昨年買ったパーゴワークス(PaaGo WORKS)のバックパック「BUDDY 33」がかなり良かったので、サイズ違いの「BUDDY 22」を今年の春に追加で購入しました。
しばらくは(山の予定がなかったので)タウンユースで使い始め、最近はハイキングや日帰り登山用のザックとしても使っていますが、やっぱりいい感じなので紹介します。
2019年にマイナーチェンジした新型「BUDDY 22」
BUDDYは2018年に登場したパーゴワークスのバックパック。22LサイズのBUDDY 22と33LサイズのBUDDY 33の2サイズ展開でしたが、2019年の春にマイナーチェンジ。従来のダークベージュに、新カラーとしてアーバングレーが加わりました。この新色がなかなかに格好いいのです!
PAAGOWORKS | パーゴワークス BUDDY33 | バディ33 | PAAGOWORKS
- 「BUDDY 22」
- 価格:¥15,000(税抜)
- サイズ:500 x 250 x 200
- 容量:22L
- 重量:640g
- 主素材:ナイロン 330D PUコーティング
- カラー:ダークベージュ/アーバングレー
- パーゴワークス公式のブロダクトムービー(BUDDY 22)
BUDDY 33は30Lクラスよりもひとまわり容量に余裕がありそうなザックで、私は夏冬の日帰り登山から、夏山のテント泊まで使っていました。詳しくは昨年書いたこちらの記事にて。
BUDDY 33は万能で使えるザックですが実際は40Lクラスの収納力があるので、上高地のハイキングやコンパクトな装備で日帰り登山する際などもっと小さなザックがあってもいいなと、今年の5月にBUDDY 22のアーバングレーを購入しました。
昨年のBUDDYシリーズで登場したダークベージュは、最近の登山ザックにはないキャンバス地ぽい色展開でシブイとは思っていたものの、冬山などでは妙に浮く色ですし正直アーバングレーの方が好きですね(笑) 20〜25Lクラスのバックパックは今まで持っていなかったので、この色味は普段使いでも重宝してくれそうだなと。
ちなみに同パーゴワークスのSWING-Lは普段使い用途の大きめサコッシュ的に使っているのですが、このダークベージュはかなりのお気に入り。
本体生地はBUDDY 33同様に330DのRobicナイロンという最近のパーゴ製品ではお馴染みのタフな素材を使っているようです。PUコーティングの撥水処理はそこまで強力ではないので、雨対策にはザックカバーなどを別途用意しておくといいでしょう。
BUDDY 22各部をチェック
BUDDY 22はBUDDY 33といくつかの共通するコンセプトはあるものの、作りに関しては単純なサイズ違いではなく完全に別モノ。BUDDY 33との比較はあまり意味がないので、BUDDY 22という単独のバックパックとして紹介して行くことにします。
止水ジッパーの廃止は残念ポイント
まず、2018年モデルからの変更点として各部のジッパーが止水タイプのジッパーになっていたものが、2019年モデルは通常のジッパーに変わってしまいました。開閉時のスムーズさを重視した変更のようですが(?)、個人的にはそこまで使いにくいと感じてなかったんですよね。むしろ少しでも浸水を防いでくれる止水ジッパーは有り難かったので、これは正直残念な改悪ポイント。
特にBUDDY22はBUDDY33のような雨蓋が付かないデイパックタイプなので、ちょっとシャワーの水を当てただけでもすぐにジッパー部分からトップポケットやメインコンパートメント内への浸水が始まってしまいました。せっかく撥水性のある素材でも、ジッパー部分から簡単に水が入ってしまうようでは、軽い雨でもザックカバー等に頼らなくてはいけません。
7字に大きく開くメインコンパートメント
メインコンパートメントの開口部を見ていきましょう。逆L時というか数字の「7」のような上部から片側(右側面)にかけてばっくりと開く面白いジッパーの付き方になっています。
全開にするとかなり深い位置まで開くので、底の方の荷物も取り出しやすくなります。普段使いをしていたときは、カメラ用インナーボックスを入れて使っていましたが、カメラなどを取り出す際にもこの大きく開くジッパーが便利でした。
メインコンパートメントの背中側には、ハイドレーションや普段使いではノートPCなどを入れられるスリーブ(バックポケット)付き。PC保護用の緩衝材などは入っていませんが、背中側にはクッションが入っているのでバッグ側に荷物を入れてしまえば、まあ大丈夫でしょう。
上部には小さなポケットも用意されていて、私は予備スマホやポケットディッシュ等の小物入れにしています。前述の通り、雨が染みたらトップポケット同様に真っ先に濡れてしまう場所なので、中身はジップロック等で保護しておくといいでしょう。
使い勝手のよい各部ポケット
横に大きく口が開くトップポケットはBUDDY 33同様に同クラスではかなり大きめ。頻繁に出し入れする小物と行動食他を余裕で突っ込んでおけるので助かります。
フロントポケットはすぐに取り出したいアウターや座布団などを突っ込んでおくのに便利。エマージェンシーキットなどもこのポケットの奥に突っ込んでいます。
