I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

ディートの虫よけ、実際どの程度プラスチック等に影響があるのか試してみたら… 結構あるな!

本ページは商品、サービスのリンクにプロモーションが含まれています

前回、虫よけスプレーの成分(ディートとイカリジン)の話題を書いたのですが、今更ながら虫よけスプレーのプラスチック等を痛めてしまう影響について簡単な確認をしてみました。


以前、腕時計の上からディートの虫よけスプレーを吹いてしまい、バンドやベゼルの樹脂パーツにシミができてしまい以来気をつけていたのですが、ディートの虫よけが手元にあるうちに改めてその影響を確認。使ったのは市販品ではディート成分が30%と上限値のアース製薬「サラテクト リッチリッチ30」、

便宜上、虫よけの主成分である「ディート」の影響として話を進めますが、実際には虫よけスプレーの薬剤には無水エタノールや香料などの添加物を含みます。あくまで当該製品を使った際の結果ということで、見ていただければと思います。

プラスチックや化繊素材にディート剤を吹きかけて放置

ディートが影響ありそうな樹脂素材、さすがに普段使っているもので試すのは嫌だな…… と思いつつ、家の中からダメージを負っても許せそうなものをいくつか選んでみました。硬くてやや弾性のあるプラスチック、透明のアクリル樹脂(無印のティッシュケース)、チープカシオの樹脂バンド、レンズのラバーフード(シリコンゴム?)、そして化繊布として未使用のマイクロファイバークロスです。

この他、革や合成皮革にも影響があるそうですが、試しても良い革製品が特になかったので。

それぞれにスプレー。時計は使ってない安物とはいえちょっと心が痛む……。

2時間後、塗布した部分は乾くことなく色が変わったままです。実際肌に塗っていても、ディート30%の虫よけはいつまでも乾燥せずにしっとり(ペタっと)している感覚があります。

それぞれ、中性洗剤で水洗いして状況を確認してみました。
まず、時計バンド。スプレーした跡がそのままシミになってしまいました。やはり時計バンドは要注意。

ラバーフード。これは見た限り影響ありません。ヌルっとしてましたが、洗ったら落ちました。

アクリル樹脂は一部が白っぽく曇ってしまいました。これは洗ってもクロスで拭いても落ちません。腕時計の風防でアクリル樹脂を使っているものは要注意ですね。

一番影響があったのがこの普通?のプラスチック。完全に変色して一部は溶けてます。触ると洗い流した直後はまだ溶けて柔らかい状態でした(洗って乾燥させた翌日には硬化)。

マイクロファイバークロス、殆ど目立ちませんが、僅かにシミとなっていることを確認。これは生地の色によっては目立つかも? ちなみにウィキペディアによるとディートはナイロンには影響を及ぼさないとのことで、化繊でも素材によって差があるようですが、お気に入りのアウトドアウェア(化繊でだいたい高い)を着ている場合は注意した方がいいかもしれません。

結局ラバーフード以外は明らかに影響があったので、やはりディートの虫よけを使う際は携行品や衣類に掛かることは注意した方が良さそう。せっかくのミストスプレーですが、面倒でも一度手のひらに出してから伸ばして塗りつけるぐらいがいいのかも。

先日も散歩中にディートを顔付近に増し塗り(スプレー)したのですが、その際うっかりカメラにも少し掛かってしまったので、すぐ公園のトイレに直行して水道で丸洗いしました。OMで良かった(笑)

イカリジンでも試してみる

ここまで確認して、「じゃあイカリジンはどうなの?」と気になったので、同じアイテムで「天使のスキンベープミスト プレミアム」も試してみました。ちなみにイカリジンは服の上から使えるとされている一方で、皮革製品、毛皮、人工皮革、ストッキング、ポリウレタン使用製品では変色、変質する可能性があるという注意書きもあります。

結果はディートでガッツリ溶けたプラスチックのみ、軽い変色が見られました。腕時計のバンドは洗ったらキレイになりました。ディートに比べたら影響は小さいようですが、やはり注意はした方ががよいでしょう

最後にこれは昨日気付いたばかりのガッカリ。
先週買った(というか妻にプレゼントして貰った)ばかりの新しいスマートウォッチ「TicWatch Pro 5」。数日使っただけなのに、裏面の光学センサーを保護する透明のパーツが少し曇っていました。外した際はテーブル等で傷を付けないよう気を付けていましたし、虫よけスプレーを使う際も確実に外していたのに……。

……と、ここで気付いたのが、手首を経由して虫よけの影響を受けてしまった可能性。一応、手首に塗った虫よけは軽く拭いて乾かしてから付けるようにしていましたが、それでも影響が出てしまったのかも。バンドなら交換できるし、裏面はガラスぽいので傷さえ気を付ければいいかと思ってましたが、樹脂パーツでしたか……。
この一週間はディートとイカリジンの両方を使ってましたが、ディート使い切りの最後の数回が原因だとしたら不注意ではありますがガッカリです。

ということで、皆様も大切な携行品がある際は虫よけ(特にディート)にはくれぐれも注意しましょう。

そうそう、少し前にXで話題になっていましたがトコジラミ対策でスーツケースやホテルのベッド等に持参した虫よけをスプレーするという旅TIPSも、よくよく注意して欲しいところ。基本的には人の肌やすぐ洗濯をする衣類に使うものですし、自分の持ち物に使う場合もまず目立たない場所で試しましょう。
少なくともホテルの備品等にディートの虫よけをむやみに吹き付けることは絶対にすべきではないでしょう。