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宇都宮餃子を食べて宇都宮ライトレールに乗った日

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宇都宮に餃子を食べに行き、今年8月に開業したばかりの宇都宮ライトレール(LRT)に乗ってきました。

念願だった宇都宮餃子を食べに行く

以前から食べてみたいと思っていた栃木県宇都宮名物の餃子。東北方面の山に行くたびに帰りの東北道を途中で下りて食べられないものかと検討するのですが、宇都宮インター周辺には餃子の店は少なく(あっても営業終了が早い)結局それなら同じ栃木県内でも佐野ラーメン&餃子にするか……となってしまうのでした。


電車で宇都宮に行くなら大宮から新幹線に乗るのが速いのですが、乗車券(片道2,000円弱)にさらに新幹線代を2,000円弱かけて、餃子を食べに行くのはさすがにちょっと抵抗があります。
餃子なら地元でだってそれなりに美味しいものが食べられますし……。

ただ、先日仙台に行った際にも宇都宮を通り過ぎていたこと、三連休にどこも出掛けないのは流石に勿体ないかもと、連休中日の日曜日に大宮まで出掛けてみることにしました。浦和から宇都宮まで普通列車だと1時間半、家からだと2時間以上かかるようですが、まあ車で片道2時間程度なら以外と普通かも……。

あと、せっかくなら先日開業したばかりの路面電車、「宇都宮芳賀ライトレール線」にも乗ってみたい(こちらはそのうち平日狙いで行きたいとは思ってた)。

多摩エリアから宇都宮まで行くには、埼玉県の浦和や大宮に出て、宇都宮線を使うことになります。さらに同じ線路を走っている「上野東京ライン」「東京新宿ライ」でも行けるみたい。一体何がなんだか分かりませんが、乗換案内アプリにまかせて浦和から宇都宮線に揺られて宇都宮に到着しました。遠かった……。

北関東を代表する中核都市だけあってかなり大きなJR宇都宮駅。

宇都宮駅の西口側、駅前の商業施設(トナリエ)にヤオコーが入ってるのが気になりますね。ヤオコーがある街というだけで親近感を持ってしまう。


宇都宮餃子の代表!?「宇都宮みんみん」

さて、移動時間がたっぷりあったので、宇都宮餃子については少しネットで調べておきました。有名店だと「宇都宮みんみん」「正嗣」が2大巨頭と呼ばれる存在、そこに「香蘭」を加えた店が3大餃子と呼ばれている等々。
有名店が集まっているのはJR宇都宮駅の周辺と、西口から東武宇都宮駅方面に少し行った「餃子通り」周辺。LRTが走っているのは反対の東口側なので、今回は宇都宮駅周辺を狙ってみることにします。

やはり「宇都宮みんみん」はどんな記事にも載っているので、押さえておいた方が良さそう。みんなのごはんの記事を参考に、JR東日本ホテルメッツ内の店舗を目指します。

時間は12時過ぎのランチタイム。ホテルメッツ3階のレストランフロアに上がると、「宇都宮みんみん」の看板を掲げた店舗が2つあり、どちらも既にそこそこの行列ができていました。

片方は「メッツ店」で揚餃子を含む3種類の餃子があり、「ステーションバル店」は焼餃子と水餃子の2種類とバルを名乗るだけあって、ドリンクメニューが豊富。夜だとお酒が飲めるバルの方が回転が悪そうな気もしますが、ランチタイムなので比較的どちらも回転は良さそうでした。
今回は店の前に並んでる人数が少し少なかった「ステーションバル店」に並びました。

メニューはこんな感じ。餃子2人前とライスぐらいは余裕ですが、できればもう1店舗ぐらい食べ歩きたいなということで、焼餃子は1人前ずつ、水餃子を妻とシェアすることにしました。餃子は「焼」も「水」も1人前330円と激安。並んでから30分程で外で注文を先に聞かれ、しばらくして入店となりました。

生ビールは一番搾り。やはり餃子でビールは飲みたいので、車でなく電車で来たかったのです。

「ヤキスイライス(焼餃子+水餃子+ライス)」840円。そう、餃子って安いんですよね。焼餃子ならチェーン系のラーメン屋にも必ずあるし、敢えて遠征してまで食べに行こうとなかなかならない。でも好き。

焼餃子は小ぶり(ごく普通の)サイズ、とてもおいしそう!

