涸沢カールにテントを張って、2日目の朝となりました。
早朝のモルゲンロートは穂高にやや雲がかかっていたものの、それなりに綺麗に見えたのですが、その後雲が下りてきてしまい、小雨もポツポツ…。テントに吹き付ける風も強くなってきて、上の方はかなりの強風と予報が出ていたので、北穂へと出発するのは一端見送ります。
山の天気予報では午後にかけて天候が回復するとのことですし、下山の時間を考えても10時まで様子を見てダメなら翌日に持ち越そうということに…。
そのままテント内でウトウトと(これが気持ちいいんですよね)。
天候回復!? 北穂を目指そう!
9時前になって天気が回復してきたので北穂を目指すことにします。北穂高も見えました!
というかテントでぼんやりしてる間に晴れてた! いかん、出遅れた!
9時10分出発。荷物はアタックザックに雨具とハイドレーション、防寒具、行動食、ファーストエイドキットなど最低限のものを詰め込んで出発。雲は晴れたかと思ったら、穂高上空を隠してしまったり…。
涸沢小屋の横から北穂への登り口があります。涸沢小屋のヘリポートもこの近くにあったのですね。
涸沢から上の紅葉は一部終わってきていましたが、まだまだ綺麗なダケカンバも見られます。軽いアタックザックを背負っているので、登りも快調です。涸沢までの登りの方がよっぽどキツかったですし、ほんと荷物の重量って響きますね。
岩場だらけだけど登りやすい山?
徐々にこんな感じの岩場が増えていきます。まさによじ登る系の山ですが、コースには分かりやすく目印が付いていますし、クサリやハシゴなどよく整備されていて、晴れてさえいればとても登りやすい山だとも思いました。雨の中登っていくのはさすがに怖そうですけど。
もちろんヘルメットは出発したときから被っております。季節的なものもありますが、思った程暑くもなく快適です。

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- メディア: スポーツ用品
http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/anzen/helmet.html
そんな急な登りですのでグングン高度感が上がっていきます。たまに振り返ってみると涸沢ヒュッテがどんどん小さくなっていきます。
北穂高は双耳峰となっていて、登山ルートの山頂となっているのは北峰なのですが、3106mの最高峰は南方の方みたいです。まあ、細かいことは気にせずにラストひと息、北峰を目指しましょう。
11時50分、北穂高山頂
付いたー! その瞬間は槍ヶ岳方面の空が綺麗に晴れていたのですが、後続の奥さんを待っている数十秒の間に一気に雲がでてきてしまいました。なんと無情な…。
北峰直下、標高3100mの北穂高小屋
北穂高小屋は3100mの標高とは思えないお洒落な山小屋。富士山の山小屋を除くと、最も標高の高い友人の山小屋なのだとか。ここでは涸沢を見下ろせるテラスや、綺麗な食堂で軽食を取ることができます。こちらではカレーを頂きましたが、優しい味でとても美味しかったですよ。
北穂高小屋のテラスから眺める涸沢ヒュッテ。涸沢に直接続いているように見える左手側のギザギザは上級者向けの東稜。山と高原地図に載ってないような難コースは我々には縁がございませんです。
13時、涸沢に向けて下山開始
予報では午後になるほど山頂が晴れるという予報だったので、しばらく雲が晴れるのを待っていましたが、13時になったので下山開始(14時過ぎ頃には山頂がいい感じで晴れていました)。
少し下りて北穂分岐を過ぎてしばらく行くと北穂のテント場があるのですが、これは聞きしに勝るハードコアな場所。風も容赦なく吹き付けますし、小屋まで行くにも15〜20分はかかるので日が暮れてからのトイレなんて命がけです。
まあ、そもそもここまでテントを担いでくること自体、私にはかなりキツそうです(北岳の3000mまでとはやはり訳が違いますね)。
登りは比較的順調だった奥さんもやはり下りは怖かったのか、コースタイムをややオーバーして15時過ぎに涸沢小屋に到着。既に太陽は穂高の向こうに沈んでしまいましたが、お疲れさまのビールで乾杯。名物のもつ煮も初めて頂きましたが、大変美味でしたよ。
夜の涸沢カールも格別の美しさ
朝はモルゲンロート、日中は紅葉で楽しまさせてくれる涸沢カールですが、夜になるとまた別の顔を見せてくれます。
夕暮れの涸沢カール。穂高連峰の影が美しいです。
日が沈むと満天の星空を心ゆくまで眺める幸せが待っています。
カール中央、涸沢岳と奥穂高岳の間から天の川が夜空に向かって流れ出しています。
北穂高小屋の明かりも見えます。北穂高に登ったというと、つい左側の南峰側に登った気になってしまうのですけど、小屋の明かりが見える右側の北峰です。
マイクロフォーサーズのカメラでもISO3200で15秒も露光すればこれだけの星が写ってくれるのですが、その満天の星空ぶりは想像して貰えるかと思います。

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