先日、デロンギのエスプレッソマシン(マグニフィカSのエントリーモデル)を買いました。
製品の紹介はもう少し使ってから書こうと思ってますが、以前は妻と私でドリップコーヒーの味の好みが違うので、私は深入り豆を中心に、妻は中煎りぐらいの豆を買っていました。
エスプレッソマシンでは基本的に深入りのコーヒー豆を使うので、中煎りの豆の在庫が余ってしまいました。試しにエスプレッソマシンで使ってみましたが、ドリップで淹れた場合よりも酸味が強調されてしまうようで、少々微妙な感じ……。別にドリップで飲みきれば良いのですが、やはりエスプレッソマシンの手軽さに慣れてしまうと、都度ミルで挽く手順が少々面倒です……。
せっかくなので、スキレットを使って追焙煎をしてみることにしました。
ちなみにスキレット焙煎は古くなった緑茶でほうじ茶を作る際にたまにやってます。
まずは小さなスキレットでのお試しから。加減が分からないので、まずは煙が出始めてパチパチと音がしてから5分程度スキレットを揺すって焙煎して行きます……。
少し豆の色は濃くなりましたが、この状態で淹れてみると(熱いままの豆はすぐ使わずちゃんと冷ましてから)、やはりまだ酸味も強いですし、妙な雑味もあります。
ということでもっと気合を入れて焙煎する必要があるようです。今度は大きなスキレットで。
スキレットをゆすりながら(重いので適宜シリコンヘラでもかき混ぜつつ)明らかに色が黒くなって、表面に油が浮いてくるまで焙煎します。焙煎の際にスキレットから飛び出した豆は激熱なので、うっかり素手で掴まないようにしましょう。
そんなこんなで少々ムラはありますが、市販のフレンチローストぐらいの雰囲気まで焙煎してみました。
この豆でエスプレッソを淹れてみたところ、今度は酸味もなくしっかり濃いコーヒーが抽出されました。ただしあまり香りもありませんし、単に苦味の強いコーヒーといった感じ。飲めないことはないですが、決して美味しいコーヒーな訳でもなく…… やはり焙煎済みの豆を素人が適当に追焙煎しただけではそうそう上手く行きません。
それでも追焙煎前よりはエスプレッソマシンで使える豆になりましたし、カプチーノやカフェラテにして飲む分にはまあ悪くないかなと。今後は浅煎り〜中煎りの豆を買うことはなさそうですが、焙煎具合や味があまり好みでない豆を手にした際には、こんな方法もあることを覚えておくと良いかもしれません。