I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

槍ヶ岳からの下山の疲れを徳沢キャンプで癒されまくる

本ページは商品、サービスのリンクにプロモーションが含まれています

お盆休みに2泊3日のスケジュールで、北アルプス槍ヶ岳登山にやってきた我が家。2日目朝、無事に槍ヶ岳の登頂を果たしので、その日のうちに下山することにします。


まだ金曜日(19日)ですし日程に余裕はありますが、3000mエリアにはガスに包まれていましたし、前日同様に午後から崩れる可能性の予報も出ていました。

頑張ればその日のうちに上高地のバスターミナルまで戻ることも可能でしたが、この日目指すのは上高地の「徳沢」。2日連続のロングコースはキツいですし、徳沢でのキャンプは以前からずっと憧れだったのです。

午前10時、殺生ヒュッテから下山開始

さて、のんびりテントや荷物を片付けている間に、またしても上のような空模様になってしまいました。晴れているうちに、槍に登れて本当に良かったです。
鎗沢の下山ルートも霧が立ちこめてこんな視界です。

槍ヶ岳山頂からは軽いザックで楽々下りてこられましたが、ここからは重たいザックを背負っての下山。しかもテントを始め荷物は雨を含んで若干重たくなった気すら…(苦笑) 徳沢まではコースタイムで6時間弱の下山路になります。

前日は雨で視界の悪かった森林限界上。空はガスっていますが、足下のお花畑はなかなかに見事です。



江戸時代に、槍ヶ岳を開山したと言われる播隆上人が使ったとされる岩屋「播隆窟」。中に入ってみることもできますが… まあいいでしょう(笑)

「グリーンバンド」と呼ばれるハイマツ帯。上の方はご覧の通りガスに包まれていますが、槍沢の下の方は晴れているようです。


槍沢を登る際の最後の水沢(水場)。槍ヶ岳から流れる梓川源流の水は冷たくて本当に美味しいのです。下りもまだまだ汗をかくのでしっかり水をくんで行きます。

北アルプスの天然水を南アルプスの天然水のペットボトルにつめるなど…。ハイドレーションはゴム味がアレですし、美味しい水を飲むためにペットボトルを1本用意しておくと何かと重宝します。

既にナナカマドの実が色付いていました。この鎗沢も涸沢カール同様に、秋になると素晴らしい紅葉を見せてくれるそうです。

鎗沢ロッジのベンチで休憩。しっかり塩分と糖分を補給します。そういえばちゃんとした昼食は取っていませんが、行動食として細かくエネルギーは摂取しています。正直疲れていてあまり食欲がないのです(笑)

このような沢をいくつも集めながら、徐々に梓川の流れが大きくなってきます。そうりえば、ここは行きにも撮っていましたね。

横尾通過。このまま休みたい気分ですが、あとひと踏ん張りです。ここまで3時間半かかってますが、不思議とトイレに行きたくありません。かなりの水を飲んでいるのに、相当発汗なりで消費しているのですね。


念願の徳沢キャンプ場で羽を伸ばす!

16時半過ぎ、ようやくこの日の目的地である徳沢に着きました。北アルプス方面に行く際、広い草地のキャンプ地を横目にいつも通り過ぎるばかりで、なかなか泊まる機会がなかった憧れのキャンプ地です。山小屋というよりはまるでホテルのような徳澤園にも機会があれば泊まってみたいですね。
上高地 ─ 氷壁の宿 徳澤園

氷壁

氷壁

Amazon
早速徳沢園で受け付けをすませ、念願だった徳沢キャンプ場の草地にテントを張ります。地面は草でふかふかなので、空気を入れるタイプのエアマットはザックにしまったまま(薄い銀マットのみ敷きました)。

軽食の時間は終わってしまいましたが、ひとまず夕飯を予約して… それよりも今は大切なものがあるんです!!!!

