やはりよく写るカメラでした。
フィルムカメラのOLYMPUS 35 ED、古い個体だけあって買った状態のまま使ってみたところ、光漏れが激しく、頼んでないのにエモ写真を量産してしまうカメラでした……。
そこで行ったのがモルトプレーンの交換、というか張替え。
裏蓋周辺のモルトが既にボロボロのカサカサになっていたので、可能な限りEE-3310で拭き取って、カッターで適宜サイズにカットしたモルトプレーンを貼ってみました。
これだけで直るものか……? と思ってフィルム1本撮ってみましたが、バッチリ直っているみたい。最初から最後まで光漏れは一切なし。あんな薄いウレタンが大きな役割を果たしてくれるんですね。
使用フィルムは今回もKodak UltraMAX 400。
多摩川の大丸用水堰の夕暮れ。空は白飛びしてますが、水面はいい感じに写ってますね。露出はプログラムAE任せなので、どんな感じに写るかは現像するまで分からない。
ピントだけ合わせてシャッター。風景の場合はほぼピントを無限遠にして撮っているので、ほとんど写ルンですみたいな感じ。モルト交換前から気づいていましたが、描写はかなり良好です。搭載レンズのD.ZUIKO 38mm F2.8の素性が良いのでしょうね。
空が白飛びしやすいのはご愛嬌としてもなかなかいい雰囲気。
これはもう少しアンダー気味に奥の雲海まで写って欲しかったですが、フィルムがISO400だしなぁ……。晴れの日の登山ならISO100のフィルムで問題ないと思いますが、樹林帯の中も歩くとなると迷います。
にゅうからの天狗岳、硫黄岳。手前の稲子岳の樹林帯などの描写がとてもシャープ。
空は白飛びしてますがなんとか富士山も映ってる。
中山展望台。とりあえずフィルムを使い切るため無駄撃ちしがち。
人を立たせてみたり、今回載せてないのは顔が入ったスナップです。
このあたりは人にピントをあわせてるのかなぁ…… 無限遠で撮ってるのか、絞られてパンフォーカスになっているのかいまいち分かりません。
高見石小屋。スキャン解像度が4BASE(1545×1024pixel)ではありますが、50年前の古いフィルムカメラでもこれだけシャープに写るのだと関心します。
光漏れはちゃんと直ってよく写るカメラということは分かったので、たまに気分転換がてら使ってみたいと思います。フィルムのOM-1は重くてフルマニュアルなこともあって使うのを躊躇してしまいますが、OLYMPUS 35 EDならサブカメラ感覚で気軽に携行できるのもよいですね。