古くなって味が落ちてしまった煎茶は、ほうじ茶にすれば無駄にせず飲むことができます。
夏の間は冷たい麦茶やビールばかり飲んでいたせいか、気が付いたら茶筒の煎茶が少々古くなってしまいました。茶葉の色もくすんでしまいましたし、お茶を煎れてみても濁った黄色っぽい色で香りも味も明らかに落ちてしまってます……。
古くなって味の落ちた茶葉はたいてい捨ててしまうことが多いのですが、週末に実家でそんな話をしていたところ、親が「ほうじ茶にすればいいじゃない」と。なるほど、そういえば昔から実家ではそうしてましたっけ!
スキレットでほうじ茶を作ろう
ということで、予熱済みのスキレットに古くなった煎茶を入れて炒って(焙じて)行きます。ほうじ茶を炒る際は強火で…… と言われていますが、鉄製のスキレットを使う場合は最初に強火で予熱したら、以降は弱火でも十分だと思います(むしろ強火のままだと、すぐに温度が下がらず焦げやすくなります)。
ニトリの15cmスキレット(6インチ)なら片手で揺すりながらでも十分ですし(取っ手が熱くなるので気を付けましょう)、茶葉が飛び散らないよう木べらなどを使ってもOK。ニトスキがこんなにもほうじ茶に丁度いい鍋だったとは、今まで思いつきませんでした(笑)
すぐにうっすらと煙が立って香ばしいいい香りがしてくるので、茶葉を焦がさないように全体的に茶葉の色が変わるまで炒ります。
最初から茎の部分が多い市販のほうじ茶に比べて、細かい葉や粉が多い煎茶だと火の通りにムラができて粉が焦げてしまうこともあるので、最初に網などを使って細かい粉はふるって(取り除いて)おいてもいいかもしれませんね。
香ばしい自家製ほうじ茶の完成
焙じたての茶葉は熱々なので、皿などに移して冷ましましょう(すぐにプラスチックの茶筒などには入れないこと!)。見た目はもうしっかりほうじ茶ですね。
普段飲んでいる市販のほうじ茶(茶さじ側)と比べると色にムラがありまうし、市販のほうじ茶は茎が中心なことが分かりますがちゃんと飲めるので安心してください。
元が煎茶なので茎の多いほうじ茶に比べて若干出がいいように感じます。そこまでたっぷり茶葉を入れなくても(ほうじ茶はたっぷりと茶葉を使って煎れるイメージなので)大丈夫なはず、まずは普段煎茶を煎れるときと同じ位の茶葉の量から試してみるといいかも。
味も香ばしい香りも立派なほうじ茶の完成です。雑味も飛んで、一度味の落ちたお茶から作ったとは思えませんし、市販のほうじ茶と違ってどんな味に仕上がるかも自家製ならではのお楽しみです。
今回のお茶はそこまで香りの高いほうじ茶にはなりませんでしたが、これはこれでサッパリして美味しいです。優しい味の焙じ茶は、この先肌寒くなる季節は寝る前にも最適ですね。
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そういえば煎茶を炒ってほうじ茶にするといえば、どうしても『美味しんぼ』のあの回(「焙じ茶の心」)を思い出してしまうのですが、今思い返してもあんな夫婦関係は理解に苦しむ話だよなぁ…… そりゃ山岡もねじ曲がるわと。
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