この写真、道端のタンポポをスマホ(iPhone 6)を使って撮ってものなんです。
どうやって撮ったかというと、今話題になっている『DIME5月号』付録「CHUMS × DIME 2in1スマホレンズ」を使ったもの。先日、「変デジ研究所」で紹介されている記事を見て、すぐに近所のコンビニで買い求めたものです。
チャムスのスマホレンズを使ってみた!これ1つでワイドとマクロが楽しめる!DIME5月号(2016年)
なかなかすぐに使えなかったのですが、ようやく試すことができました。今回はこのスマホレンズを使ってどのような写真が撮れたのか、作例を交えてご紹介したいと思います。
既にAmazonなどネット店舗では殆ど売り切れてしまったようですが、大きめの書店ならば残っているところもあるようですね。
雑誌『DIME 2016年5月号』CHUMS × DIME 2in1スマホレンズ
DIMEの当該記事は、ほぼ同じ内容がネットで公開されています。
http://dime.jp/genre/242567/1/
今回のスマホ用レンズ、アウトドア系ブランドCHUMSとのコラボ商品とのこと。何故CHUMSでスマホ用レンズ?というのが分かりませんが、細かいことはいいんです。
私も日頃からCHUMSのカメラストラップやショルダーバッグを愛用しております。
2年弱使ったCHUMSのストラップが色あせてしまったので買い換えるなど… - I AM A DOG
カメラ散歩用にCHUMSのショルダーバッグをカメラバッグにしてみた - I AM A DOG
レンズはクリップ式になっていて、スマホのカメラ部分を挟んで使います。私はiPhone 6ユーザーですので、このように装着しての使用することになります。
スマホケースを使っていると、広角レンズはケラレまくるので、ケースを外して使うのが良さそうです。薄いケースならマクロは行けそうかもしれません。
「ワイドコンバージョンレンズ(セルカレンズ)」で撮ってみる
まずは超広角撮影のできるワイドレンズ。DIME的には自撮り向けの「セルカレンズ」と名付けているようです。広めの画角を撮るなら野外かな、ということで、東京競馬場までやってきました。レース開催日ではありませんが、パークウインズ(馬券売場)として開場しています。
まずはiPhone6のみで撮影。iPhone6のアウトカメラはだいたい29mm相当の画角です。最近、改めてiPhoneのカメラってよく写るなーと感じています。
そして、DIMEのスマホレンズ装着。0.67倍、iPhone6に装着するとだいたい20mm相当の画角となるようです。レンズ装着時の微妙な傾きによるものか、盛大に画面の右側が片ボケしております。歪曲もかなり激しく、まるで魚眼レンズのよう。
ピントの範囲もレンズ未装着時のようなパンフォーカスにならず(ピントが合っているのは手前側のみ?)狭くなっているでしょうか。この辺もあって、超広角レンズと言わずに「セルカレンズ」としているのかもしれません。
こちらの並木道もiPhone6のみだと、手前から奥までパンフォーカスに写ってますが…
DIMEレンズ装着だと、手前側10m位まではピントが来てますが、遠景はかなりボケてしまってます。しかしこのワイド感はスマホで撮っているとは思えませんね。
セルカレンズ(自撮りレンズ)として使った場合は分かりませんが、広角で風景を撮りたい用途ならば、この辺のレンズの癖は意識しておいた方が良さそうです。それでも、これだけの画角がお手軽に手に入れられるのが魅力的なことには変わりませんが。
また、雑誌では広角でのケラレ対策にデジタルズームの併用を奨めてますが、個人的にはそのまま撮って、気になるようならトリミング対応するのがいいと思います。スクエアモードなどで撮ってしまうのも、広角レンズの一番広い部分を捨てることになってしまうので、やや勿体ないですし。
想像以上にいい写りをする? 「マクロレンズ」はかなり本格的!?
レンズを1枚外してマクロ(コンバージョン)レンズとして使ってみます。デジカメ用のマクロコンバージョンや接写リング同様に、ピントの合う範囲は極端に狭くなるレンズです。被写体に思い切ってレンズ(スマホ)を近づけて、ピントの合う場所を探してみましょう。
Kenkoのデジタル接写リングセットを使ってマクロ撮影を練習中 - I AM A DOG
iPhone6のみだと接写性能はこの程度。というか中央付近ピント合ってませんね(笑)
DIMEのスマホレンズを装着するとここまで寄れます。
ピントが合う範囲はかなり薄くなるので、慣れるまではちょっとコツが必要です。スマホを前後に動かしつつ、ピントが来た所で数枚シャッターを切って後から選ぶとよいでしょう。
普段目にする何気ない花や草木も、マクロレンズで寄ってみることでちょっとした異世界感を楽しめます。
ピントさえビシっと合えば、かなりそれらしいマクロ写真が撮れます。撮った本人も、これがスマホで撮れたなんて驚きです…。スクエアのものは多少トリミングを行ってます。
撮影時はどうしても手ブレしやすくなるのですが、縦位置の方が比較的歩留まりがよいかもしれません(私の構え方だと)。
この岩肌のような不思議な写真はソメイヨシノの樹皮。中央でピントを合わせると周囲が盛大に流れてしまうのも、これはこれで味があります?(これはノートリミングです)
ハナアブの仲間でしょうか。かなり小さな虫ですが、細かな複眼が解像して写っていて驚き。
マクロに強いコンデジは色々とありますが(私の使っているTG-4など)この写真、iPhoneで撮ってますからね…。
マクロ写真はちょっとホワイトバランスを極端に変えてみると、より幻想的な雰囲気が出て面白いかもしれません。スマホはその手の編集機能が、標準でもアプリも充実してるので、スマホのみでかなりクオリティの高いマクロ写真が作れそうです。
このような感じで、普段使っているiPhoneを使って、思った以上に本格的(?)なマクロ撮影を楽しむことができました。広角の方は正直やや微妙なところもありましたが、このマクロレンズだけでもこの「CHUMS × DIME 2in1スマホレンズ」をゲットする価値はあると思います。
DIMEのレンズでなくとも同様のスマホレンズは安価に入手可能です
ちなみにスマホ用のクリップ式レンズは2in1どころか魚眼レンズを含む3in1のものが比較的安価に手に入れられますので、オークションなどで今回のDIME付録レンズを定価以上出して買う必要はありません。Amazonなどで評判のいいスマホレンズたちは、どれも1000円台半ばで買うことができます。
[asin:B017UAL6I2:detail]
[asin:B01C3REJAO:detail]
ちなみに撮影のコツという程ではありませんが、手ぶれ補正のないスマホでこれだけのマクロ撮影となるとどうしてもブレやすいので、息を止めてとりあえず何枚か連写してみましょう。後からまともなカットだけ残して、没カットを消すぐらいの数打ちがオススメです(笑)
追記:後日スマホ用の「マクロ・魚眼・広角・望遠レンズ」を手に入れたので、記事にしてみました。メジロやコゲラなどの小鳥も、望遠レンズを使って撮っています。