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色付き始めた初秋の八ヶ岳:秋晴れの阿弥陀岳〜赤岳を歩く

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9月最後の日曜日、初秋の八ヶ岳を歩いてきました。8月の初めに赤岳に登って以来ですが、一月半ぶりの八ヶ岳はもうすっかり秋の気配。うっすら黄色やオレンジに色付いた山の木々に、気持ちの良い秋空を眺めながらの山行となりました。

美濃戸口から阿弥陀岳〜赤岳を歩く

この日の入山も前回同様に美濃戸口からの赤岳山荘駐車場より。朝イチに出れば主峰の赤岳と合わせて、阿弥陀岳や横岳、硫黄岳などを組み合わせた日帰りのプチ縦走コースも無理なく歩けそうだと先日赤岳に登った際に分かりました。

前回、文三郎尾根から見た阿弥陀岳が格好良かったこともあり、今回は行者小屋を起点に阿弥陀岳から中岳、赤岳と歩いて、前回同様に地蔵尾根で下りるルートを選びました。
スタートはほぼ日の出時間の5時半、赤岳山荘の駐車場で駐車料金を支払ってから出発の準備を始めます(日の出少し前に山荘の方が駐車料金の徴収に来てくれるので助かります)。

美濃戸山荘を過ぎたら今回も真っ直ぐ行者小屋を目指す「南沢」に入り、行者小屋までは沢沿いの樹林帯でコツコツと標高を上げていく、2時間弱のウォーミングアップです。


標高を上げて行くと徐々に秋の気配

しばらくはまだ夏山の雰囲気ですが、標高2,000mを越えたあたりから徐々に秋の気配が漂ってきました。沢が開けて見えてきた赤岳にはまだうっすら雲が掛かっていましたが、お天気は徐々に晴れていく予報。期待して進みます。

行者小屋でトイレを済ませ、最初に目指すのは阿弥陀岳。赤岳直登の文三郎尾根ルートを少し進むと、阿弥陀岳へと向かうルートが右手側に枝分かれしています。

山腹の紅葉(黄葉)はまだ2〜3割といった程度でしょうか。緑の木々の中に黄緑から黄色、そしてオレンジに染まり始めた色が混ざっている様子を楽しむことができます。

阿弥陀岳へのルートも最初のうちはまだまだ青々とした樹林帯を登って行くのですが…

徐々に秋の気配が増しています。空の雲もだいぶ晴れてきました!



正面に見えているのが、この後歩く予定の阿弥陀岳〜中岳〜赤岳の稜線でしょうか。

横岳から硫黄岳にかけての縦走路はこの次の機会のお楽しみ…?(さすがに1日で全て回れる程のスタミナはありません)


青空が眩しい阿弥陀岳へ

中岳、阿弥陀岳間のコル(鞍部)に出て見上げた阿弥陀岳。阿弥陀岳の山頂まで片道30分弱なので、この辺に荷物をデポしていく人も多いようです。意外に日差しが強く喉が渇きそうだったのと、カメラの携行もあるので我々はそのまま行きましょう。


阿弥陀岳への上りはこんな感じ。ハシゴの後は急斜面のガレ場になっていて、難しいよじ登りこそありませんが、浮き石が多く落石にヒヤヒヤです(自分が落さないようにも)。下りの登山客が落とした拳大の落石が鼻先をかすめたときは肝を冷やしました。



登山者の多い山ですし落石のことを考えたら、ヘルメットを持って来ても良かったのかな… と考えてしまいました。

阿弥陀岳山頂からの絶景

中岳とのコルから20分程で阿弥陀岳山頂(標高2,760m)に到着しました。比較的広い山頂からは360度の眺望が楽しめます。

上の写真にも写っていますが、雲の海からは先日登った富士山が顔を覗かせていました。

主峰赤岳と富士山、そして秋の澄んだ青空と眩しい太陽。

赤岳と南八ヶ岳南部の権現岳を繋ぐキレット方面。

八ヶ岳の権現岳や編笠山越しに眺める、富士山と南アルプスの北岳に甲斐駒ヶ岳(かな?)。そういえば今名前を挙げた山(正しければ)には、全部登ったことがありました。スローペースですが、登ったことのある山が少しずつ増えていくのは嬉しいものですね。


阿弥陀岳〜中岳〜赤岳の縦走路

それではそろそろ赤岳を目指して下りましょう。落石をさせないように上り以上に慎重に。上ってくる人が見えたら、もう動かないぐらいの心づもりで(笑)
写真正面のラインが阿弥陀岳山頂から中岳を抜け、赤岳を目指すプチ縦走路です。

尾根の右手側、権現岳方面の山肌がなんとも美しいのですよね。これから秋が深まるとどんな色を見せてくれるのでしょう。

コルから少し上り返して中岳山頂(標高2,700m)。


赤岳へ向けて少し下った先、ジグザグの登山道が見えます。

振り返れば中岳、その先に重なるように阿弥陀岳。

ここからは文三郎尾根ルートの続きと同じ。キツそうですが、意外とあっさり登れます。

赤岳から権現岳へかけてのキレット。この縦走路も歩いてみたいのですが、登山口と下山口が変わってしまうので、車派の我が家はなかなか機会がありません。電車やバス、タクシーを使えばいいのでしょうけどね。

赤岳最後の上りですが、岩場が安定しているので阿弥陀岳に比べると気持ちが楽です。って油断してはいけませんけどね。このお天気、かつ人気の山なので渋滞になってしまうのは仕方ありません。

前回は途中で雲に追い越されてしまいましたが、なんとか青空と赤岳いただきました!

