I AM A DOG

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OLYMPUS OM10とG.ZUIKO AUTO-W 28mm F3.5を使ってみる

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OLYMPUS OM10を少し前に手に入れました。フィルム1本使い終わって現像したのでひとまず。

フィルムカメラ&写真の記事が続いてますが、フィルムは数本まとめて現像に出すので、戻ってくるとこうなってしまうのです。今回はこれでラストです。
期限切れ写ルンです使い切り、ラスト1本 - I AM A DOG
モルトを貼り直したOLYMPUS 35 ED、とてもよく写るようになりました - I AM A DOG

フィルムカメラのOLYMPUS OM-1。オリンパス製カメラを代表する名機ですが(オリンパスのカメラ事業から独立した新会社で「OM SYSTEM」の名前と共に同じ「OM-1」の型番を復活させるぐらいに)、今フルマニュアルの一眼レフを使うのは正直ちょっとかったるいのです……。

できれば絞り優先AEぐらいが良いのだけど…… と思って色々見ていたら、OMシリーズ普及機(OM二桁シリーズ)のOM10は不人気モデルのようで(?)そこそこにお手頃価格で転がっています。ブラック系のOMが欲しかったこともあり、ノーメンテで使えそうな個体を見つけたので手に入れてみました。

これ、不人気なんですか。結構カッコいいと思うんだけどな……。

ということで、OLYMPUS OM10について。

OM10:OM二桁シリーズ:カメラ製品:オリンパス
製品名:OM10
シリーズ:OM二桁シリーズ
発売年月:1979年6月
昭和54年(1979年)に発売されたOM10は、TTLダイレクト測光方式を採用した普及型AE機です。ボディーと同時に、普及価格のモータードライブ(ワインダー)やストロボ、標準ズームレンズも同時に発売されました。OM10は、絞り優先のAE機ですが、オプションのマニュアルアダプターを装着することで、1秒~1/1000秒のシャッタースピードを設定することができました。(このマニュアル機構は、後継機のOM20で内蔵されました)なお、価格を抑えるためにOM10は、徹底したモールド化設計で作られました。巻き上げユニットやシャッターユニットは自動組立。VE(Value Engineering)設計を徹底することで、ボディー価格40,000円を実現したのです。

本体サイズはほとんどOM-1と変わらないけどOM10の方が30gぐらい軽い。

私は普通に軽い方が嬉しいです。

OM-1には入っているのに、なぜかOM10にはハイフンが入らない。ペンタ部のデザインが結構違う。

露出計のスイッチをONにすると作動しますが90秒ほどでオートオフとなるようです。

使い方は今回もOLYMPUS 35EDのとき同様にこちらのブログ記事が参考になりました。

露出計用の電池も一般的なボタン電池のLR44が2個で良いというのもありがたい。

OM-1の露出計は現在は売ってない水銀電池を使うので、ボタン電池の電圧を調整するアダプターを使ったりするのですが、しばらく前からこのアダプターが家の中で行方不明になっていたりなど……

そしてレンズ。所有してるOMシステムのレンズはOM-1とセットで貰った「G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2」だけなので、コンパクトな広角レンズがあるといいかも……。

コンパクトカメラのOLYMPUS 35 EDは38mmなので、焦点距離35mmだとちょっと画角が近いかな…… ということで、「G.ZUIKO AUTO-W 28mm F3.5」をヤフオクで入手しました。

28mmと55mm、ちょっとしたスナップなら広角と標準画角の2本あれば十分でしょう。

前置きが少々長くなりましたが、ここから実写編。
今回もフィルムはKodak UltraMAX 400。実はOM-1で1本使い切ったつもりになっていたら、30枚過ぎても撮れるので嫌な予感がして巻き取ったところ、すぐにパトローネに巻き取られた手応え。どうやらセットの仕方が悪く全くフィルムが送られてなかったみたい(くらやみ祭とか郷土の森とか撮っていたつもりが……)。

ということでこちらの記事を参考に、ベロの引き出しに成功。

どの程度使われていたか不明でしたが、現像の上がりを見たところ25枚半(1枚目は半分感光)だったので、本当に全く使われていなかったようです。

まずが雨の昭和記念公園から。レンズはG.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2ですね。

ピントをマニュアルで合わせて、絞りはお好み、露出計をオンにするとファインダー内のシャッター速度表示(1〜1/1000秒)の横にランプが付くので、問題なければシャッターを切ります。

これは恐らくF2.0ぐらい? このレンズは開放F1.2だとかなりホワホワの甘い写りになるので、シャッター速度が問題なければF2.0から使っていたはず。大きなボケに、ピント面は結構シャープに写ってますね。

ハナショウブにアジサイ前ボケ。ISO400なので粒状感がちょっと強いか……。

これもピント面がしっかり映ってるからF2.0だと思います。たぶん。

画角が広くなっているのでG.ZUIKO AUTO-W 28mm F3.5に交換してますね。

とても普通によく写る。普通としか言いようがないけども。

ここから生田緑地のあじさい山。これもG.ZUIKO AUTO-W 28mm F3.5。

このドリーミーな写りはG.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の開放な気がする。

55mmのまま生田緑地。

長尾山 妙楽寺。G.ZUIKO AUTO-W 28mm F3.5ですね。斜面一面のアジサイはやはり広角レンズで撮りたい。

雨の午後で薄暗くなってきているのでF3.5でもブレないように頑張って……。

ここからまたG.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2。この甘さは開放でしょう。

もはやピントが合ってない気もするけれど……

これはこれで結構好きかもしれない。

山門が閉鎖された時間なので17時ごろ。やはりISO400を入れてて良かったか。

使い切ってなかったので白駒池にも持って行ってました。G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2。

フィルムで苔。やっぱりF2.0ぐらい?

天狗岳アップでラストでした。軽く絞ったと思うので(F5.6ぐらい?)、それなりにシャープ。

ちなみにOLYMPUS 35 EDで撮ったのがこれ。焦点距離が長い分、OM10+G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2の方が細部まで描写してますが、写りの傾向はかなり近い感じではないでしょうか。

OLYMPUS 35 ED

白駒池のリフレクションも並べてみると、同じカメラでズームしたのかな?って思うぐらい。レンズ交換式、一体型の違いはあっても製造時期の近いZUIKOレンズとOLYMPUSカメラ。

左:OM10+G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2 右:OLYMPUS 35 ED

ということでフィルム1本使ってみて、問題なく使える(光漏れもない)ことが確認できたOM10。AEも思いの外使えるようですし、OM-1はほぼオブジェ用途として引退させてあげられそう。

手持ちのフィルムカメラの焦点距離もOMレンズが28mmと55mm。さらにOLYMPUS 35 EDの38mmがありますし、たまにフィルムが使いたくなったらこの2台のカメラがあれば十分でしょう。

あまり積極的に使うことはないと思いますが、高騰が続くネガフィルムも少し在庫しておくことにしたので(フジもまた出荷されたし)、荷物に余裕がある旅行などの際には使ってみる予定。