こちらは水餃子、餃子は同じもののようです。

調味料は一般的な醤油と酢、ラー油。

焼餃子は野菜多めで中の具は固まってなくほぐれた状態。比較的あっさり目の味でいくらでも食べられそうな味です。これは好みです。

酢多めの酢醤油で食べるのが個人的にやっぱり好み。ラー油はザラザラの部分を少しかけてもあり。

水餃子はやはり醤油や酢を回しかけて、お好みでラー油。焼餃子以上にさっぱり感がありますね。

食べ方はお好みでいいのです。

ということであっという間に食べ終えてしまいました。うん、「みんみん」はかなり好きだ。

次の宇都宮餃子を物色する&ヤオコー偵察

JR宇都宮駅ビル(パセオ)内にも餃子屋はあります。「宇都宮餃子館」と「宇味家」どちらもそこそこの行列。

さらに駅前の「宇都宮餃子館」と道を挟んで「香蘭」、やはり結構な行列です。とりあえず「みんみん」を食べてお腹も落ち着いていたので、「香蘭」に並んでみることにします。

妻に並んでもらいつつちょっと気になっていた、トナリエ内のヤオコーをチェック。

生筋子、698円/100gから20%OFF、欲しい! ……けど、さすがにタイミングが悪いですね。生カツオも並んでいて、見慣れたヤオコー店内です。ちなみに栃木県には6店舗ですが、本拠地埼玉県寄りの店舗が多く、宇都宮市内には1店舗のみのようです。ヤオコーのある街なら今日からでも住めるという気持ち。

しっかり味な「香蘭」の焼餃子

みんみんで食べ終えてから1時間近く経ってますが、ようやく2軒目の「香蘭」に入店。

メニュー。先程のみんみんもですが基本シンプル。

待っている間に少々お腹が膨れてしまったので、焼き餃子1人前ずつと瓶ビール。

出てきました。みんみんに比べると少し皮が肉厚の餃子です。やはりサイズは標準的なもの。味付けせずにそのまま食べても、しっかり具の味を感じます。これまたうまい。

もちろん酢醤油やラー油をつけてもよし。サッパリ系の「みんみん」に比べると、少し存在感のある「香蘭」の餃子。どちらもうまい。


宇都宮ライトレール 宇都宮芳賀ライトレール線

ひとまず餃子には満足したので、LRTを見に行きましょう。
LRTの名称ですが、事業者名が「宇都宮ライトレール」、路線名が「宇都宮芳賀ライトレール線」。通称として「ライトライン」「芳賀・宇都宮LRT」などがあるようです。
MOVE NEXTうつのみや LRTからはじめる、次の暮らし

「LRT」は「ライトレールトランジットLight Rail Transit)の略で「軽量軌道交通」を意味する呼び方ですが、日本では新しめの路面電車を差して呼ばれることが多いみたい。路面電車、トラム、LRT…… 本来の意味はともかくとして、どれも似たような使われ方をしているようです。宇都宮の街レポにおける「LRT」は「宇都宮芳賀ライトレール線」を指すことになるので、以降は「LRT」表記に統一します。

東口側へ。線路がいっぱある。

LRTの「宇都宮駅東口停留場」。

エスカレーターを下りて行くとやはり休日だからか結構並んでますね。

来た車両に乗り込みます。運転間隔は6〜10分ほどだそうです。

切符や改札はなく乗降時にICカードタッチパネルに交通系ICカードをかざします。乗るときと降りるときでタッチする場所が違うので一瞬戸惑うのと、乗降客のほぼ全員がタッチする必要があるのでそれなりに時間が掛かります。バスと同じようなシステムですが鉄道でこういうのは初体験。

タッチのフリで乗ってる人も見かけましたがキセル乗車かな。扉は3両編成の片側4箇所ありますが、ワンマン運転ではバスのような目視チェックも難しいでしょうし、性善説に基づいたシステムのようです。

交通系ICカードのチャージにも対応している現金払いの運賃箱。停留場に設置されてる発券機から整理券を取って、運賃と一緒に入れるバスシステム。運賃箱があるのは進行方向の先頭ドアのみです。

停留場の表示と運賃表。やはりバス感ありますね。初乗り運賃は150円、「宇都宮駅東口」から終点の「芳賀・高根沢工業団地」まで乗ると400円になります。

しばらく車内は混み合っていたので使える写真がなく、かなり終点近くになってから。

序盤は宇都宮駅周辺の商業エリアで沿線には宇都宮大学や大型のショッピングモールなど。中間は鬼怒川を挟んだ田園地帯と住宅地、後半は大規模な工業地帯となり清原工業団地、新興住宅地などを挟んで、本田技研工業の巨大な工業地帯の中に終点の停留場「芳賀・高根沢工業団地」があります。

