I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

大幅リニューアルされたパーゴワークス 新型フォーカス L(3代目):ファーストインプレッション

初代モデルから愛用しているパーゴワークス(PaaGo Works)のカメラバッグ「フォーカス(FOCUS)」が今年リニューアルされました。先日手に入れたので、まずはファーストインプレッションをお届けします。

PaaGo Works FOCUS L(2021年モデル)

アウトドアブランド、パーゴワークスのカメラバッグ「フォーカス」。バックパックの正面に吊り下げるチェストバッグのスタイルと、ショルダーバッグの2種類の携行スタイルで使うことができる、ハイカー向けのトップローディング型カメラバッグです。

その3代目となる新型フォーカスが登場したのは今年5月頃のこと。コロナ禍の中、県外登山や旅行を自粛していたこともあり、しばらく購入は見送っていたのですが、その間に初回の出荷分は市場から消えてしまいました……。最近になってまた出荷があったようなので、このタイミングでゲットしました。

2014年に初代フォーカスL(2013年発売)を使い始めて以来、2016年に登場した2代目のフォーカス、さらに2代目フォーカスがマイナーチェンジされた際にも追加で購入しています。今回の3代目フォーカス Lで、マイナーチェンジも含めると都合4世代のフォーカスシリーズを手にしたことになります。

2代目フォーカス(マイチェン後)と新型フォーカス

さらにフォーカスの派生モデルのような「スイング L(SWING L)」も使っているので(発売当初は初代フォーカスの後継モデルだと思ってましたが、その後しばらくして2代目フォーカスが登場しました)、どれだけこのタイプのカメラバッグが好きなのでしょうね……。


最新型フォーカスはMとLの2サイズ展開

過去のフォーカスからデザインや素材感まで大きくリニューアルされたのが、この3代目フォーカスです。サイズはMとLの2種類、小型のAPS-C機やOM-D E-M5系などはMでも良いと思いますが、私が使ってるOM-D E-M1 Mark II / IIIだったり、現行のフルサイズミラーレス機を使う場合はLサイズが視野に入ってきます。

via : FOCUS(フォーカス) | カメラバッグ| PAAGOWORKS パーゴワークス

サイズはカメラだけでなく、組み合わせるレンズや合わせて携行する機材の量で決めるのが良さそうです。

2代目フォーカスにサイズが近いのは新型のLサイズになるようなので、新旧モデルのスパックを比較してみましょう。仕様は製品付属のタグに記載されている数字になりますが、パーゴワークス公式サイトの仕様とは若干数字が異なるので、どちらが正しいのか不明。

型番 フォーカス(2代目) フォーカスL(3代目)
サイズ 250 x 280 x 90mm 210 x 250 x 30mm
最大容量 約3.5L 約3.8L
重量 約350g 約300g
主素材 420Dナイロン PVCコート 420Dナイロン PCコーティング

そんな新型フォーカスの特徴については公式の紹介動画を見ればだいたい分かる。

公式動画を見てしまうと敢えて解説することもないのですが、これまで歴代のフォーカスを使ってきたユーザとしての視点から、今回の3代目フォーカス Lについてチェックしてみることにします。

歴代フォーカスを使ってきた私が見た新型フォーカス

まず大きく変わったのが本体の素材。初代、2代目はPVC(ポリ塩化ビニール)コートされた420Dナイロン、新型も420Dナイロンながらコートの違いによるものか、かなり質感の異なるややガサガサとした表面素材となっています。
公式サイトによると「メインファブリックには強靭な66ナイロンを格子状に配置したリップストップ生地を使い、防水性を高めるためにカーボネートコーティングを施しました」とのこと。

しばら使っていると、縫い目付近からPVCコートが裂けて剥がれやすかった旧型フォーカスに比べると、かなり丈夫そうな素材に見えます。

2代目フォーカス(マイチェン前&後)は既にこの通り……

素材にある程度の防水性があるので、軽い雨や水滴なら防いでくれると思いますが、激しい雨や付着した雪が融けた場合は、縫い目からの浸水は防げなさそうです。レインカバーが付属しないのは2代目と同じ。

大幅に軽量化され、体との密着が良くなった本体形状

大幅なデザイン&素材の変更により、本体重量がかなり軽量化されました。手に持った時点で「あ、これは軽くなった!」とすぐ分かるレベル。

実測で295g、中仕切りとウエストベルトを外せばたったの255gでした。2代目は実測で370〜380g程度だったのでかなりの軽量化です。

また、本体を上から見ると分かるのですが、過去のフォーカスが楕円や紡錘形の断面だったのに対して、新型は半月(三日月?)型になっていて、チェストバッグとして吊り下げた場合にせよ、ショルダーバッグとして斜めがけした場合でも、体にいい感じで密着してくれるようになりました。

収納量は増えたようで、収納全長は大幅に短く……

その他に旧フォーカスから大きく変化したのが、かぶせ式のフラップ形状だった蓋が、ジッパーで開閉する扉状の蓋になったこと。フラップタイプの蓋はバックルを止めなくても被せておくだけで、それなりに蓋の役割を果たしていましたが(フラップ部分がポケットになっていて、中身を入れることで多少の重しにもなっていた)、新型はジッパーを締めない限り蓋としての保持力はありません。

