街歩きをしてるとよく見かける給水塔(配水塔)って面白いかも……と突然思いました。






- 多摩丘陵の給水塔配水塔を集めてみる
- 向陽台給水所(東京都水道局)
- 連光寺給水所(東京都水道局)
- 南野給水所(東京都水道局)
- 唐木田配水所(東京都水道局)
- 鑓水給水塔(東京都水道局)
- 三沢配水所(東京都水道局)
- 愛宕配水所給水塔(東京都水道局)
- 鶴川団地の給水塔
- 潮見台浄水場給水塔(川崎市上下水道局)
- 百合ヶ丘配水塔(川崎市上下水道局)
- 宮崎配水塔(川崎市上下水道局)
- 高石配水塔(川崎市上下水道局)
- 千代ヶ丘配水塔(川崎市上下水道局)
- 細山配水塔(川崎市上下水道局)
- 気が向いたらもう少し集めてみるかも?
多摩丘陵の給水塔配水塔を集めてみる
給水塔(配水塔)は名前の通り給水、配水を行うための建築物で、タンク内に貯留した水に重力で圧力を掛けて各家庭などに配水する施設。自然重力を利用したものなので、古くから世界各地で作られレンガ造りやコンクリートの特徴的な建築物としてランドマーク的に保存されているものもあるそうです。
配水塔(給水塔)を知っていますか? - 近所の水道屋さん・福田設備

東京都内では大正時代に建造されたコンクリート作りの駒沢給水塔などが有名で、給水塔としての役割を終えた現在も地域のシンボルとして保存されているそうです。これは一度見てみたいかも。
駒沢給水塔 | 世田谷区公式ホームページ
以前見た世田谷区の和田堀給水所も古いコンクリート造の配水施設でしたね。
古い給水塔は機械式のポンプに置き換えられえて徐々に姿を消しているそうですが、多摩丘陵を歩いていると給水塔や配水塔と呼ばれる施設が結構残っていることに気づきます。配水の際に大きな水圧が必要な丘陵地をニュータウン開発したことによるものか(給水塔への揚水は夜間電力で行う)、また停電時にも配水を行えることから現在も災害時の給水ステーションの役割を持たせている場所が多いようです。

以前はそこまで意識していませんでしたが、数日前に稲城市向陽台のファインタワーの上から2つの給水塔が見えたことで、改めて過去の散歩の写真などを見返して給水塔は外観やデザインに多様性があって面白いと思いました。水道局が管理する巨大なものから、団地や集合住宅の設備として設置されたものまで規模も様々。

まあ細かいことはさておき、多摩丘陵の高い所に塔やタンクがあって気になるなということで、過去の写真を集めてみたり身近なエリアの給水塔を巡ってみました。他にもまだあると思うので、気が向いたら追加します。
向陽台給水所(東京都水道局)
ということでまずは一番身近な稲城市の向陽台。以前からJR南武線の車窓で稲城長沼あたりから丘陵の中腹に緑色の屋根の劇場のような(サーカステントのような)建物が見えるのが気になっていました(今はなき東京ベイNKホールを思い出すなぁとか)。目立つ建物なので、気になる人も多いのではないでしょうか。そんな建物が地域のホールではなく、東京都水道局の給水塔だと知ったのは数年前のことでした。

向陽台給水所があるのは向陽台の城山みはらし通り沿いでは比較的標高の高い場所。丘陵の斜面に面しているので、北東方面からはよく見えると思います。写真は南西側から城山みはらし通りの下り始めのアングル。

白いタイルに緑色のラインが入ったデザイン。特徴のある緑屋根はここまで近づくとほぼ見えません。

ファインタワーから見た向陽台給水所の屋根。

東京都水道局の「応急給水拠点」「災害時給水ステーション」「応急給水施設」同じことなのに、なんでこんな表記ゆれをしてるのだろう……と少し気になってしまいました。

たまにこの建物が見たくなって車で城山みはらし通りを通ることがありますが、近くを歩いて写真を撮ったのはこれで2度目です(以前撮ったときのものが見つからず改めて行ってきました)。

連光寺給水所(東京都水道局)
向陽台給水所からも比較的近い南多摩尾根幹線沿いの丘の上にある連光寺給水所。稲城市と多摩市の市境でギリギリ多摩市聖ヶ丘の所在になります。連光寺は北側に隣接する地名ですが、多摩ニュータウン開発の区画整理により聖ヶ丘として区画分けされたようです。

グレーの巨大な円筒タンクが2つ並んでいて、中央に螺旋階段が設置されています。


近くの坂浜聖ヶ丘橋からの風景。尾根幹線といっても尾根からやや下がった場所を走っていますが、多摩東公園交差点付近で見上げると連光寺給水所が見える場所もあります。給水塔の近くに2基の大きな鉄塔(アンテナ塔)があり、右に見えるのが永山中継局(デジタルテレビの中継局)で左が東京都防災行政無線の多摩稲城中継所。

