久々にザックの中身エントリを書いてみました。今回は雪山編です。先日浅間山に行く前に準備してたパッキングの様子ですが、冬期の谷川岳や八ヶ岳、木曽駒ヶ岳あたりの雪山入門ルートで日帰り登山をする際も同様の装備が基本となっています。
尚、ここでまとめているのはバックパックでの携行装備であり、冬靴(冬期用登山靴)やアウターシェル、インナー等の常に身に付けているウェア関係は載せてません。
また、あくまで私自身の判断で選んでいる装備であり、一般的なものとは限りません。雪山装備の購入は経験者、専門店のスタッフ等に相談の上行ってください。
- 40Lクラスのバックパック
- ピッケルとアイゼン、チェーンスパイク
- 今回は使わなかったけど準備しておく装備
- 行動中に身に付けるアイテム関係
- テルモス(保温ボトル)
- 紙地図、コンパス、予備スマートフォン
- 各種スタッフバッグ
- カメラはいつものOM-D E-M1 MarkIIとTG-5
- カメラなしで約10kg、カメラ装備込みで12.5〜13.5kg
- この装備で行ってる山行記録
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40Lクラスのバックパック
バックパックは昨年の夏頃から愛用しているパーゴワークスの「BUDDY 33」。ショルダーベルトが幅広で背負いこごちが良いこと、33L表示ながら実際には40Lクラス並の収納力があるので、夏山の日帰りはもちろん頑張ればテント泊にも使えていたもの。
巨大なフロントポケットにアイゼンやゲイター、脱いだウェアまで突っ込めて便利なこと(なんならワカンも入ってしまいます)、一応アックスホルダーも付いているので冬山でも使うようになってしまいました。
ピッケルとアイゼン、チェーンスパイク
雪山の必須アイテム。ピッケルはグリベルのネパールSAプラス(58cm)、使ってる人が多いピッケルなのでやたらと山で被りまくります(苦笑) 付属のハンドリーシュにカラビナでスリングを繋いで斜めがけのリーシュとして使っています。
12本爪アイゼンはペツルのバサック。フロントベイルを交換することで、ワンタッチ/セミワンタッチの2ウェイで使えるモデル。現在はワンタッチ用に調整しています。
チェーンスパイクは雪の他に土や岩交じりの樹林帯や凍結エリアを歩くのに便利で、最初から12本爪アイゼンを履かないような山(八ヶ岳など)では重宝するので、アイゼンと両方を持って行くことがあります。浅間山でも使いました。
今回は使わなかったけど準備しておく装備
浅間山ではヘルメット、ワカン、雪崩ビーコン、スコップ等は不要と判断しましたが、滑落の危険性、噴火警戒レベル、雪の状況によってはどれも必須の装備なので、ギリギリまで準備しておいて車には一緒に積み込むぐらいでいいと思ってます。
ストックは基本常に使ってますが、写真の都合で一緒に写ってます。雪山を歩くならスノーバスケットを付けておいた方が使いやすいと思います。
ザックの外にワカンを固定する際はストラップギアのベルトを使っています。ワカンの爪を隠す方法を以前から悩んでいましたが、バンダナを使って爪を隠してる人を見かけてから真似しています。2個のワカンをまとめる効果もあって一石二鳥。
行動中に身に付けるアイテム関係
出発時から身に付けてなかったりしますが、雪山では必須のアイテム。ビーニー、バラクラバ、サングラスなしで稜線に出るのは自殺行為。太陽や雪の反射から目を守るサングラスは必ず2セット(稜線に出る場合は1個はゴーグル)用意します。
グローブ(手袋)もメリノウールのインナーグローブを含めて2セット。ガチで暖かいブラックダイヤモンド(ソロイストフィンガー)が一応メインですが、日帰りならば防寒テムレス(+インナー)を使ってることが多いです。カメラの操作が断然スムーズですし。テムレスにもリーシュコードを付けておくと何かと便利です。
ダウンジャケット上下は日帰り登山で着用することは基本的にありませんが、日帰り登山でも、もしものときに一晩ビバークができる装備は夏でも冬でも必須と考えているので、行動時に着用しない防寒着でも持っていくことにしてます。
後は写真を撮り忘れてますがゲイター(冬用の生地が厚いやつ)も必須のアイテムですね。
テルモス(保温ボトル)
暖かい飲み物を携行する保温ボトルは2本。サーモス山専ボトル(500ml)には熱湯を入れてザックの中へ、半分お守りみたいなものですが休憩時に熱々のお湯を飲むと結構幸せになれます。
行動中に飲むのはザックのボトルホルダーに取り付けたサーモス ケータイマグ(350ml)で、砂糖たっぷりの甘い紅茶かホットカルピスを作って入れてます。
