防湿庫の整理をしていてふと思いついたこともあって、オリンパスの望遠ズームレンズM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROのレンズフードを交換してみました。
OLYMPUS 40-150PROの純正フードLH-76は大きすぎる!?
オリンパスのマイクロフォーサーズ用ズームレンズでは開放値が最も明るいF2.8通しの大三元望遠ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」には、かなり立派なレンズフードが付いてきます。
このレンズフード(型番:LH-76)はスライドによる伸縮機構になっていて、バヨネットでの装着状態からレンズの全長(前玉位置)まで縮めることができ、使用時にはリングを軽く捻って伸ばす…… とても便利です。
でも、この立派なレンズフードがカメラバッグなどに収める際に結構邪魔だったりします。望遠レンズなのでかなり大きなフードですし、伸縮機構のおかげで太さもあります。実際フレアの防止などにどの程度の効果があるのかよく分かりませんし、自宅から夕日を撮るときなどは、結構フードを外しているのですがあまり気になったこともないのですよね……。
この大きなレンズフードの効果を最も感じるのは雨の日の撮影。これだけの大きなフードを付けていると、まず前玉を濡らす心配がありません。本当に頼もしい(笑)
ちなみにこのフード、派手にぶつけたり落としたりすると粉々になる(伸縮機構のせいで部品点数が多いらしい)と言われていて、うちのフードもいつそうなるか? みたいなドキドキもあったりと。
といった感じでフードとしての効果の程はさておき、以前からこのM.Zuiko 40-150PROレンズフードは存在感がありすぎるなと思っていました。
OLYMPUS マイクロフォーサーズレンズ ED 40-150mm F2.8用 レンズフード LH-76
- 発売日: 2014/11/29
- メディア: その他
HAKUBAのシリコンフード
今回試してみることにしたのは、HAKUBAの折りたた式のラバーフード「シリコンレンズフード」。
収納時は蛇腹状(折り返しは1段のみ)に畳まれたシリコンゴム製のフードを、引っ張って伸ばして使うタイプのレンズフードです。
装着はレンズのフィルターネジ山を使うので、保護フィルターの上に重ねて装着することになります。
同タイプのラバーフードは以前別のレンズでも使っていたのですが、便利なのですが素材的に埃が付きやすいことなどもあって、最近は使っていませんでした。
折り畳んだ状態のフードにはレンズキャップを取り付けることもできます。
あまり長く伸びるフードではないので、フレア防止効果などは怪しいですが、前玉の保護だったり、もし若干でも遮光の効果があればいいかなと期待。
同じタイプのラバーフードは他にもあって(ETSUMIやKenkoなど)、Kenko製の方が深さがありそうです。でも赤いラインが気がなんとなく嫌で(マジック等で塗っても良かったのですが)今回はHAKUBAのものを選びました(72mm)。
ETSUMI ラバーフードII 72mm用 ブラック E-6580
- 発売日: 2014/10/10
- メディア: Camera
Kenko ラバーフード マルチレンズフード 72mm ネジ込みタイプ 標準・望遠レンズ対応 3段伸縮式 KMLH-72
- 発売日: 2016/11/19
- メディア: Camera
ネジ山を除いたフード部分の長さ(深さ)は約3.5cm、レンズに装着すると保護フィルターの厚みが若干ながらプラスされるので、純正フードに比べると約2.5cmほど短い(浅い)フードとなります。これだけの差があるとやはり効果にも違いはありそうでうが(雨にも濡れやすくなってしまう……)、目的はあくまでレンズ全体のコンパクト化なので、そこは目をつぶります。
純正フードと重量を比べてみました。純正フードは126gもあって、ちょっと軽量なレンズの半分近い重量です。一方のラバーフードは1/4の重量。
フード周りのコンパクト化を狙ってのフード交換でしたが、意外とこの重量差は大きいかもしれません。
純正フードほどでないけど遮光効果はそれなりにあるみたい?
とまあこれだけではなんなので、実際フレア防止にどの程度効果があるのか確認してみようと思ったのですが、外はあいにくの梅雨雨や曇り空……。
どこまで意味のあるテストかは怪しいところですが、LUME CUBE AIRで光源を作ってレンズフレアやゴーストが出るような状況を再現して、フードのありなしを比較してみました。
とりあえず結果だけをざっくりと。
- レンズフードに効果はあるか?:ある。ただしゴーストが出る程の画角内の強い光源だとあまり効果がない。
- 純正フードとラバーフードに違いはあるか?:ある。斜めからの光源では大きな純正フードの方がフレアを防ぐ効果は大きい
- ラバーフードの効果は?:ある。純正フード程ではないもののサイドからの強い光源に対しては確実に効果がある
まあ、予想通りというか、フード自体にはそれなりの効果があるし、フードのサイズが小さくなれば当然効果も落ちる、それでもないよりはあった方がマシ、というもの。
焦点距離によって効果の範囲も変わってくるのですが、最大限の効果がほしければ純正フードを使えばいいし、効果が落ちてもコンパクトさを取るならばラバーフードは結構使えそうかもしれません。
ということで今後M.Zuiko 40-150PROを持ち出す際はこのラバーフードで行こうと思うのですが、いざとなると日和って純正フードも持って行ってしまいそうな気もします(笑)
見た目は悪くないと思うんですよね…… あとはシリコンに埃が付かないことを祈りましょう。
HAKUBA レンズフード シリコンレンズフード 折りたたみ式 72mmフィルター径装着用 ブラック KA-SLH72
- 発売日: 2016/02/22
- メディア: Camera