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途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

オリンパスギャラリー東京 / 大木茂写真展から、ヒルトピア アートスクエア / 山岳写真同人四季写真展へ

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新宿の「オリンパスプラザ東京」に修理品を受け取りに行く用事があったので、それと合わせて気になっていた展覧会を見に行くことにしました。さらに写真展も2つ回ることとなり、なかなか充実した1日となりました。

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さて、オリンパスプラザ東京。もう「OMシステムプラザ(あるいはOMDSプラザ)」に名称変更しても良い気がしますが、いつまで中途半端にオリンパスの名称を残すつもりなのでしょうね。
そしてオリンパス時代はとても満足度の高かった修理サービス。窓口担当者の方は以前同様にとても丁寧ですが、グリップゴムとカードスロットのパッキン交換にまさか3週間も待たされることになるとは……(以前はグリップ貼り替えだけだと当日対応でした)。新体制で何かとリソース不足があるのかもしれませんが、今後が少々不安ではあります(サポートがあまり悪くなるようだと、安心して使い続けられないので)。

大木茂写真展:「ぶらりユーラシア」―列車を乗り継ぎ大陸横断、72歳ひとり旅―

オリンパスプラザ東京に併設された「オリンパスギャラリー東京」で開催されていた写真展。せっかく来ているので覗いてみたら、とても見応えのある展示でかなり時間を掛けて見てきました。
2021年11月11日~11月29日 大木 茂写真展「ぶらりユーラシア」―列車を乗り継ぎ大陸横断、72歳ひとり旅―|オリンパスプラザ東京 写真展:オリンパスギャラリー東京|ショールーム/写真教室|OMデジタルソリューションズ

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大木茂さんという72歳のベテラン写真家による、中央アジアからヨーロッパのひとり鉄道旅の記録。サハリンからロシア極東に入り、中国、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタン〜と中央アジアを列車を乗り継いで移動しながらヨーロッパへ。膨大な枚数の写真と合わせ、かなりの文章量のキャプションが添えられていて、まるで雑誌の長大な旅行記を読んで行くような展示です。

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ユーラシア大陸のど真ん中を東西に突っ切る気合の入った旅路

コラージュのように敷き詰められた写真は、幅(高さ)1.5mの巨大なロール紙にプリントされて、時間軸に沿って左から右へとキャプションと合わせて読み進めて行く絵巻物のような仕様。よく見るとたまに紙の切れ目があるものの、レイアウトとしては1枚の巻物のように繋がっていて、その全長は48mにもなるそう。

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一通り見終わった後で、在廊していた大木さんにお話を伺った所、レイアウトは全てPhotoshopのみを使い(写真も文字組も)原寸サイズのデータで作っているそうで、レイヤー数もデータ量も膨大なことになっているとのこと。「InDesignとか使えばいいのかもしれないけど持ってないから……」と仰ってましたが、想像するだけでも途方もない作業です(入稿や印刷周りでもかなりのご苦労があったのでは……)。

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普段はこの手の展示は写真だけサッと眺めて終わりにしてしまうことが多いのですが、興味のある地域で、もちろん写真が良かったこともあり、結局殆どのキャプションを読んでしまいました。
後半、やや急ぎ足になってしまったこともありますが、今回の写真展と同じ旅をまとめた書籍(今回の展示は恐らく書籍から抜粋的なものでは?)が出たばかりとのことでその場で購入。500ページを超える分厚い旅行記で、こちらも読み終えるのにかなり時間が掛かりそうですが、少しずつ読み進めてみることにします。

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ちなみに著者のスナップ撮影のスタイルや文章の一部コメントなど世代的な認識のギャップなどもあって、やや抵抗を感じる方もいるかもしれませんが(あくまで個人の感想です)、年齢を重ねてこの行程を1人旅をするバイタリティには驚かされますし、そこでの体験と合わせて撮影された写真はどれも良いものばかり。機会があればぜひまずはこのオリンパスギャラリーでの展示を見ていただきたいものです。

第43回 山岳写真同人四季 写真展 我が心に映る山 山への誘い

続いてヒルトピア アートスクエア(ヒルトン東京)で開催中の山岳写真同人四季の写真展へ。山のお仲間の写真が展示されてるということで、昨年3月の展示に引き続き足を運んでみました。

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お仲間の写真は大きなタペストリーとプリントの2作品が展示されていて、どちらも見事なものでした。解説をされているベテラン会員風の方も、若手実力者の写真であると来場者に嬉しそうに紹介していました。

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私個人の好むスタイルとしては、直前に見たばかりのユーラシア旅行写真のような、個人の体験に紐付いたストーリー性のある記録写真(風景に限らず旅の様々な情景が、“かつ高いクオリティで”切り取られた作品群)が好きであり、自分が写真で伝えたい世界だと再認識しましたが、作品としての高みを追求するように撮られた山岳写真もまた鑑賞の対象して素晴らしいものであるなと。どの展示も眼福でした。

つつじヶ丘で食事&コーヒー豆を買って芦花公園へ

さて、オリンパスプラザに思いの外長居してしまったので、予定がかなり後ろ倒しになってしまいましたが、新宿から京王線でつつじヶ丘に移動します。パオコーヒーでのコーヒー豆を仕入れがてら、先日立ち寄って気に入ってしまった「支那そば 見聞録」で少し遅いランチにします。
サッパリ支那そば風ながら、表面の熱々の油にやや酸味のあるスープが不思議とクセになります。

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パオコーヒーでは今回も4種類の豆を購入(各200g)、前回の訪問が9月30日だったので、1ヶ月半ほどで使い切ってしまったようです(その他にKALDIでも豆を繋ぎで400gほど買ってる)。やはりエスプレッソマシンが来てからコーヒー豆の消費が激しいですね。

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この後はこの日のメインイベントである、「谷口ジロー展」を見に芦花公園の世田谷文学館に移動します。新宿からの移動だとつつじヶ丘駅より芦花公園駅の方が手前ではありますが、この日の最後にじっくり見たかったのと、あと新宿からの移動の際にうっかり特急で調布駅まで行ってしまった……。

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既にネットでは話題になっている谷口ジロー展、一旦区切って次回レポートしようと思います。

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