぐらいがこれぞオスライチョウ感あります。

赤い肉冠はオスだけのものだと思ってる人もいるようですがメスにもあります。

この動画の最後が見やすいかも。

今回、カメラはいつものOM-1に原点回帰?でM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROを付けて行きました。超広角も好きなんですけど何度も訪れて写真もたくさん撮っている立山ですしライチョウも撮れるこのレンズが一番いいかなと。

そして超望遠用として高倍率コンデジのLUMIX TZ99も使ってみました。ここからの5枚がTZ99の写真。


最大望遠720mm相当なのでこんなドアップも撮れます。


イワヒバリもTZ99で撮りました。


浄土山北峰から下山、オス同士のコミカルな縄張り争い

それでは浄土山の北峰を周って下山します。

雄山を登る登山者の姿が見えます。春の雄山には何度も登ってますしライチョウ遭遇率も低いので(大汝山側で見たことがあるだけ)、しばらくは登らなくてもいいかなぁ……と。


まだ雪が多いのでハイマツと岩のある稜線も埋まっています。

そんなところで突然目の前にオスのライチョウが2羽飛び出してきました。お互いに鳴き合って縄張り争いをしているようです。

生きるために必至な彼らですが、こちらから見てる分にはかなりコミカルな光景。

モフモフの足…… が埋まった。

2羽揃ってなぜかこちらに向かってきましたが、途中でしばらく立ち止まった後、今度は早足に歩き去って飛んで行きました。動画でどうぞ。

浄土山北峰の軍人霊碑。

極めて雪の少ない奥大日岳。特徴的な雪庇もかなり崩れてしまっています。

下ります。

夏道は隠れていますがハイマツ帯をなるべく踏まないルートを探しつつ……

振り返って。この辺りから急斜面のトラバース気味に下ります。

浄土山の西面、やはり雪崩るのですね。トレースのある場所から10数メートルの幅で崩れ落ちていました。傾斜的にいつも恐いな……とは思っていましたが、トレースに重なるようにデブリがあるのは初めて見ました。

急斜面なのでつい広くトラバースをしたくなる場所ですが、なるべく上からの雪が崩れないハイマツ帯、岩場の直下を素早く下る方が良さそう。

ピッケル&ストック、結構ありかも。

12時も過ぎましたし室堂でランチを食べるのに丁度いい時間です。

登山は終了。土曜日ということで室堂平の観光客も増えました。みくりが池の周辺でもライチョウたちに出会いましたが、既にこの日たくさん見ているので、室堂レポートの方で写真を使おうと思います。

みくりが池温泉の喫茶みくりでランチピザ&ビール。ピザが変わりましたがこちらも別途レポします。

雷鳥沢キャンプ場に戻ります。朝歩いたブル道が足元に見えています。日中かなり日差しが強くなっていることもあり、稜線の雪が溶けてきました。

テント場のすぐ上にあるハイマツ帯。やっぱりいました。

全身白で肉冠の目立つオス。最後までライチョウを見られて良い日でした。



YAMAPの山行記録



春の立山:龍王岳・浄土山 / OKPさんの龍王岳浄土山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

雷鳥沢キャンプ場で過ごす立山の午後

週末に入ったのでテントも増えました。この時点でGWに掛けて天気が下り坂になる予報が出ていたこともあり、この週末に急遽予定をねじ込んだ(我が家のような)人たちもいるかもしれません。

テント場でのんびり過ごします。立山の上に長い飛行機雲。

汗と雪で濡れたウェアなどを干したり(日差しが強いのですぐに乾く)。

立山雷鳥沢ヒュッテの温泉に入浴に来ました。

温泉入浴料は1000円+入湯税100円に値上がりしていました。

ここの温泉からは立山がよく見えます。別山と真砂岳の間にあるハイマツ帯の形が、カラスやヤギ、カワウに見えるなぁ(以前、見えた犬っぽい形は今年はなし)なんて思いながら、気持ちよく湯船に浸かっています。

湯上がりアイス。立山高原ソフト。

17時半を過ぎて陰影が強くなってきた山肌。温泉に入るタイミング、早すぎると日焼け止めを落とした後にまた強い日差しを浴びることになるので、丁度いいタイミングでした。

結構あちこちにデブリ(雪崩の跡)が見られます。

大きなデブリ、上のハイマツ帯周辺の雪が地面までごっそり落ちたみたいですね。

雄山のここはいつも崩れてます。

18時を過ぎると徐々にアーベントロート。

前日の夕暮れはあまり染まらなかったのですが……

ややカメラが強調してる感はありますが、見事にピンクに染まりました。

夕飯はフリーズドライの親子丼とカップの天下一品。立山地ビール「星の空」。

立山に天の川が立ち上る満点の星

夜中、2時を過ぎると月が沈んで一ノ越からこの日登った浄土山の上に掛けて天の川が登ってきます。右側のひときわ明るい赤い干しがサソリ座のアンタレス。

今回星を撮っているのは「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II」。12-100mm F4.0で星を撮るのもな…… とスナップ用途も含めて持ってきた予備レンズ。34mm相当の画角は星空にはやはり狭く(お約束のテント入り構図だともう少し広さが欲しい)天の川も一部しか入りませんが、こうして見るとこれはこれでありな気もします。防塵防滴なので雪山で使うのも安心ですし。

明るい単焦点レンズなのでISO3200で10秒程度シャッターを開けるだけで天の川がかなり濃く写ってくれます。高感度は弱いとされているマイクロフォーサーズのカメラですが、明るいレンズとAIノイズリダクションがあれば思い出の記録には十分です。雄山の上あたり。

別山方面。流れ星のように縦横無尽に入ってる線はスターリンクの衛星だと思われます。南の空はあまり気になりませんが、北寄りの空を写すとかなり入ります。

天の川が浄土山の上に掛かりました。サソリ座の形もよく分かります。一ノ越に向かう登山者のヘッドライトも見えています。

公開する順番が逆になってしまいましたが、前日の星空はこんな感じでした。天の川はよりこってり出ていたように感じますが、途中から雲が出てきたので条件は2日目(本記事)の方が良かったかも。

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II

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今週のお題「旅の計画」