これですこれ! 鎗方面では天候もあり、下山路でもずっと我慢していたビール。なんというか、ちょっと頭おかしくなりそうな位美味かった!(笑)

ソフトクリームだって食べちゃいます。

そして18:00になったら夕食です。テント泊でも予約すれば、徳沢園の食事を楽しむことができるのです。既に並べられてる肉じゃがが美味そう過ぎてヤバイ。

揃いました「岩魚定食」。山盛りご飯に岩魚の塩焼き。肉じゃが、冷や奴、お蕎麦にお新香。山から下りて一発目の食事が死ぬほど美味いことを久々に思い出しました。おかげで、翌日松本の温泉で食べた食事が微妙に感じてしまった程(笑)

徳沢の夜はそれなりに晴れていて星も見えていたのですが、写真を撮る気力もなく朝間でぐっすり…。寒くないのでシュラフにすら入っていませんでした(笑)

翌朝の朝食はテントを片付けながらソイジョイとコンビーフ缶を囓るのみ(コンビーフおいしいです)。ただし、出発前に徳沢園で珈琲&手作りプリンを頂きます。もう見ての通りです。控えめに言っても最高です。


最終日、久々に上高地歩きを楽しんでみる

あとは明神〜河童橋の平地コースを2時間弱歩くのみ。一晩休んだことで、随分と足も回復しました。お天気もよいですし、元気に行きましょう! 

この時間、まだ穂高の山々もよく見えます。上の方もいいお天気なのでしょうね。

普段は通り過ぎてしまう古池でも足を止めてみたりとか。

明神館まで来たら、やや雲が増えてしまいました。

河童橋では岳沢から上の穂高は既に雲の中… 上高地はこんなに晴れていても、2500m以上のお天気は全く別なんですよね。

せっかくなのでちょっと梓川右岸をお散歩。奥さんは河童橋で休んでいるそうなので、荷物を見て貰って空身で大好きな岳沢湿原まで行ってきました。

初めて上高地に来たとき、この湿原の美しに夢中になったことを今でもよく覚えています。北アルプスを目指す人の多くは、梓川左岸を足早に通り過ぎてしまいますが、一度は河童橋〜明神池間の梓川右岸を歩いてみてください。


上高地のオススメコースなどについては、以前記事にしています。

そういえば、山を撮ろうと持って来ていた「写ルンです」。ザックの上蓋に入れていたのですが、初日の雨のおかげでアニバーサリーキットの着せ替えカバーは使う前からボロボロになってしまいました。何この貫禄…。


バスターミナルへ。焼岳方面はいいお天気のようですね。

落石事故の対策として今年の7月に開通した「上高地トンネル」。このトンネルにコースが変わってしまったことで、釜トンネルを抜けてすぐの穂高が見えるポイントがなくなってしまうと、以前タクシーの運転手さんが言ってましたっけ。

駐車場は毎度お馴染みの沢渡第二駐車場(足湯公園)。朝一の沢渡バスターミナルまでの徒歩移動(といっても5分強といったところ)があっても、この足湯のためにこの駐車場を利用し続けるのです。

今回は足の疲労がMAXだったので、いつも以上に足湯にゆっくり浸かってからの帰宅となりました。ちなみにこの後、松本の温泉に入りに行くのですけども(笑)

おまけ:2泊3日登山のカメラ携行について

さて、今回のカメラ携行ですがM.ZUIKO 7-14mm PROを付けたOM-D E-M1を、b-grip UNOでザックのショルダーベルトに装着。もう片側のベルトにはTG-4を入れたポーチをぶら下げています。

b-grip UNOのカメラ付け外しはこんな感じでレバーを動かして行います。他メーカーのバックパックホルスターのように片手でのワンタッチ装着ができませんが、慣れればノールックで扱えるようになります。

 

とはいえ、これまでb-gripしか使ったことのない私、ストラップショットやPeak Designのキャプチャーカメラクリップも試してみたいんですよね。買ってみようかしら…?

ストラップショットはプレートに三脚穴付き。キャプチャーPROはアルカスイス互換プレートと、台座が三脚穴対応というのが魅力です。