ケータイマグは比較的冷めるのが早いですが、山専ボトルから熱々のお湯を足すことで日帰りならば1日中暖かい飲み物を飲むことができます(甘い紅茶やカルピスはお湯で薄まってもそれなりに飲み物として成立します)。
紙地図、コンパス、予備スマートフォン
GPSマップとして使っているスマートウォッチ&スマートフォンが使えなくなった際のお守り。使うことはまずありませんが、忘れずにザックに入れておくようにしています。
各種スタッフバッグ
いつものスタッフバッグたち。夏山とあまり変わりませんが一応紹介します。左端の折りたたみ座布団は1年中使ってます。雪山でもあると休憩時に雪の上に座ってもお尻が冷えません。
雨蓋に入れてるスタッフバッグ
頻繁に取り出す必要のある汗拭きタオル、日焼け止め、予備ハンカチ、ネックゲイター(チューブバンダナ)、予備コンタクトに鏡など1年中ザックに入っているアイテムたち。
BUDDY 33の雨蓋は巨大なのでこの他に、ゴーグル、バラクラバ、グローブ、行動食などを突っ込んであります。
ガスストーブ関連
一応持って行くけど冬の日帰りなら使うことのないガスストーブ(バーナー)類。基本調理はしませんし、熱湯も携行しているので、どちらかといえば緊急用のアイテムです。
テント泊だとジェットボイルを使うのですが(妻はSOTOのウインドマスターを使用)、日帰りでは最小レベルのコッヘルと小型バーナー(プリムスのP-153)をスタッフバッグに詰めてあります。危険の少ないスノーハイキング程度ならば持って行かないことも。
ゼリー飲料中心の行動食と食料
上のスタッフバッグは行動食。中身はほぼゼリー飲料とソイジョイ等。雪山の日帰り登山ではお湯を沸かして食事を作るようなことはせず、行動食をこまめに食べ続けてます。あと、クリームパン、ドーナツ等のカロリー高め(かつ冷えても食べられる)のパンを行きがけのコンビニで買って行きます。
ゼリー飲料は吸収が早く(ついトイレ対策で我慢しがちな)ドリンク代わりにもなりますし、日中ならば氷点下でも凍るようなことは今の所ありません(マイナス20度の屋外に一晩放置したらさすがに凍ると思いますが……)
下のスタッフバッグが食料で一応2食分は携行していますが、これも緊急用みたいなものでこちらを開けることもほぼありません。
空のプラッティパスも1年中ここに入れてあって、何かのときには湯たんぽになるのかな? 見えてませんがシェラカップは緊急時の雪洞掘りスコップ代わり?
必須装備のツェルトを入れ替え
予備のインナーグローブに靴下、パンツ。エマージェンシーシート、細引き、ナイフ、予備ヘッドライト、コンタクトレンズ、ティッシュペーパー、携帯トイレ等々の必須装備。
ツェルトは夏はライペンのビバークツェルトソロを持っていってましたが、冬は念のため普通ののツエルトに変更しました。当たり前ですが個人装備なので、妻もほぼ同じ内容のツェルト、ペグ、貼り綱等は持っています。
ファーストエイドキット
昨年、ファーストエイドキットのケースを一度大きくしたのですが、ちょっと邪魔だったので中身はほぼそのままでコンパクトなケースに詰め替えました。
カメラ&ガジェット小物
モバイルバッテリーや充電ケーブル、カメラアクセサリもろもろ。ミニ三脚は雪山日帰りではまず使わないので今回は置いて行きました。テント泊だと星撮りに必須ですけど。
カメラはいつものOM-D E-M1 MarkIIとTG-5
カメラはいつものオリンパス OM-D E-M1 MarkII+PROレンズを2セット用意していましたが、現地に着いたらザックにキャプチャーを付け忘れていたことに気付いたので、浅間山では1台のみにしました。バッグはパーゴワークス フォーカスの斜めがけ。
防水コンデジのTG-5も色々と出番が多いので大抵持っていきます。
カメラなしで約10kg、カメラ装備込みで12.5〜13.5kg
以上、ザックのみで10.1kg、カメラ1台分のカメラバッグ(フォーカス)を入れて12.4kgという重量でした。カメラが2台になるともう1kgちょっと増える感じででしょうか。
昨年記事にした夏山日帰りの装備とそこまで差がありませんが、この辺はザックが変わっていたり、携行する水と行動食の量が違うせいもあるかもしれません。身に付けてる衣類や靴でも1〜2kgの差がありますし、一般的には冬期の方が装備の総重量は重くなりがちです。
これがテント泊になると20kg前後からと一気に重くなり行動もキツくなるので、自分のスキルや安全な行動を考えるとどうしても日帰りが多くなってしまいます。
……そして今週末は久々に雪山テン泊の予定。しばらく重いザックは背負ってなかったので頑張らねば……。