個人的には北峰側から標高2,899mの南峰を眺めるのが好きかも。この日登った3つの山が見えていますが、こうして見るとやはり赤岳の高さが際立ちます。

硫黄岳にかけての稜線の東、山梨県側はかなり雲が上がってきていますが、長野側は晴れていて稜線でその差がクッキリ。面白いものです。

よく見ると山肌がチラホラと紅葉しています。八ヶ岳の紅葉ってどんな感じに染まるのでしょうね。恐らくピークのタイミングは他の山の予定もあるので来られませんが、10月中にもう一度来られるといいなと思います。


雲に包まれそうでなんとか晴れをキープしている赤岳山頂(南峰)には入れ替わり立ち替わり登山者で賑わっていました。


赤岳から地蔵尾根を経て行者小屋へ

天気がいいので名残惜しいですが、そろそろ下山することにしましょう。

北側の尾根を下がり、赤岳天望荘を抜けて…


赤岳振り返り。

こちら(横岳〜硫黄岳)はまた次回のお楽しみ。

地蔵尾根へ。

足下には赤岳鉱泉の屋根、その先には茅野(諏訪?)の町も見えています。

この日一番紅葉がいい感じだったのが、赤岳からの下りで歩いた地蔵尾根かもしれません。


行者小屋まで下りてきましたが、赤岳はまだ青空の中にいました。ナイス秋空!

コーヒーで小休止。ちなみに昼食は赤岳の山頂でカップラーメンを食べています。


せっかく山用に手挽きのコーヒーミルを買ったものの、すっかりドリップパック派に乗り換えてしまいました(笑) KALDIのバードフレンドリーは自宅でも豆で買って(私が買うのはダークローストのものですが)飲むことが多いコーヒー。

苔の森も少々

徐々に秋山と姿を変えつつある9月後半の八ヶ岳でしたが、少し下ればまだまだ緑の苔が美しい山。これはこれで八ヶ岳らしい光景ですね。



美濃戸山荘まで戻ってきたのは15時半、朝5時半のスタートだったのでそれなりの長丁場でしたね。少々足は疲れましたが、天気にも恵まれて気持ちの良い秋山ハイクを堪能した1日となりました。


今回もカメラはSONY α7(バッテリーグリップ付き)とSEL1635Zの組み合わせでした。撮れる写真には大満足なこの組み合わせではありますが、使っているうちに(特に登山中は)色々なストレスが出てきてしまいました…。それについては、また改めて記事にするかもしれませんが、やはり私の登山のお供はOM-Dが一番しっくり来るかもしれません。


さて、来週は一休みして(別の用事があるので)10月最初の週には北アルプスの紅葉を見に行く予定です。それまで紅葉が持ってくれるといいのですけれども。

おまけ:諏訪名物? 念願のハルピンラーメンを食す!

帰り道では前回赤岳に登った際に教えて貰った「たてしな自由農園 原村店」に立ち寄り、野菜やベーコンなどを仕入れていきます。それから少し早めの夕飯… というか登山で消費したカロリー摂取をしなくては!

お盆の南アルプス山行の帰りににフられてしまった諏訪名物の「ハルピンラーメン」。「今度こそ!」と念願を果たすべく行ってきました。本店は諏訪インターの近くにあるようですが、八ヶ岳登山の際に利用することの多い諏訪南インターの目の前にも「ハルピンラーメン 富士見諏訪南IC店」があるのです。

こちらが「ハルピンラーメン」。醤油ラーメンでも味噌ラーメンでもない、独特のスープ(秘伝のタレの味?)が特徴。ガツンと旨みが来るタイプのラーメンではありませんが、辛味や甘味が相まって子どもや年配の方にも受けそうな味でしょうか?

こちらは「ハル二郎」なる変化球メニュー… といっても、いわゆる二郎家ではなく、ハルピンラーメンの太麺版にヤサイと豚ロース、そしてニンニクがガッツリ乗せられたもの。

見た目の割にあっさり(という表現も正しくありませんが…)していますが、ニンニクが凄いので結局全部は溶かさなかったものの、ニンニクの印象が強いかな。

その他「焼き餃子」に「茹で餃子」(水餃子じゃないんだ)。こちらはまあ普通の餃子です。どちらも同じ餃子を使っているのではないでしょうか。


登山後のスタミナ回復に食べたかったラーメンとはややイメージが違いましたが、一度食べて見たかったので満足しました。さて、次回八ヶ岳に来た際は何を食べましょうかね〜。

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