東京都防災行政無線の多摩稲城中継所は道を挟んだ向かいにあります。連光寺給水所、オーソドックスな給水塔なので写真だけさっと撮って追加しようと思ったのですが、意外と見どころが多く(?)写真をたくさん撮ってしまったので後ほど別記事にまとめるかも。

ちなみに連光寺給水所から一段下の尾根幹線沿いにも、どう見ても給水塔に見えるタンクがあるのですが、周辺を見た限りでは何の施設だか分かりませんでした。


南野給水所(東京都水道局)
南多摩尾根幹線沿いの多摩市南野にある南野給水所。尾根幹線の跨道橋を巡っていた際に一本杉橋の上から見えたエンジと白の給水塔。


一本杉公園側から回り込んでみましたが給水塔全体が見えたのは住宅地の隙間からでした。

尾根幹線沿いには南野給水所の入口スロープがありますが、丘陵の上にある給水塔は尾根幹線から見上げても見えませんでした。

一本杉橋の隣の跨道橋、鶴之橋から見えた南野給水所の給水塔。

唐木田配水所(東京都水道局)
さらに南多摩尾根幹線沿を相模原方面に進むと、多摩市唐木田の唐木田配水所の給水塔が丘陵の上に見えてきます。多摩東公園から長池公園を結んでいる「よこやまの道」の終点付近にあり、近くには「鶴見川河口方面展望広場」「山王塚」「鶴見川源流」なども。


南野給水所や三沢配水所(後述)と同じくエンジと白のカラーリング。多摩丘陵の東京都水道局はこのカラーリングの給水塔が好きなのか?

唐木田配水所。


長池上小山田陸橋からもよく見えています。

鑓水給水塔(東京都水道局)
今回取り上げる給水塔では最もに西にある、デザインのユニークさでは向陽台給水所に負けてない八王子市鑓水の鑓水給水塔。小山内裏公園の西、「戦車道路」としても知られる尾根緑道を挟んである鑓水小山給水所内の給水塔です。多摩丘陵ですが丘陵の中では少し低くなった場所にあります(その分高さがある)。

イカリ型の和ろうそくを思わせる中央付近がくびれたカーブとアート作品のような配色が印象的な給水塔で、高さは60m近くあるようで、上部に見える窓は展望台になっているようです。

見る角度によって配色が変化します。

三沢配水所(東京都水道局)
日野市三沢、百草園の西にある丘の上にあるエンジとベージュのかなり目立つ給水塔です。

角度によっては直方体のようにも見えますが、 頂点の四隅の高さが全て違う面白い形をしています。三沢配水所の敷地はそこそこ広く、給水塔と同じカラーリングの建物もあります(手前に見えるのがそれ)。

ここも応急給水拠点になっています。

愛宕配水所給水塔(東京都水道局)
三沢配水所の給水塔と兄弟のようにも見える(?)デザイン、こちらは白と緑色が印象的な給水塔です。多摩市の愛宕団地がある丘陵の頂上付近にありますが、団地の給水塔ではなく東京都水道局愛宕配水所内の施設。


もちろん応急給水拠点になってます。色使いは向陽台給水所と同じですが、これはこれでカッコいい。

鶴川団地の給水塔
さて、ここで少し脱線して団地に併設された給水塔。丘陵地かつ高さのある団地各戸への配水を目的として設備だと思われますが、水道局のものに比べたら規模も小さく、町田の団地エリアを車で走っていると様々な形のものを見かけます。あとは建物の屋上にタンクを設置した高置水槽などもありますね。

こちらは鶴川団地にあった給水塔。並んで設置された銀色のタンクと合わせて面白い外観になっています。


同じ鶴川団地の別の給水塔。デザインは同じですね。


鶴川団地の1つめの給水塔の近くには「給水塔前」というバス停がありますが、同市内の山崎団地にも同じ名前(給水塔前)のバス停があるようです(笑) 町田の団地の給水塔は探し始めたらキリがなさそうですね……。
潮見台浄水場給水塔(川崎市上下水道局)
ここから多摩丘陵でも神奈川県川崎市に入ります。最初は川崎市多摩区の潮見台浄水場給水塔。「潮見台浄水場」は以前の浄水場の名前で、現在は潮見台浄水場のあった敷地に生田浄水場の機能を合わせた「西長沢浄水場」として運営されています。そんな西長沢浄水場と道を挟んだ高台にあるのが、コンクリート造のクラシカルなデザインの潮見台浄水場給水塔。写真の左側に広大な西長沢浄水場の敷地が広がっています。


そこまで大きな給水塔ではありませんが今回取り上げた中では最もクラシカルな外観で実際に古そう。さすがに現在は使われてないと思いますが詳しいことは分かりません。

こちらが西長沢浄水場の正門ですが、潮見台排水所の看板も掲げられています。


災害時応急給水拠点の案内があったのは潮見台浄水場給水塔に近い北側の門のあたり。

給水塔の写真とイラストが載ってますが、衛星写真で見る限りこの敷地内にこのタイプのタンクは見当たらないんですよね。この後で登場する「高石配水塔」の写真に見えます。

西長沢浄水場の敷地内にある塔は給水塔?エントツ?