宇都宮周辺は基本的には車社会だと思いますが、商業地域、住宅地、そして工業団地を渋滞に左右されず移動できる交通手段というのは、確かに求められているのかも。……とはいえ本田技研を始めとする沿線の工業地帯をGoogle Mapで見ると、どの工場にも巨大な駐車場とおびただしい数の車が見えるので通勤の足としてはどこまで利用されているのでしょう(通学にはかなり便利そう)。

ということで終点の「芳賀・高根沢工業団地」です。周辺には本田技研の関連施設しかありません……  なんて言ったら怒られるか。でも航空写真を見るとほぼ本田技研と巨大な駐車場。

始発駅(終点)では乗客を一旦全員降ろして、運転士が車内チェック〜運転席を移動しての乗車となります。



では再び宇都宮駅方面へ。ホンダエリアが終わったあたりで、かなり極端な窪地を通過します。案の定、窪地の底は川が横切っていて、おそらく鬼怒川の支流だろうなと思ったら、鬼怒川には合流することなく同じ利根川水系でも小貝川の支流でした。

清原工業団地辺りの路面電車っぽい車窓。


「清原地区市民センター前」にはトイレがあります。

再び鬼怒川を渡って「平石」で降りてみました。

平石停留場には「芳賀・宇都宮LRT車両基地」があります。


停留場周辺には無料駐車場と駐輪場もあるので、ここを起点にしてLRT観光をしてもいいのかな(ほぼ満車だったので来るとしたら平日で)。

車両基地への引込線が平石停留場から伸びています。こういうのはワクワクしますね。

宇都宮ライトレールは完全な複線なので上り下りの待ち合わせは必要ないと思いますが、平石停留場では毎度同じタイミングで上りと下り列車が停車していました。

次の停留場まで少し歩きます。巨大ショッピングモールのベルモール。

「宇都宮大学陽東キャンパス」から2駅乗って「駅東公園前」で下車。駅前の大通り(鬼怒通り)を歩きつつ、走ってくるLRTを見ようかなと。信号機に路面電車用の黄色信号が確認できます。

沿線ではLRT開業によりやはり路線バスが廃止となっているところもあるようです。

走ってきたLRTを取ったら暗くなってシャッター速度が落ちているので流し撮りになってしまった。

それはそれで面白いので(?)、来るたびに流していました(笑)

再び宇都宮駅に戻ってきました。展望デッキになっている駅東口の商業施設に登っています。施設名は「ライトキューブ宇都宮」でいいのかな?

LRTを上から眺めることもできます。


宇都宮餃子ツアーファイナルは「オリオン餃子」

さて、そろそろお腹も減ってきたので今回のラスト餃子にしますか。西口でも店舗を見かけていた「オリオン餃子」。こちらもそれなりに有名店のようですし、待ち客も少なかったのでこちらにします。


待ち時間にもついLRT。


メニューはこんな感じ。餃子もいいけどラーメンも食べたくなってきました。

ビールは瓶でプレミアムモルツ。

ラーメン、フルで食べるのはキツいかなと半メンの豚骨醤油。麺硬め、味濃いめ、油多め。

すぐに餃子もやってきました。焼餃子(オリオン餃子)とチーズ羽餃子。

餃子のタレは結構甘め。自分の好みだと酢醤油を作った方がいいかな。

焼餃子。普通に美味しいですが、昼に食べた2店舗に比べると少しインパクトは弱いかも。普通の焼餃子です。あとはこの日、3店目ってのもあるかも……。

チーズ羽餃子は溶けたチーズが羽状になっていて、そのままでもうまい。

そして、何と言ってもラーメン。ずっと餃子続きだったこともあってか、なんともこれが染みます。なんならフルサイズで頼んでも良かったかもと思ってしまうぐらい(笑)

実は、もう1種類ぐらいは余裕で餃子を食べられると思っていたのですが、ここでかなり満足してしまったので、今回はここまでとなりました。その後、「宇都宮みんみん(宮みらい店)」にてお土産餃子を購入して、初めての宇都宮餃子ツアーを終わりにしました。

この日巡った主なスポット。

帰りは東京新宿ラインですが、グリーン車。

グリーン券はモバイルSuicaアプリ上で購入して、車内でタッチするだけ。このシステムが導入されてかなり長いようですが、初めて利用しました(笑) 一眠りしつつ浦和まで快適な移動でした。

グリーン車利用でも新幹線よりは1000円ちょっと安い。急いでいる訳でないなら、これはアリだなと思いつつ帰路につきました。楽しかったのでまた遊びに来たいな、宇都宮。