I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

トンボを探しながら南高尾の南浅川支流から城山湖(本沢ダム)を巡り歩く

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多摩川水系の浅川の支流でトンボを探しながら高尾山口から城山湖周辺を歩いてみました。

Wear OSに対応したYAMAPを試してみたくなったので、近隣でYAMAP地図のエリアとなると…… やはり京王線1本ですぐに行ける高尾山ですかね。


せっかくなら最近楽しんでいるトンボ探しも合わせて。トンボといえば水辺。高尾山の周辺には多摩川水系 南浅川の支流が枝分かれして流れています(高尾山口の駅前を流れているのは案内川)。
沢沿いを歩ける高尾山6号路もありますが(下の写真、案内川に右側から流れ込んでいるのが6号路沿いの沢からの流れ)、高尾山登山道は人も多そうなので今回はパス。

しばらく案内川に沿って甲州街道を歩きます。高尾山ICを少し過ぎて……

梅の木橋の手前、案内川沿いの細道を入って行きます。

「関東ふれあいの道」と名付けられたハイキングコースがあります。

トンボはいそうだけどいない。

うかい竹亭の前を抜けて梅ノ木平林道へ。


水辺に近くなるたびにトンボを探しますが、やはりそう簡単には見つからないか……

トンボ発見。アサヒナカワトンボの♀でしょうか。

縁紋(白は♀)が短く太いのがニホンカワトンボとの違いらしい。

さらに、ふわふわと飛ぶオレンジ色っぽい翅のトンボ。これもカワトンボの仲間ぽい。


分かりやすい写真で同定。褐色の翅で白い縁紋、ミヤマカワトンボの♀だと思われます

見慣れたハグロトンボ♂もいましたが、電車に数十分乗るだけで近所の河川とは違ったトンボが見られるのはなかなか楽しいものです。

ミヤマカワトンボ、思いの外警戒心が強くて少し近づくとひらひらと高い場所に逃げてしまう。600mm相当の望遠レンズがあったので木の上にとまってもなんとか。

ちなみにこの日はE-M1 Mark IIIにM.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II。軽くてコンパクトなレンズなので、山に入る際は良いと思いましたがやはりAFが遅かったり寄れないのが少々ストレスかも。

トンボ探しをしているとコースタイムを意識して歩くことは不可能ですし、沢沿いを離れてしまうと一気に遭遇率も下がるので、やはり登山は登山、トンボはトンボかな。

こちらは下からの写真しか撮れなかった謎トンボ。小型のサナエトンボの仲間だと思いますがまたの機会。

高尾グリーンセンターを右手に見てしばらくすると林道は終点。



この先は登山道、しばらく横を小さな沢が流れています。

アサヒナカワトンボ♂(無色翅型)

このあたりで沢沿いはおしまい。折り返してトンボ探しを続けようか迷いますが、Wear OS YAMAPの機能チェックもあるのでそのまま先に進みます。

木の上に果実が載っているように見えるけど虫こぶですかね。

なんでこんな木の実が熟すような色の変化をするのだろう……。

三沢峠に出ました。

榎窪山。本日の最高標高420m。沢を離れるとやはりトンボはいませんね。

城山湖の南側に回り込むと野鳥観察休憩所がありました。鳥はいなかった。

加藤武雄文学碑。気になったので入って行ってみると……


ちょっとした展望台がありました。城山ダム(津久井湖)の向こうではげ山になっている部分は何かの工事?かと思ったら「香ノ田採石場」とのこと。

城山ダム。津久井湖は結構水位がありますね。

トンネルを一瞬抜けた圏央道と相模川。

城山発電所。

城山湖(本沢ダム)。

津久井湖の水を使って揚水発電を行なうロックフィルダムです。


夜間に津久井湖から水を汲み上げて、日中に発電しているので午後はかなり水位が下がっています。

ツバメ。

城山湖の周囲を歩くと一周約2時間弱。

展望台的なスペースからダムを見下ろす。

金比羅宮。

久々にトンボ。オオシオカラトンボ。城山ダム周辺ではこのあと交尾中のトンボとオレンジっぽいトンボを見掛けたのみで写真は撮れず。移動しながら偶然トンボに出会うのはなかなか難しい。

龍籠山展望台。東側の展望が開けていますが、この日は橋本あたりまで。

ビッグタウン橋本。

法政大学多摩キャンパス。

龍籠山。

「龍籠山を分水嶺のようにして…」確かに北斜面は境川、南斜面は相模川ですね。というか城山湖って揚水発電で津久井湖(相模川)と水を交換しつつ、非常用の洪水吐は境川に流すので分水嶺ダム湖ですね。

本沢ダムへ。散策時間は日中だけのようです。


ロックフィルダムの下側……って言い方でいいのかな。ここまで来たのは初めて。

本沢ダム堤体上。子供の頃、自転車で何度か城山湖に来たことはありますが、ここまできたのは実は初めて。


ダムの北側にある非常用の洪水吐。よほど水位が上がったときしか使われないのでしょうね。

この立派なスロープは何用途だろう?

洪水吐の上が歩道になっています。

あまり使われてなさそう。この先は大地沢があるので境川上流部に合流するのでしょう。

ヤマユリ。

しばらく登りが続きます。

はなさき休憩所。

この階段がこの日一番の登りだった気がします。

以前来た境川源流の入口。昨年の秋に境川源流を歩いた際に、アキアカネを大量に見たことからなんとなくトンボが気になるようになったのでいた。


鳥居が見えてきたら

町田市最高峰の草戸山、そして松見平休憩所。


さて、どう戻るか?


高尾山口の裏に降りられる四辻まで尾根を歩くか……

しかしそれよりは川沿いをなるべく歩きたい。ということで梅ノ木平方面に降ります。


標高差は大したことないのであっという間に林道。トンボは1回見掛けたけど薄暗い森の中ですぐに見失ってしまいました。トンボ目当てなら尾根に出ず沢沿いだけを巡ってみるのもいいかも。


ゴマダラカミキリ。

高尾599ミュージアム。八王子の市立博物館のようです。今度来てみよう。

高尾駅。今回はWear OS YAMAPのお試しと、トンボ散歩を延長して少し山にも入る…… みたいな感じ。こういう散歩の際も登山届は必要か?みたいな話になると判断に迷うのですが(出すに越したことはないですが)、そんなエリアを歩く際のお守り代わりとして、YAMAPの「みまもり機能」を使ってみたのでした。


今後もふとした思いつきで1人で丘陵や里山と低山の境目のような場所を歩くことはあると思うので、そんなときは積極的にこの手の機能を使ってみるつもり。次回はもう少しトンボ探しを充実させたいですね。