フロントポケットの蓋でもあり、全体のサイズを調整できるフック状の留め具については、使いにくいとの声もあるようですが個人的には比較的アリ仕様。確実に固定できて、勝手に外れるようなこともありません。サイドリリースのバックルなどと比べても、グローブ装着時でも使いやすいと思います。
サイドポケットは背負った状態からでもノールックでアクセスしやすい角度と広さがあるので、ペットボトルや行動食のゼリー飲料などを入れておいて、そのままゴミ入れ的に突っ込むこともできて便利。通常、片側には畳んだトレッキングボールを突っ込んでいます。
ギアループベルトは外れにくいものに改良
2018年モデルのBUDDY 22には付いてなかった両サイドのコンプレッションベルトが1組ずつ付属するようになりました。BUDDY 33同様にボディ側のスリット状のギアループ(スリット自体は2018年モデルからありました)を使い好きな位置に取り付けて、サイドのコンプレッションを行えます。ベルトの留め具形状も改良されて、外れにくくなっています。
ちなみに店頭在庫でこのベルトのみがよく盗まれるらしく、新宿の石井スポーツ(ビックロ店)のものは店頭からベルトが消えていて、在庫を出して貰いました。知らずに買ってしまうと切ない思いをするので、何か出荷時に対策がされているといいのですが……。
あとは単品でのアクセサリ販売もして欲しいですね。
幅広で肩が痛くならないショルダーストラップ
ショルダーストラップ(ショルダーハーネス)は幅広タイプで、BUDDY 33でも感じていましたが肩への食い込みがなく長時間背負っても痛みなどが出ることはありません。また、BUDDY 22は小型ザックということで、ロードリフトストラップは付いていません。
ストラップへのキャプチャーV3(ピークデザイン)の装着はギリギリではありますが、キツいようならば幅が狭い位置で一度ネジを止めてから動かしてあげれば問題はありません。
ストラップにはD環が付いているのでマムートのボトルホルダーも付けています。
そういえば、BUDDY 33のショルダーストラップの長さ調整ベルトは、少々不思議な仕様になっていましたが、BUDDY 22はごく普通の調整ベルトになっています。そういえば2019年モデルのBUDDY 33を店頭で見たらこの部分がBUDDY 22と同じ仕様になっていましたね。以前のタイプは使っているうちにベルトがひっくり返ったりと、微妙だと感じていた部分なので、ここは改良ポイントだと思います。
フォーカス、スイング、パスファインダーが取り付けやすい専用ループ
パーゴワークス製品なので、同社のチェストバッグ「パスファインダー(PATHFINDER)」「スイング(SWING)」「フォーカス(FOCUS)」をぶら下げるアタッチメント専用のループがあります。
最近、フォーカスはこの両吊りの携行をせずショルダーストラップの斜め掛けが多いのですが、下山時はこの方が安定するのでアタッチメントは全てのバックパックに装着しています。
そういえばフォーカスがマイナーチェンジしているのに気付きました?(紫パーツがなくなった) こちらは買い足したばかりなので、近日中にブログで紹介予定です。
パーゴワークス(PaaGo works) フォーカス HB904 ブラック
- メディア: ウェア&シューズ
バックパネルとヒップベルト
バックパネルは着脱式になっているので、外して乾かしたり洗うことが可能。
BUDDY 22のヒップベルトは細いベルトのみの簡易なもの。腰に重量を乗せられるタイプのザックではないですし、取り外すことも可能です。私はなんとなくクセで使っているのですが、サイズ的にも肩だけで背負える重量で使うザックでしょう。
BUDDY 33にはしっかりと腰で支えるヒップベルトが付いていますが、どちらも着脱可能な点は共通だったりしますね(?)。
5kg〜10kg未満の軽量パッキングに丁度いいバックパック
本体重量は640gとそこそこに軽量です(BUDDY 33が1100g)。私の場合、最近の日帰り装備でBUDDY 22込みのベースウエイトが5〜6kg程度、夏場は水が1.5〜2L(kg)で7〜8kg程度といった感じでしょうか(カメラ別)。ショルダーストラップにカメラを装着して、フォーカスでもう1台カメラを吊り下げた場合で、恐らく10kgぐらいですかね。
BUDDY 33を使っているときと基本装備は大きく変わりませんが、本体サイズが小さい分、多少の軽量化と本体重量の差で全体で1kg前後の軽量化ができました。
先日、谷川岳に行った際の基本装備がこんな感じ。ここに水と食料が加わりますが、バックパックはパンパンにはならない程度で日帰り登山には丁度いいサイズ。カメラは基本外付けの携行スタイルになり、ザック内には頑張れば1台入れられるかなといったところ。
上高地ハイキング等ならもう数キロは減らすことも可能だとは思いますが、ヒップベルトのないザックで8kg背負って6〜9時間程度の行動時間で負担を感じることもないので、なかなかに重量配分は優秀だと感じます。
ちなみに普段使いだとそこまで荷物を詰め込むこともありませんし(PC、カメラ、書類、上着程度)、アウトドア用ザックにしてはスッキリした外観に、ヒップベルトも外せるので電車などで邪魔になることもありません。
ザックの購入時にはフィッティングは必須、私は新宿のMt.石井スポーツ(ビックロ店)で購入しましたが、Amazonでも返品無料を利用すれば自宅フィッティングが可能です。