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途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

多摩境から鑓水給水塔、小山内裏公園 大田切池から大田川の流れを辿ってみる

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週末、多摩ニュータウン通りから相模原方面への延伸「宮上横山線」の開通を見た帰り道、多摩川支流の大田川(大栗川)を源流部から多摩川まで辿ってみることにしました。


開通したばかりの宮上横山線から町田街道を越えて多摩ニュータウン通りに入ってすぐ、左手側に何やら空き地のようなスペースがありました。

入ってみると「田端環状積石遺構」なる史跡がありました。

「田端環状積石遺構」は縄文時代の遺跡「田端・田端東遺跡」の一部で、円状に石を並べた所謂「ストーンサークル」。実際に石を並べた遺構が展示されていますがこれはレプリカで、本来の遺構は保護のために埋め戻しされているそうです。


日本一駅から近いストーンサークル・田端環状積石遺構/町田市ホームページ
1968年、畑を耕作中に偶然発見された、縄文時代後期から晩期(約3500年から2800年前)の墓地・祭祀場です。30基の墓からなる集団墓地が形成された後、その上に縦9メートル、横7メートルの環状積石遺構(ストーンサークル)が作られました。現在は実物を埋め戻して保存し、その上にレプリカで遺構を復元しています。
京王相模原線多摩境駅から徒歩5分、日本で最も駅から近く、また都内では唯一見学できる縄文時代のストーンサークルです。
この遺跡からは、境川対岸の相模原台地、そのはるか後方の丹沢山地や富士山も見渡すことができ、また冬至の日没時には丹沢山地の蛭ヶ岳山頂部に太陽が沈む様子が見られます。

解説看板は「田端・田端東遺跡の簡単な紹介」「史跡全体についての解説」「田端環状積石遺構にフォーカスした解説」の3つが設置されていました。

多摩丘陵の西斜面に面しているので南西方面の展望が開けています。

多摩ニュータウン通りの新しい案内標識。右奥に見える家の屋根は境川を挟んだ相模原台地の上です。

多摩ニュータウン通りに戻ります。左手の緑地は小山白山公園。正面は多摩丘陵への登り坂で、真っ直ぐ進むと小山内裏公園の下を通り抜ける小山内裏トンネルがあります。

小山内裏トンネルから手前に見えている町有橋に掛けて、無電柱化を進めている区間のようです。


多摩境駅前交差点で多摩ニュータウン通りから多摩境通りを遣水方面へ。正面の小山は小山内裏公園。

多摩境通りから見下ろした境川沿いの低地と、その先は相模原台地。正面やや左寄りの大きな建物は相模原市中央区宮下に建設中というデータセンターだそうです。右下の緑地は小山田端自然公園。

小山田端自然公園。小山内裏公園から南側の斜面を下ったこちら側は多摩川でなく境川の流域になります。

鑓水方面にやってきたのは、青空の下の鑓水給水塔(鑓水小山給水所)を見たかったので。多摩丘陵給水所コレクションの写真、後で差し替えておこう。


そしてやってきたのは小山内裏公園。

「大田切池」(おおたぎりいけ)です。

この池がある谷戸は「大田切谷戸(おおたぎりやと)」で、多摩川水系の大田川の源流部にあたる谷戸。大田切池は1980年頃に宅地造成(多摩ニュータウン開発?)に際して作られたため池だそうです。

谷戸の奥側。大田切池の形は瓢箪状になっていて、木のオーバーハングで隠れた先にも同じぐらいの大きさの池が広がっているようです。

恐らくここから大田切池の水が流れ出しているようです。ということで府中方面に戻りながら大田川(多摩川水系 大栗川支流)の流れを辿ってみることにしました。

といっても、南大沢の駅あたりまでは暗渠となっている大田川(点線部分)。

地図の感じからも南大沢方面へ続くこの緑道(遊歩道)の下を暗渠が流れてそうです

この緑道沿いは水をモチーフにした広場が複数あって、かつては親水公園的に水を流していたと思われる水路(現在は空堀状態)が緑道沿いに見られます。

「わきみず広場」。実際に谷戸からの湧水が流れていたのか?

「うずまき公園」、「たきの広場」、モニュメントの設置された池。

緑道の交差点にはGoogleマップで「四本柱」と表示された石柱。車道に出ることなく南大沢駅まで移動ができる多摩ニュータウンの緑道、いいですよね。

緑道が上下に分かれていたら水は下側に流れてるでしょうか……

この小さな池も水は長らく張られていないようです。

南大沢駅前、多摩ニュータウン通りの立体交差が見えました。ここまで来ると暗渠がどこを流れているか全く分かりませんが、恐らく車道の下ではなく歩道寄りの地下を流れているのではと。

アンダーパス上の内裏橋から多摩センター方面。多摩ニュータウン通りを自転車で府中方面からきた場合、南大沢駅を通過するなら歩道や側道でなく本線のアンダーパス部分を走った方がアップダウンは少ないです。

南大沢の坂を下って南大沢大橋を見上げています。暗渠が流れているならこの歩道の足元でしょうか?

南大沢二丁目の交差点。ここから大田川は開渠となります。白い柵の向こうが大田川。

「一級河川大田川上流端」の看板がありました。

暗渠の出口。暗くてやや見えにくいですが、すぐ左にカーブしているので、やはり多摩ニュータウン通りに少し寄った地下を流れているようです。

ここから大田川沿いを下流に向かいますが、一旦ここで切ります。次回は大栗川への合流、そして多摩川まで行きます。

最後に国土地理院の地図で現在と多摩ニュータウン開発前の写真を比較してみます。下の写真の左下にあるのが大田切池。右上に大田川上流端が見えます。

(国土地理院:https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

こちらは1980年前後の同じ場所。南大沢の造成は始まっていますが、多摩ニュータウン通りはまだありません。大田川らしき川の流れは右上から中央付近に掛けて確認できますが、その先は大田切谷戸の畑です。造成時の調節池的に作った大田切池の排水路を大田川上流に繋げた感じではないでしょうか。

(国土地理院:https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html