内部構造も変化し、2代目フォーカスやスイングはバッグ本体とインナーバッグ(保護剤)が分かれていましたが、3代目では初代同様の一体型となっています。カメラの出し入れのスムーズさを考えると、インナーバッグ式はやや難ありだったので、個人的にはこの仕様で問題ないと思います。

スペック上の収納サイズは2代目の3.5L、に対して、3.8L(公式サイトは4Lと表記)と少しですがアップしているようです。実際、本体のマチが広くなっていて、底部に掛けての絞り具合も旧型よりも緩くなっているので、確かに内容量は増えている印象です。

外観だけだと差は分かりにくい?(2世代は本体+インナーケース方式なこともあり)

残念なのは深さが旧型より数センチ浅くなってしまっていること。手持ちのカメラとレンズだとE-M1 Mark IIIにM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROのフードを装着した状態だと、カメラボディが本体から少しはみ出してしまいました。一応この状態でもジッパーは閉まりますが……。

2代目の方がメイン収納の深さに余裕があった

さらに旧型フォーカスは蓋を固定するベルトを緩めることで、多少はみ出すサイズでも余裕を持って収納できましたし(少々無理はあるものの、望遠レンズの40-150mm F2.8 PRO+MC-20を付けても蓋は閉じられた)、登山の際に一時的にオーバーグローブやタオルなどを挟み込んで携行することもできました。

2世代はベルトを緩めればここまで伸びる

新型の場合は本体の内寸を超えてしまうとジッパーが閉まらなくなってしまうので、装着するレンズによっては(フードの状況次第も含めて)収納できないこともあるでしょう。

最近はOM-Dユーザーだけでなく、フルサイズのミラーレスカメラに高倍率のズームレンズ(ソニー 24-105mmやニコン 24-200mm、タムロン 28-200mm等)の組み合わせで登山を楽しむ人も多いと思いますし、このクラスのレンズを付けたカメラがフード装着状態で安心して使えるサイズをもう少し研究して欲しかった気がします。

バッグ内に交換レンズが1本収納できる!?

深さの件はやや残念ながら、内寸が広がったことによる恩恵としてカメラに装着しているレンズとは別に、もう1本のレンズを携行するスペースが生まれました。

高倍率ズーム+広角ズームが収納できる!?

付属の中仕切りを使うことで、レンズ1本を収納するスペースが生まれます。コンパクトな単焦点レンズなら余裕で入りますし(8mm Fisheye PROなど…… 実はこのレンズは2代目フォーカスにも2本目として入ったけど)、頑張れば7-14mm F2.8 PROのような多少太さのあるズームレンズを携行することも可能でした。

ただし高倍率ズームなど元々長さのあるズームレンズをカメラに装着している場合、レンズを入れ替えた後は同時収納ができなくなります。あくまで凸凹のパズルが上手くいってる場合のみの収納スペースですね。


ポケット容量は増えたのか?

2代目フォーカスには蓋のフラップと、正面の両サイドに2つのポケットがありました。私はそれぞれのポケットに財布やポケットティッシュ、カメラのクリーニング道具、交換電池など分けてを入れてました。

3箇所のポケットに分けて入れていた小物たち

新型は正面に大きなポケットが1つ。こちらは多少のマチがあるので、厚めの財布やスマートフォンも入れられます。その代わりに、メンテグッズや電池などの小物を分割して収納できなくなったので、実際のフィールドで中身を取り出す際にスムーズに使えるといいのですが……。

さらに裏側にもジッパー付きのポケットと、蓋なしのポケット(これは2代目にもありました)があります。

薄いものならこちらにも入るかも

あまり前後のポケットにものを入れすぎるとメイン収納に影響するので、ポケットのベストな運用については実際に使いながら見極めていきたいところです。

ポケットに詰め込み過ぎるとメイン収納を圧迫

そして初代フォーカス以来のサイドのメッシュポケット復活。これは嬉しい!

ここはミニ三脚やOsmo Pocketを差し込んだり、小さなタオルやハンカチを突っ込んでおくのに丁度いい。

チェストバッグの吊り下げ方式が変わった

今までのフォーカス、スイング、パスファインダーなどは専用のアタッチメントを介してバックパックに接続する方式でしたが、新型フォーカスや、同様に今年発売された「スイッチ」では特殊なフックを使ってザックに直接装着する方式となりました。

BUDDY 22に装着

パーゴワークス製のバックパックの場合、従来のアタッチメントを接続するためのベルト用リングが使えますし、それ以外のバックパックの場合ショルダーハーネスに直接引っ掛ければいいようです。現在使っている3種類のバックパック、BUDDY 22/33、CARGO 40に装着して背負ってみましたがバランスは悪くない。

BUDDY 33に装着

さらに新型フォーカスには取り外しできるウエストベルトがあるので、さらに体にピッタリ密着させることができますが、先述の通り半月状の断面のお陰でベルトなしでも今までのモデルよりも揺れが少なくなり使いやすそうに感じています。

CARGO 40に装着

これからじっくり使ってみます

ファーストインプレッションなので軽めの紹介にするつもりでしたが、従来モデルのから大幅に変化しているので、その紹介だけでも長くなってしまいました。実際の使い心地はしばらく使ってみないと分からないので、まずはこの冬山シーズンからメインのカメラバッグとして使い込んでみるつもりです。

従来モデルも2台携行の際などにはまだ出番があると思いますし、機材によっては旧モデルの方が合っている場合もあるかもしれないので、そのあたりの違いなども追々レポートできたらと思っています。