西長沢浄水場の敷地は配水の効率を揚げるためか嵩上げされていて(丘陵の高低差を埋めているだけかも)周辺の道路から中はあまり見えないのですが、年季の入ったコンクリート造の構造物が城郭っぽさがあってカッコいいです。近くの長沢浄水場にも面白い形の給水塔があるよですが、調査不足で見忘れました。次回こそ!


百合ヶ丘配水塔(川崎市上下水道局)
麻生区百合丘の高台にある百合ヶ丘配水塔。オーソドックスな給水塔のタイプはドラム缶のような円筒形のタンクですが、百合ヶ丘配水塔はタンク部分を足で持ち上げているのが特徴。足のある寂れた給水塔はアメリカ映画などでおなじみですが(駅とか乾燥地帯とか)、丘陵の上にあるとまた別物に見えてきます!?


高台のほぼ最高地点にあるので、そのままでも高さは十分にも思えますし、あまり高くすると景観的にも邪魔になりそうですが、何か足で持ち上げて水圧を稼ぐ必要があったのでしょうか。

給水塔の西と東を道路が走っているので、様々な角度から見ることができる給水塔です。

立派な石垣の上に給水塔。足のおかげでただたの円筒タンクよりもランドマーク的かも?

宮崎配水塔(川崎市上下水道局)
今回のまとめでは最も遠い川崎市宮前区鷺沼。東名高速ICからも近い住宅街の中にある宮崎配水塔。工業地帯にありそうなシルバーの巨大な円筒タンクが2つ、丘の上に並んでいます。

デザインの凝った給水塔に比べると圧倒的に機能性重視のスタイル!?


隣接する鷺沼北公園から。


川崎市上下水道局の表記は「災害時応急給水拠点」で統一されています。

高石配水塔(川崎市上下水道局)
2つ前の百合ヶ丘配水塔から比較的近く、多摩区西生田の細い一方通行に囲まれた住宅地の丘の上にある高石配水塔。宮崎配水塔と同じく2つの円筒形タンクが並んでいますが、直径が広くその分背は低いかも。

正門側からはあまりよく見えません。


災害時応急給水拠点になっているのは正門の反対側。



高石配水塔と敷地の隣接する鉄塔はは西生田基地局と看板がありましたが、川崎市の防災行政無線のアンテナ塔のようです。これもなかなかカッコいいですね。


千代ヶ丘配水塔(川崎市上下水道局)
川崎市麻生区、多摩丘陵の尾根にある千代ヶ丘配水塔。

これは稲城市向陽台のファインタワーから尾根の上に見えていた白と銀色のタンクです。尾根の手前側に稲城市との市境が通っていて、よみうりゴルフ倶楽部の敷地になっています。

耐震性の問題により現在タンクの建て替えが行われている最中で、左側の白いタンクは1966年に竣工した既設1号塔で今後撤去され新しくなる予定。右側の銀色のタンクは新設された2号塔です。最終的には銀色のタンクが2つ並ぶ形になるようです。
川崎市上下水道局 : 千代ヶ丘配水塔更新工事



白塗りのコンクリート?の既設1号塔も新設2号塔と同じシルバーのタンクになってしまうようです。

細山配水塔(川崎市上下水道局)
よみうりランド通り(都道・神奈川県道124号)をよみうりランドの前から読売ランド前駅方面に少し進むと(なんか分かりにくいな)正面に見えるコンクリートの大きなタンクが細山配水塔。千代ヶ丘配水塔から比較的近い距離にあります。やはり丘陵の尾根を稲城市から川崎市に少し越えたあたり(川崎市多摩区)。


よみうりランド通りの反対側、よみうりランドの敷地との間の通り沿いに正門があります。



そういえば先程の千代ヶ丘配水塔と細山配水塔には災害時応急給水拠点の看板が出てないようですが、確かに川崎市のサイトの災害時応急給水拠点にもこの2箇所は含まれていませんでした。
川崎市上下水道局 : 災害時応急給水拠点
気が向いたらもう少し集めてみるかも?
この他、多摩丘陵で比較的近いエリアだと八王子の「鑓水給水所」(鑓水給水塔とは別)などもあるようですが、気が向いたらそのうち見てくるかも。
あとは立川に古いコンクリートの給水塔跡が残されていたり(立飛の給水塔)、団地の給水塔もなかなか多様性があって面白そうですが、気が向いたら考えます。



